花 火 7     205句

花火やむあとは露けき夜也けり   正岡子規

花火 遠花火 手花火 花火殻 花火果つ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
スケジュール通りにいかぬ花火の夜 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
天蓋を戴くごとし揚花火 細野恵久 ぐろっけ 201108  
花火屑掃き寄せこともなき盆会 山尾玉藻 火星 201108  
火玉爆ぜ線光花火燃えつきぬ 小林久子 201109  
大輪は御霊鎮めの花火かな 能村研三 201109  
闇緊まる花火師舷を走るとき 松井志津子 201109  
草に寝て花火を待つてゐたりけり 浅沼久男 201109  
漆黒の湖上遥かに揚花火 三川美代子 201110  
花火師の闇へ仕掛ける二尺玉 伊東和子 201110  
宴始まる仕掛花火に大喚声 増田一代 201110  
時々はアニメの花火楽しかる 増田一代 201110  
揚花火残像しばし閘の上 鈴木良戈 201110  
裏切りをそそのかしたる花火の夜 上田雪夫 ぐろっけ 201110  
鑑真の着きたる浜の大花火 川端俊雄 火星 201110  
線香花火ぽとりと堕ちて夜の底 小田明美 春燈 201110  
花火師の今日が命の大花火 木村茂登子 あを 201110  
鎮魂の花火の鶴は羽撃ちたる 田中藤穂 あを 201110  
おひらきは線香花火やいとこ会 コ田千鶴子 花の翼 201111  
夫へなほ届かぬ花火ひらきけり コ田千鶴子 花の翼 201111  
遠来の客をもてなす大花火 中川すみ子 201111  
揚花火地熱の残る草に座し 中村ふく子 201111  
宇治花火源氏ロマンの絵巻物 難波篤直 201111  
憂き事をしばし忘れむ花火の日 山口キミコ 201111  
鎮魂の海へと流れ揚花火 諸岡孝子 春燈 201111  
花火師の黒衣かたまる船の上 中田みなみ 201111  
火の玉のふるると育つ線香花火 服部早苗 201111  
星たちの空を奪ひて揚げ花火 松嶋一洋 201111  
手の内の讀めぬ僧侶と見る花火 松田都青 京鹿子 201111  
花火てふうしろ姿のありにけり 小幡喜世子 ろんど 201111  
父と児の浴衣姿や揚げ花火 筒井八重子 六花 201111  
鎮魂の花火二重に三重に爆ぜ 椋本一子 雨月 201111  
災禍の魂鎮めむ花火揚りけり 田所洋子 雨月 201111  
闇に散る線香花火の奔放に 堀田こう 雨月 201111  
山の端の空のまほらに大花火 村上悦子 雨月 201111  
川風や花火の音を送り来て 白石正躬 やぶれ傘 201112  
追悼や線香花火の玉むすび 伊奈勝代 京鹿子 201112  
てふてふと幼の指せる大花火 山崎稔子 末黒野 201112  
花火見る予後の恩師と肩並べ 中尾廣美 ぐろっけ 201112  
熱海海上花火に船や舟も出る 嶋田一歩 ホトトギス 201201  
突堤の闇に花火師駆け回る 嶋田一歩 ホトトギス 201201  
山荘の真正面に花火咲く 嶋田一歩 ホトトギス 201201  
開きたる戸口塞ぎし花火かな 上崎暮潮 ホトトギス 201201  
揚花火光荘闇に突き刺さり 中島知恵子 雨月 201201  
花火師の競演ひかり渦巻ける 中島知恵子 雨月 201201  
闇に蝶舞ふ花火師の心意気 中島知恵子 雨月 201201  
丹田にひびきて来たる大花火 松本文一郎 六花 201201  
花火吾の眼をめざし来し立ち止まる 嶋田摩耶子 ホトトギス 201202  
花火咲く窓に夕食セッティング 嶋田摩耶子 ホトトギス 201202  
観衆の眼一点大花火 久永つう 瀬戸の海 201203  
花火奉行バケツいつぱい水を張る 吉田葎 201205  
思ひ出は花火や胸に開けども 竹貫示虹 京鹿子 201208  
婆の三里お灸の痕や揚花火 小池清司 かさね 201209  
自転車を磨く取的昼花火 上谷昌憲 201209  
大川を檜舞台に大花火 木村茂登子 あを 201209  
絢爛のあとかたもなき大花火 木村茂登子 あを 201209  
大花火終りしあとにスカイツリー 木村茂登子 あを 201209  
降りそそぐ花火の下の秋思かな 須賀敏子 あを 201209  
母すでに屈んでゐたり庭花火 城孝子 火星 201209  
能楽堂出て現世の大花火 宮井知英 201210  
花火師の黒子めきたる動きかな 鈴木良戈 201210  
中天に音のたゆたふ揚花火 江草礼 春燈 201210  
音三秒距離一キロの大花火 林紀夫 春燈 201210  
想ひ出の尽くることなき花火かな 林紀夫 春燈 201210  
尺花火鴉の一羽よぎりけり 篠田純子 あを 201210  
四年後へ閉会式の大花火 赤座典子 あを 201210  
ふる里の星空花火よりも美し 小倉正穂 末黒野 201211  
しなやかに華麗に開き大花火 菅野蒔子 末黒野 201211  
菊を見せしだれて散りぬ大花火 菅野蒔子 末黒野 201211  
消え際の美しくありけり大花火 橋本順子 201211  
石に坐し翔べぬ女と見る花火 松田都青 京鹿子 201211  
大花火比良に比叡に谺して 大橋晄 雨月 201211  
大花火揚りて琵琶湖小さくなる 大橋晄 雨月 201211  
枝垂れては円となりては大花火 大橋晄 雨月 201211  
花火待つ児は宙返り披露して 岸本久栄 雨月 201211  
惜別の花火上がりて五輪閉ず 横内かよこ ぐろっけ 201211  
大筒は草に立ちあり揚花火 大東由美子 火星 201211  
揚花火にさそはれ下りし山の駅 川端俊雄 火星 201211  
天空の深さをのぞく大花火 福永尚子 ろんど 201211  
徴兵制なき世にひらく花火かな 柴田佐知子 201211  
われのみに開く花火と思ひけり 矢野百合子 201211  
膝を抱くほどの地を得て花火の夜 矢野百合子 201211  
十重二十重終盤花火煙満つ 福田かよ子 ぐろっけ 201212  
大花火揚げる河原の闇舞台 三浦澄江 ぐろっけ 201212  
暗がりの仕掛花火師空を見ず 水野範子 ぐろっけ 201212  
大花火長き余韻を顎で受け 丸井巴水 京鹿子 201212  
記念日の花火脳裏に帰路急ぐ 伊吹之博 京鹿子 201212  
歓声はお国訛や大花火 枝村春江 万象 201212  
揚花火灯を消して待つ遊覧船 秋岡美津子 京鹿子 201301  
花火待つ人に夕風ゆきわたる 今井肖子 ホトトギス 201302  
揚花火かつてこの地に航空隊 大久保白村 ホトトギス 201302  
マッチ磨ることより教へ草花火 千原叡子 ホトトギス 201303  
水の色八方に散る花火かな 近藤喜子 ミネルヴァの梟 201303  
花火から戻りし足を洗はさる 山田六甲 六花 201307  
づきづきと疼く花火の指切りは 山田六甲 六花 201307  
きざはしの今日は花火のためのもの 稲畑汀子 ホトトギス 201308  
花火の夜門限守るシンデレラ 横内かよこ ぐろっけ 201310  
花火待ちほおに微風と飯ひとつぶ 森岡陽子 かさね 201310  
揚花火神三郡を響動せり 上野進 春燈 201310  
吟醸の封切る花火一発目 甲州千草 201310  
揚花火弾けて天を敲きけり 坂上香菜 201310  
洞爺湖の打上花火露天風呂 市橋香 ぐろっけ 201310  
音だけのビルの彼方の花火かな 脇澤久子 末黒野 201310  
鳳輦船渡るよ花火乱れ打ち 谷村祐治 雨月 201311  
大花火揚がるたび舟揺れ止まず 大橋晄 雨月 201311  
花火舟暮色に位置を定めたり 大橋晄 雨月 201311  
潮の香の闇を染めあげ大花火 すずき巴里 ろんど 201311  
封印の理由訥訥と花火終ふ 吉田克美 ろんど 201311  
全身で全霊で児の花火終ふ 山口弘子 201311  
音を背に早めの花火帰りかな 瀬島洒望 やぶれ傘 201311  
海暮れて女花火師たび跣 斉藤マキ子 末黒野 201311  
これからは線香花火のごと生きむ 積岡典子 ろんど 201311  
思春期やちよと来て花火二三本 辻美奈子 201311  
大花火此の世彼の世へひらきけり 山内碧 201311  
花火茣蓙草のほてりを滑らしぬ 深澤鱶 火星 201311  
山へ打つ花火短し粗筵 深澤鱶 火星 201311  
背中より風の吹きくる花火の夜 杉浦典子 火星 201311  
花火師の影の濃くなる通り雨 杉浦典子 火星 201311  
川下の水の豊かに花火の夜 杉浦典子 火星 201311  
ハンカチを口に当てつつ花火待つ 出口誠 六花 201311  
伏す妻の線香花火戯るる 池田喜代持 六花 201311  
明明と照らし出されし花火舟 辻井ミナミ 末黒野 201311  
打上がる花火に酔の深まれり 藤波松山 京鹿子 201311  
残像は寂しみの色大花火 川上久美 ろんど 201311  
大花火漢密かに拍手して 吉田克美 ろんど 201311  
揚花火朱の宮居の潮満ちて 水田壽子 雨月 201312  
いとま乞ふ頃合花火始まりぬ 上月智子 末黒野 201312  
七重八重音なき花火病窓に 山内碧 201312  
揚花火胸襟開けと迫り来る 矢野百合子 201312  
揚花火背に絢爛の疲れかな 伊藤希眸 京鹿子 201312  
戦争を孫へ語りつ庭花火 波多野孝枝 末黒野 201312  
花火待つ目に遙かなる稲光 瀧春一 花石榴 201312  
豪華船も碇泊してゐ揚花火 嶋田一歩 ホトトギス 201312  
花火終へ人波去りて波の音 嶋田一歩 ホトトギス 201312  
花火終へ残りたるもの月と海 嶋田一歩 ホトトギス 201312  
ハーバーに深く広がる秋花火 井上加世子 ぐろっけ 201401  
釣人の頭上に開く秋花火 井上加世子 ぐろっけ 201401  
妹の帯を借りたる花火の夜 山田佳乃 ホトトギス 201401  
平安のロマン彩る宇治花火 難波篤直 201404  
揚花火何時もその頃旅にあり 稲畑汀子 ホトトギス 201408  
考への二転三転揚花火 稲畑汀子 ホトトギス 201408  
騙されし花火に映ゆる横顔に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201408  
花火消え闇はおのれに帰るとき 故竹貫示虹 京鹿子 201408
騙されし花火に映ゆる横顔に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201408  
揚花火何時もその頃旅にあり 稲畑汀子 ホトトギス 201408  
花火消え闇はおのれに帰るとき 故竹貫示虹 京鹿子 201408  
考への二転三転揚花火 稲畑汀子 ホトトギス 201408  
大花火大きな声で応へけり 高倉和子 201409  
祈りゐる港の花火独立祭 落合小枝 春燈 201409 横浜
帰漁船祭花火に祓はれつ 綿谷ただ志 馬醉木 201409  
音たてて線香花火潰えたり 寺田すず江 201409  
空の色千変万化揚花火 大越義雄 201409  
空玉を揚げて花火の始まるや 大日向幸江 あを 201409  
誰もゐぬベッドを染めて揚花火 すずき巴里 ろんど 201410  
大江戸の闇の千畳大花火 すずき巴里 ろんど 201410  
大花火琵琶湖を染むるひと夜かな 増田一代 201410  
嫌なこと闇に打ち上げ花火かな 前田美恵子 201410  
打ち上げの花火タンカー浮き上がる 忽那みさ子 やぶれ傘 201410  
空といふキャンバスに描く大花火 辻香秀 201410  
揚花火忽と浮きたる煙火小屋 高久正 201410  
眠り子に一番花火開きけり 遠藤真砂明 201410  
花火終へ心鎮もるまで歩く 佐用圭子 201410  
花火散る星のひとつは夫らしき 辻香秀 201410  
未知の空一気にのぼる花火かな 廣瀬克子 春燈 201410  
孫の来て近所の児来て庭花火 松嶋一洋 201410  
マンハッタンの夜景を囃す大花火 大西由美子 春燈 201410 ニューヨーク
辻々に花火中止の立看板 難波篤直 201411  
線香花火指の震へに星ふやす 江草礼 春燈 201411  
散つてより音降りて来る揚花火 上野進 春燈 201411  
打止めや花火夜空を染め上げて 大川暉美 末黒野 201411  
花火昇り切って弦月隠しけり 杉浦典子 火星 201411  
みんなみの空奪ひあふ揚花火 戸田春月 火星 201411  
一服の花火師の貌空を読む 金子つとむ ろんど 201411  
花火から離れてきたる闇であり 熊谷ふみを ろんど 201411  
シャンプーの香りの中に花火待つ 阪倉孝子 201411  
ほんたうは裏を見てゐる揚花火 服部早苗 201411  
瞬きも惜しむ瞳に花火の輪 松尾春香 ろんど 201411  
川渡し待つ花火師の素面なる 深澤鱶 火星 201411  
帰路に聞く仕掛花火の大音響 遠藤逍遙子 風土 201411  
大花火空を剥してをりにけり 鎌田光恵 201411  
機上より花火見下ろす里帰り 伊吹之博 京鹿子 201411  
揚花火雑踏の中の孤独かな 中西明子 京鹿子 201411  
誘ひにはノーと言へぬ娘大花火 中村三郎 京鹿子 201411  
轟音と共に終りぬ揚花火 久保晴子 雨月 201411  
菅公へ奉納花火相伴す 山田夏子 雨月 201411  
花火爆ず淡路一島揺るがせて 堀井英子 雨月 201411  
あき病室花火大会真正面 寺岡ひろし 雨月 201411  
窓枠をはみ出てしまふ大花火 寺岡ひろし 雨月 201411  
全身で受けとめてゐる大花火 今橋眞理子 ホトトギス 201412  
忌の明けしよりの寂しさ揚花火 今橋眞理子 ホトトギス 201412  
皆影となり仰ぎみる大花火 今橋眞理子 ホトトギス 201412  
思ひ出のごとく小さき花火かな 今井千鶴子 ホトトギス 201412  
唐突に婚の花火や星月夜 竹内悦子 201412  
みあれ祭の前夜の花火 神湊 こうみなと 坂上香菜 201412  
玄界灘の花火刹那や天の川 坂上香菜 201412  
大花火涙のごとく散らしけり 加藤静江 末黒野 201412  
花火師の半被の屋号白く浮く 山田正子 201412  
鯛の鯛三尺花火ドンパチと 中島陽華 201412  
谺する連山無くも秋花火 椿和枝 201412  
花火師は生涯黒子花火川 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
しだれ桜は打上花火だからだから 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
大花火までの暗闇整へて 山田佳乃 ホトトギス 201501  
島と波彩り秋の大花火 小川玉泉 末黒野 201501  
猿を追ふ花火谺す紅葉山 森和子 万象 201502  
一服の花火肺の貌空を読む 金子つとむ ろんど 201502  
花火降るなか気負ひゆく秩父山車 山田春生 万象 201503  
日本を半里離りて見る花火 加茂達彌 201505  
めくるめく生涯ならず冬花火 佐渡谷秀一 対座 201505  
冬花火さびしき手紙したたむる 佐渡谷秀一 対座 201505  
花火待つ今宵熱海は坂の町 稲畑汀子 ホトトギス 201507  
水の星焼き尽すかに大花火 稲畑廣太郎 ホトトギス 201507  
六甲の荘に残して来し花火 稲畑汀子 ホトトギス 201508  
花火見る時間の枷を外したる 稲畑汀子 ホトトギス 201508  
何取りに来しか忘れて花火の夜 稲畑汀子 ホトトギス 201508 花火 →8

 

2016年9月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。