鰤大根    52句

大根   大根干す  鰤大根  おろ抜大根  大根の花  夏大根

作品
作者
掲載誌
掲載年月
声にせず亡き母を呼ぶ鰤大根 鈴木美枝 酸漿 200001
星軋む鰤大根の話かな 彌榮浩樹 銀化 200002
鰤大根炊いて嗜む一人酒 河合笑子 あを 200103
鰤大根湯浅の醤油きかせ炊く 落合由季女 雨月 200105
鰤大根子ゆゑの闇を遠く置き 水上博子 船団 200107
鰤大根鯛の目ン玉からつつき 信崎和葉 六花句集 200205
鰤大根おもひの色に煮えてきし 西山美枝子 酸漿 200206
鰤大根湯気より眼玉弾きだす 後藤志づ あを 200302
鰤大根箸のすすみて止められず 大内恵 酸漿 200305
飴色の鰤大根を酒にせむ 坂井あかり 草の花 200403
子の家へ鍋ごと運び鰤大根 藤原照子 200404
大根も正にをはりや鰤大根 阿部ひろし 酸漿 200404
二人分の鰤大根に落し蓋 齋藤厚子 200503
ねんごろに鰤大根や寒もどる 小松鈴子 酸漿 200504
妻の自負鼈甲色の鰤大根 梅村五月 栴檀 200505
男手にしては上出来鰤大根 伊藤白潮 200601
煮返して飴色の濃き鰤大根 菊池由惠 酸漿 200603
益子鉢へたつぷりと盛る鰤大根 鈴木ひろ子 200605
隣家よりまたまた届く鰤大根 伊藤百江 春燈 200702
新郎新婦はギョロ眼色白鰤大根 網野月を 200704
引き戻されし命なりけり鰤大根 勝見玲子 200804
風止みて鰤大根の煮上がりぬ 窪田粧子 馬醉木 200805
突出しも箸つけず待つ鰤大根 ことり 六花 200811
兜煮や鰤大根の針生姜 山田六甲 六花 200812
はふはふと一人の息の鰤大根 辻直美 200902
鰤大根煮上る鴫誌五百号 田原陽子 200903
鰤大根一目で味のわかりけり 坂本幸子 酸漿 200904
何処より師の声響く鰤大根 田原陽子 200905
頑として目玉は食はず鰤大根 ことり 六花 200911
定番の鉢定番の鰤大根 田村園子 201002
労ひに夫の好みの鰤大根 大松一枝 201003
おほよそは妻になじみて鰤大根 荒木甫 201004
土井勝二世に学ぶ鰤大根 山本町子 風土 201102
雨の来る鰤大根の準備中 齋藤厚子 201102
ストーブにゆつくり煮込む鰤大根 多田容子 酸漿 201105
鰤大根味よく仕上げ夕餉かな 多田容子 酸漿 201105
二十階下の夜景や鰤大根 松橋利雄 春燈 201205
鰤大根日々好日に箸進む 加藤せぶん 万華鏡 201206
膝ぐりの二坪呑屋鰤大根 井上石動 あを 201302
旬と旬のコラボの美味さ鰤大根 吉田宏之 201303
鰤大根炊きて生れは北の国 小西和子 201304
ふるまひの言葉少なに鰤大根 田中文治 火星 201304
夕食にリクエストあり鰤大根 佐野つたえ 風土 201502
出来映えの要鰤大根の照り 田村園子 201603
安物とあなどるなかれ鰤大根 平川陽三 船団 201612
鰤大根山中塗の朱の椀に 浜田久美子 六花 201704
鰤大根とろりと時のゆるびけり 柴崎英子 201803
耳底に荒き海鳴り鰤大根 窪みち子 201806
鰤大根友と語らふ国言葉 長尾タイ 末黒野 201904
鰤大根作りてひとり明日もひとり 岸洋子 201905
鰤大根洋風となる銀座裏 七郎衛門吉保 あを 202001
夫の忌や二夜ねかせし鰤大根 小林千草 馬醉木 202003

 

2020年12月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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