大 根 7     233句

大根を煮た夕飯の子供達の中にをる   碧梧桐

大根   大根干す  鰤大根  おろ抜大根  大根の花  夏大根

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
半島は先の先まで大根畑 杉本光祥 201112  
海光へ三浦大根翼張る 大沢美智子 201112 三浦三崎吟行
腫瘍いま残す選択大根煮る 新実貞子 201201  
大根摺る昨夜の言ひ訳みんな嘘 高橋泰子 201201  
大根引き了へても尼の前かがみ 中田みなみ 201201  
大根あはれ掘りたる泥の乾くなり 定梶じょう あを 201201  
味含み輪切り大根煮上がりぬ 飯田美千子 201202  
大根焚ほくほく旨し湯気の中 寺田光香 201202  
飴色に煮上る大根一葉忌 八田マサ子 馬醉木 201202  
赤大根どんと農家の直売店 村高卯 201202  
天地や二股大根とお多福と 雨村敏子 201202  
大根の湯気にくらくらしてをりぬ 竹中一花 201202  
大根洗ふ心のくすみ消ゆるまで 岩月優美子 201202  
大根を埋け晴々と人に会ふ 大畑善昭 201202  
自転車の尾を振る荷台泥大根 浅野吉弘 201202  
手弱女の顔して大根引きゆけり 石崎浄 風土 201202  
大根の穴とびとびに抜かれあり 本多正子 雨月 201202  
大根煮るひとりの家族たいせつに 中田のぶ子 ろんど 201202  
煮大根箸でくづして下戸の酒 伊東和子 201203  
聖護院大根引きし穴と知る 服部早苗 201203  
手と足と揃へて大根引きにけり 鴨下昭 201203  
ぶつ切りの大根静かに煮え上がる 前川明子 201203  
張りつめて来し方思い大根煮る 覚本秀子 ろんど 201203  
飢餓の日や刻み大根浮く雑炊 有本南陵 ろんど 201203  
大根を煮てよろこびを抑へをり 緒方佳子 火星 201203  
震災の今年大根折れ易き 若島久清 万象 201203  
大根を抜きたる大地ほつれけり 吉清和代 万象 201203  
大根抜く畑にポンプの水温し 古井公代 ぐろっけ 201203  
大根引く腰の入れ方児に伝授 上田雪夫 ぐろっけ 201203  
大根を引き抜く余力ありにけり 水谷靖 雨月 201203  
大根洗ふ上手も下手もなかりけり 大久保白村 ホトトギス 201204  
しりもちの子に大根のすつぽ抜け 遠藤真砂明 201204  
大根のひげ根しみじみ頼りなし 鳳蛮華 201204  
大根めし今日一日は気負はずに 代田青鳥 風土 201204  
最後まで残るは大根膾かな 芝田幸惠 末黒野 201204  
大根のゆさゆさ通る交差点 淺場英彦 万象 201204  
頑固もん辛味大根と共有 上野紫泉 京鹿子 201204  
句帳手に風呂吹き大根煮てをりぬ 上野紫泉 京鹿子 201204  
間引かれず細き大根出番待ち 池田久恵 ぐろっけ 201204  
霜柱分けて大根立ったまま 須賀敏子 あを 201204  
青首の大根提げてゆきにけり 田尻勝子 六花 201204  
ふたり居に淀大根のとろとろ煮 山口キミコ 201205  
畝消えて茎立つ大根ばかりなる 水谷靖 雨月 201205  
聖天のお下がり大根もらひ来る 奥田茶々 風土 201205  
人に逢はず大根を煮る一日あり 小林愛子 辻楽師 201206  
千筋の光の中や大根干す 名倉悦子 ろんど 201206  
磯畑に貝殻の垣浜大根 古川千鶴 かさね 201208  
大根を洗ひ来し手の火照りかな 稲畑汀子 ホトトギス 201211  
何事もなきが幸せ大根炊く 酒井秀郎 返り花 201211  
大根引く老いに逆らふ地の力 植木緑愁 201301  
夜も更けて大根煮るや古女房 岡野安雅 かさね 201301  
大根を引く桂郎の声とんで 神蔵器 風土 201301  
京の味煮含めらるる大根かな 片岡良子 雨月 201301  
真直に力いっぱい大根引く 片岡良子 雨月 201301  
隣り合ふ大根の畝葱の畝 丑久保勲 やぶれ傘 201301  
役場へと大根畑抜けゆけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 201301  
かまど神へ男体女体の荒大根 塩路隆子 201302  
湯気の中大根ほほばる寺の庭 伊藤和子 201302  
富士を背に大根畑日を溜める 宮内とし子 201302  
煮えたぎる日本の味大根焚 藤岡紫水 京鹿子 201302  
丁寧に洗ふ大根十あまり 園部早智子 ろんど 201302  
蕎麦食ふやねずみ大根のしぼり汁 竹内悦子 201302  
大根引くひりりと走るひび深し 須賀敏子 あを 201302  
嬰児の背丈ほどなる大根かな 長崎桂子 あを 201302  
大根の並べるひとつ抱き抱へ 長崎桂子 あを 201302  
売大根曲線と直線と 吉弘恭子 あを 201302  
大根引き渋谷に住みし話など 武政礼子 雨月 201302  
高僧の袖に触れたる大根焚 碇天牛 雨月 201302  
大根を買うて帰れと電話あり 松村光典 やぶれ傘 201302  
大本山一万本の大根漬く 中石紀美代 万象 201303  
大根を抜けば前世がまる見えに 松田都青 京鹿子 201303  
聖地にて魂浄め白大根 ナ伊吹之博 京鹿子 201303  
飴色の大根の香や浜日和 杉本裕子 末黒野 201303  
浅漬大根当てに伏見の相合酒 村高卯 201303  
掛声をあげて大根擂りおろす 大場ましら 201303  
嬰も来て婆も来てをり大根焚き 竹内悦子 201303  
大鍋に大根焚きをる旗日かな 竹中一花 201303  
青首大根天下の形勢眺めおり 貝森光洋 六花 201303  
柚子大根亡夫が拾ひし石で漬け 古井公代 ぐろっけ 201303  
直売の大根にも列学園祭 村川とくみ ぐろっけ 201303  
大根煮て妣に供えるふた七日 植田雅代 ぐろっけ 201303  
妬心なだめつ大根の桂剥き 荒井千佐代 201303  
大根のひげを大地に伸ばしけり 山田佳乃 ホトトギス 201304  
また一人大根洗ふおしやべりに 嶋田一歩 ホトトギス 201304  
買つて出て大根おろしすぐあきる 内藤呈念 ホトトギス 201304  
ぬくもりの風呂吹大根灯の色に 池田光子 201304  
静かなる死を賞づる如大根抜く 金森涼 春燈 201304  
大根おろし終へある夫の無聊なる 藤田素子 火星 201304  
忘れたきことは忘れず大根煮る 村上絢子 馬醉木 201304  
大根の形のよしあし洗ひけり 石垣幸子 雨月 201304  
屋根を日の低く走れる凍大根 梶浦玲良子 六花 201304  
吊されし凍大根の細りけり 高橋美恵 末黒野 201304  
海老大根ほろほろ甘し祖母の味 増田甚平 ろんど 201306  
小柄な手握り加減の大根選る 村田とくみ ぐろっけ 201307  
大根おろしの水分老年期長し 竹内弘子 あを 201307  
大根を洗ひ君との過去洗ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201311  
お見合ひは大根洗うてからのこと 稲畑廣太郎 ホトトギス 201311  
前掛けに白鷹の銘大根引 瀧春一 花石榴 201312  
浜風に今年不作の大根引く 福島せいぎ 万象 201401  
朝日受け白き肌みせ大根畑 水野弘 ぐろっけ 201401  
奥方と大根召されよ星の宵 竹中一花 201401 悼 延廣禎一様
煮汁染む大根ホクホクもう一献 丸山酔宵子 かさね 201401  
聖天の下賜の大根や白光す 西田孝 ろんど 201401  
大根引く動かぬ雲に日の当たり 生田作 風土 201402  
煮かへして角のとれたる大根かな 小倉陶女 春燈 201402  
借りる手はいつも亡き夫大根引く 石坂比呂子 ろんど 201402  
夢あまた大根の葉をみじん切り 加藤峰子 201402  
幼稚園の椅子の並びし大根焚 藤田素子 火星 201402  
すそわけの大根炊くや出かけぬ日 沼崎千枝 末黒野 201402  
大根が煮えて木魚の鳴り始む 小山田子鬼 201402  
大根と子を自転車の前うしろ 堀上一成 馬醉木 201402  
大根煮てつつましやかといふ暮し 祐宗千代子 雨月 201402  
大根焚き法話は耳を通り抜け 藤岡紫水 京鹿子 201402  
フレンチカンカン三本足の大根かな 荒井慈 春燈 201402  
うろ覚え妣のレシピの大根漬け 先山実子 ぐろっけ 201403  
二股の大根抜かれしあかんべえ 井上静子 201403  
農大の大根を引く応援団 岩下芳子 201403  
塀越えて湯気もうもうと大根焚 大橋淳一 雨月 201403  
無農薬尻太大根(だいこ)美味佳肴 水野範子 ぐろっけ 201403  
膾にとさくさくきざむ太大根 福本すみ子 201403  
気がつけば昨日につづく煮大根 井上信子 201403  
性格はぶっきらぼうで青大根 寺田良治 船団 201403  
存らえて大根人参サクサクと 陽山道子 船団 201403  
大根の料理や首と葉としつぽ 安藤久美子 やぶれ傘 201403  
大根を引けり華々しき夕日 小田司 馬醉木 201403  
大根引きけもののごとく提げ歩く 柴田久子 風土 201403  
大根引きほら持つてけと投げ呉れぬ 鍋島武彦 末黒野 201403  
中風を病まずと食ぶ大根焚 大橋淳一 雨月 201403  
大根に根気があるぞおでん鍋 坪内稔典 船団 201403  
牛すぢと大根を煮て静かな夜 岡本敬子 万象 201403  
遥々の命惜しむや大根焚 北村淳子 末黒野 201404  
辯天の下賜の二股大根かな 石倉千賀子 末黒野 201404  
み仏の前に味見や大根焚き 倉谷ます美 万象 201404  
丸き背が地に着くやうや大根引き 石原健二 やぶれ傘 201404  
青空に飛び立ちさうな大根引く 大木清美子 201404  
大根の土大根の葉でぬぐふ 山本耀子 絵襖 201404  
大根の豊作不作峪隔て 松岡和子 201404  
大根をべつこう色に煮てひとり 杉本綾 201404  
大根焚三連竈の薪爆ぜる 倉谷ます美 万象 201404  
半島の夕日を抱き大根畑 橋場美篶 末黒野 201405  
葉は要るか否か問ひたる大根かな 栗原京子 201405  
朝市の三浦大根の白さかな 橋場美篶 末黒野 201405  
大根の煮付け味濃く暮早し 藤波松山 京鹿子 201406  
越冬大根泥つきの幸買ふて来し 半田稜 ろんど 201407  
太陽に笑はれながら大根引く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201408
大根を播くも間引くも老の手に 武政礼子 雨月 201412  
箸刺してころ合ひはかる煮大根 布川直幸 201412  
大根干す妣の百影追ひながら 宮越久子 201501  
献立の予定にもなき大根買ふ 宮濱安子 201501  
大根煮が大好きといふ留学生 山本丈夫 201501  
気合抜けして上出来の干し大根 原友子 201501  
夜ごと見る天体ショーや大根畑 内山照久 201501  
干大根白に個性のありにけり 七種年男 201501  
海が見え空港が見え大根干す 樋口英子 201501  
掛け足して真中しなひし大根稲架 佐藤淑子 雨月 201501  
大根引く航空母艦の行く岬 中島玉五郎 201501  
比良見ゆる和邇街道や大根干す 橋添やよひ 風土 201501  
大根の間引菜買うて魚買うて 竹中一花 201501  
少しづつ煩悩捨つる干大根 鈴木順子 京鹿子 201501  
煮大根や遠き父母の世引き寄せて 伊丹さち子 馬醉木 201501  
大寺の井戸に大根洗ひをり 國保八江 やぶれ傘 201502  
ゆつくりと日の回りくる掛大根 安藤久美子 やぶれ傘 201502  
干大根釣鐘堂を囲ひけり 十時和子 201502  
柿のれん干し大根とにぎにぎし 鎌田慶子 ろんど 201502  
田中山富士真向いに大根干す 佐藤みらい ろんど 201502  
寧日や切干大根母をまね 原田たづゑ 春燈 201502  
大根に三浦半島光りだす 安居正浩 201502  
青首大根さやかなるこころざし 細川洋子 201502  
脇役も主役もこなす大根かな 塩野谷慎吾 201502  
大根干す波影ろふの舟屋口 岩木茂 風土 201502  
夕食にリクエストあり鰤大根 佐野つたえ 風土 201502  
千枚の大根畑杜一つ 下山田美江 風土 201502  
太大根黒土のまま土産とし 新田秀子 風土 201502  
大根煮る匂ひ茂吉の住みし跡 原田しずえ 万象 201502  
大根・ねぎ囲ひ午後の日使ひきる 藤森すみれ 201502  
大根葉を絶品とする匠かな 井上静子 201502  
家支ふる女系の腕や大根引 城台洋子 馬醉木 201502  
大根抜き地球に穴を残しけり 川上恵子 雨月 201502  
掛大根太平洋の乱反射 宮崎高根 201502  
大根引く大志抱きし頃の白 古川忠利 ろんど 201502  
大根焚の煮上り会話途切れける 黒住康晴 201502  
石垣に立てかけで売る大根かな 山田六甲 六花 201502  
錆びてゐるトタンの店に掛け大根 山田六甲 六花 201502  
石垣を借りて大根売りゐたる 山田六甲 六花 201502  
二日目のべっかふ色の煮大根 塩路五郎 201502  
土付きの抜きたて大根食べなよと 森理和 あを 201503  
定休日ケーキ屋さんは大根抜く 森理和 あを 201503  
魂を失い給いし干し大根 貝森光洋 六花 201503  
親鸞像けぶり参らせ大根焚 宮平静子 雨月 201503  
大根をほがほが口にしてゐたり 根橋宏次 やぶれ傘 201503  
とぎ汁に湯通す面取り大根かな 鈴木庸子 風土 201503  
大根切る音響かせて典座気分 伊吹之博 京鹿子 201503  
大根に結ぶ水引地鎮祭 平野みち代 201503  
煮返されいよよ大根の深まれり 石田きよし 201503  
大根の緑ふさふさ朝ごはん 田邉好美 201503  
目印は軒いっぱいの掛大根 笹村惠美子 201503  
段畑のすそひろがりや大根稲架 市川玲子 馬醉木 201503  
大根を洗ひ続けて四世代 城台洋子 馬醉木 201503  
落款や大根と煮る烏賊の墨 竹内悦子 201503  
良く育ち居り小学校の大根畑 佐藤弘香 ろんど 201503  
大根を炊く間ひらがな子に教へ 岡崎春菜 万象 201503  
ダンスダンスダンス天晴懸大根 鈴木みのり 201503  
大根を抱へて落柿舎巡りをり 間島あきら 風土 201503  
健啖の子規の献立煮大根 下山田美江 風土 201503  
大根を抱き眠る子乳母車 太田良一 末黒野 201503  
胴切りて紅芯大根鮮やかに 坂上香菜 201503  
大根煮て心澄ませてゐるところ 高橋道子 201504  
白といふ色の発光大根干す 宮内とし子 201504  
嬰のごと葉付き大根抱き上ぐる 白水良子 201504  
大根引く力抜く技(すべ)たづねつつ 野畑さゆり 201504  
青味さす大根おろし寒さかな 村田岳洋 ろんど 201504  
今までに一番の出来大根引く 久世孝雄 やぶれ傘 201504  
上州の風強き日の煮大根 菊池洋子 やぶれ傘 201504  
大根の衣紋ぬきをり啄木忌 神蔵器 風土 201505  
煮大根味沁みつくし寒明くる 大橋伊佐子 末黒野 201505  
房総を指呼に三浦の懸大根 菅野日出子 末黒野 201505  
まるまると冬大根の無人売り 吉田きみえ 末黒野 201505  
風紋に轍ふたすぢ懸大根 石黒興平 末黒野 201505  
安房からの風をまともに懸大根 石黒興平 末黒野 201505  
大根の輪切りの白さ畏れたり 古川京子 万象 201505  
大根と豆腐が同居鍋の湯気 江口九星 201504  
大根煮る匂ひ厨に冴え返る 飯田ひでを 201506  
日に風にセピア色増す懸大根 石黒興平 末黒野 201506  
大根干す動くともなき沖の船 石黒興平 末黒野 201506  
ばあちゃんと呼ばるるに慣れ大根煮る 押田裕見子 201506  
一刀両断大根のふくらはぎ 八木健 八木健俳句集 201509  
大根を地球と奪ひあつてゐる 八木健 八木健俳句集 201509  
一族の墓のかたへの掛大根 大崎紀夫 虻の昼 201510  
大根に日本の夕餉整ひぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201511  
引いて来し大根のある暮らしとて 稲畑汀子 ホトトギス 201511  
大根を炊いて戻りし主婦の勘 稲畑汀子 ホトトギス 201511  
食欲の戻る大根卸しより 稲畑汀子 ホトトギス 201511  
大根や昔のくらしなつかしく 稲畑汀子 ホトトギス 201511 大根 →8  

 

2016年11月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。