大 根 5     154句

今日なんと出銭の多き大根買ふ   本橋愛子

大根   大根干す  鰤大根  おろ抜大根  大根の花  夏大根

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
人参大根まほらの国の土つけて 雨村敏子 200605  
畑大根もろ肌ぬぎて月を恋ふ 山元志津香 八千草 200605  
守口大根ひょろりすぽんと抜かれけり 大滝香釈 八千草 200605  
大根の切り口友の家に居り 青山丈 200605  
大根運び炭運びなど子の便り 瀧春一 常念 200606 學童疎開の長女
大根の素直さ持たぬ女なり 谷口陽子 八千草 200606  
雪解けの畑の大根ひき抜きぬ 岩松八重 六花 200606  
鳴滝の大根甘しと思ひけり 後藤比奈夫 ホトトギス 200607  
大根の夕餉の匂ひ旅帰り 稲畑汀子 ホトトギス 200611  
大根の煮る匂ひより家路かな 稲畑汀子 ホトトギス 200611  
大根を煮る名人といへる自負 稲畑汀子 ホトトギス 200611  
大根を十一本の手が洗ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200611  
にはとりの跳び出して来し大根畑 山尾玉藻 火星 200611  
青首大根身を切る風となりにけり 木多芙美子 春燈 200611  
大根選るすんなりと木目細やかな 田原陽子 200701  
賞罰を持たず大根育てをり 藤井佐和子 200701  
村を守る盾のごとくに大根稲架 野辺祥子 200701  
大根祭近き浅尾の大根畑 田中きよ子 酸漿 200701  
旅終えて寛ぐ吾が家大根汁 後條さと子 200702  
大根の白さ太さを裏返へす 瀬下るか 200702  
土付きの大根積まれ農業祭 中上馥子 春燈 200702  
煮大根の齢重ねし味なりけり 伊藤百江 春燈 200702  
妙法の火床間近き大根畑 廣畑忠明 火星 200702  
大根を漬けるに話聞き流す 片岡祥子 200702  
犬も乗せる大根積みし猫車 片桐まこと 200702  
車椅子長大根を横抱きに 加藤志峰 200702  
大根煮るを側で指図の車椅子 加藤志峰 200702  
七曜が過ぐ一本の大根に 窪田佳津子 雨月 200702  
夜の雨にゆるむ畠や大根引 田中峰雪 雨月 200702  
まつすぐに並ぶ大根抜きし穴 足利徹 ぐろっけ 200702  
不機嫌な手が大根を厚く剥く 田中眞由美 ぐろっけ 200702  
大さわぎして大根を漬終る 坂本知子 酸漿 200702  
大根煮る音やさしきや母は亡き 早崎泰江 あを 200702  
立派なる大根と腕比べ見る わかやぎすずめ 六花 200702  
海乗せて起伏真青き大根畑 手島靖一 馬醉木 200703  
丘と坂多き飛鳥や大根引く 木暮剛平 万象 200703  
箱根路や白の眩しき大根稲架 小長井弘子 万象 200703  
葉のこはき大大根を抜きにけり 栗栖恵通子 200703  
白肌を虚空に伸ばす大根かな 中野京子 200703  
大根の湯気に客間の額濡れし 竹中一花 200703  
大根煮る母性育ててをるやうな 大川ゆかり 200703  
他郷には住めずひとりの大根炊く 藤井佐和子 200703  
大根漬けて樺の下の余り石 生田恵美子 風土 200703  
さらに今日ひとりにあまる大根煮る 坂本敏子 京鹿子 200703  
煮大根の旨さのわかる齢かな 山田夏子 雨月 200703  
子が刻む大根不揃ひ千六本 尼嵜太一郎 ぐろっけ 200703  
大根煮る厨に夫も長居せり 青木陽子 酸漿 200703  
持ち行けと大根洗ふ外水場 渡邊紅華 酸漿 200703  
たぽたぽと大根炊くや二夜かけ 松本アイ ぐろっけ 200703  
煮大根の味滲むまでと引止めし 中田みなみ 200703  
きさらぎの辛味大根擦りにける 栗栖恵通子 200704  
好日や孫に引かせし太大根 河内桜人 京鹿子 200704  
福まゐり次の寺までの大根畑 網野茂子 酸漿 200704  
大根の首の太きを選びけり KOKIA 六花 200704  
晒しある餅や大根や塞の神 百瀬七生子 海光 200705  
正直と愚直の違ひ大根引く 篠藤千佳子 200705  
大根の山と積まれし鶏冠かな 梶浦玲良子 六花 200705  
今日もまた腸(はら)のよろこぶ煮大根 山下升子 八千草 200707  
高原の大気大根太らする 大畑善昭 200712  
よいとこさ大根引いて大あくび 新関一杜 京鹿子 200712  
大根が引き合ふちから出しにけり 中田みなみ 200712  
大根掘る姿白じろ修道女 八木岡博江 酸漿 200712  
薬指の味なかなかや大根煮る 内野俊子 春燈 200801  
初宮終へ大根畑の道帰る 大橋晄 雨月 200801  
夕茜しわくちやにして大根洗ふ 豊田都峰 京鹿子 200801  
屋敷神大根畑にかこまるる 廣畑育子 200801  
今更に大根煮る腕ほめられし 伊藤克子 酸漿 200801  
軒下に大根も柿も吊すなり 鎌倉喜久恵 あを 200801  
ゼロでせう降水確率大根引 定梶じょう あを 200801  
旧道にまだある畠大根引き 後條さと子 200802  
巴里の子の帰る報せや大根煮る 金子輝 春燈 200802  
ふるさとより届く泥葱泥大根 宮沢治子 春燈 200802  
火山灰混じりし畑の大根引く 綱川恵子 万象 200802  
昼酒の箸にくづして煮大根 藤岡紫水 京鹿子 200802  
スーパーの目玉切り売り大根かな 古林美世子 京鹿子 200802  
大根の手応へをもて惑ひ断つ 吉田明子 200802  
大根稲架地蔵の肩も借りてをり 山本とみを 200802  
からみ合ふ二股大根ニュースに出る 鍋田もと枝 200802  
鼠大根買ひたる町に足湯せり 阿部由紀子 200802  
北山より雨駈けてきし大根畑 廣畑忠明 火星 200802  
咳く我に大根が効くと電話の師 落合由季女 雨月 200802  
飴色に大根煮つめ八十路の餉 細川コマヱ 雨月 200802  
大根漬の樽を並べて大家族 木村幸 200803  
水よりも冷たき大根洗ひけり 薮脇晴美 馬醉木 200803  
煮大根美味しと客の言ひ呉るる 椿和枝 200803  
軟らかく煮え大根を全うす 永田哲心 遠嶺 200803  
バス満員怒鳴られをるは大大根 村田とくみ ぐろっけ 200803  
噎せるほど黒土匂ふ大根引 佐々木幸 200803  
大根の筋目を見せて茹あがる 木村茂登子 あを 200803  
首根つこしかと掴まへ大根洗ふ 前野狼騎 200804  
やがて熱うなる大根を洗ひし手 岩木茂 風土 200804  
大根葉切り身と浅漬祖父母味 丸山冬鳳 京鹿子 200804  
もの忘れど忘れ大根煮てゐたり 勝見玲子 200804  
見はるかす大根畑や海は凪 渡辺玄子 酸漿 200804  
つかへたる大根の葉に川流る 小澤克己 遠嶺 200804  
すつぴんのママ大根を洗ひをる 渡辺隆 遠嶺 200805  
おふくろてふ大根の白さ太さかな 松原三枝子 万象 200805  
抜きたての大根戸口に置かれあり 山荘慶子 あを 200805  
大根の肩口まぶし潮明り 永田二三子 酸漿 200806  
大根稲架の杭を打ち込む富士の晴 神田美穂子 万象 200807  
単身赴任大根刻むもだうに入り 勝原文夫 ペン皿 200811  
大根の瑞瑞しさを千切に 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
大根に丶と突き立てる串の艶 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
大根煮る匂ひ三軒先にまで 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
秋大根畑にくつきり伸びゆけり 永田あき 酸漿 200811  
道問へば時を問はれて大根引 鷹羽狩行 200812  
大根をスパスパ切りて包丁売 伊藤憲子 200901  
大根引く加減とふ力覚えけり 吉田政江 200901  
大根引く音の奈落を聞き澄ます 神蔵器 風土 200901  
大根引くわれにのこりし旅一つ 神蔵器 風土 200901  
老う程に手抜き料理の大根煮る 先山実子 ぐろっけ 200901  
飴いろに煮痩せる程の大根よし 青垣和子 雨月 200901  
大根煮るつましき日々のはじまりに 中原敏雄 雨月 200901  
大根誕生つぎつぎ土に寝かされて 瀧春一 深林 200901  
朝風に五体よろこぶ大根引 冨松寛子 200902  
大根のぬかれし穴に棲む木霊 戸村よねこ 遠嶺 200902  
畑より農婦大根を鷲づかみ 泉千穂子 200902  
夕日中点となるまで大根引く 外川玲子 風土 200902  
大根の芯まで静か父のなし 田中まや 炎環 200902  
葱大根育つ赤塚散歩圏 久米憲子 春燈 200902  
忘れるほど似て大根のたましひか 戸田和子 200902  
大根切るなにより清き音を立て 前川明子 200902  
大根のいそいそ縮む男晴れ 千田百里 200902  
往診医泥大根を下げ行けり 八木岡博江 酸漿 200902  
湧水に浮く大根の白さかな 浅野惠美子 酸漿 200902  
大根の買はずにをれぬ葉ありけり 渡辺玄子 酸漿 200902  
夫婦して大根引きをり比企の里 瀬島洒望 やぶれ傘 200902  
活断層起こさぬやうに大根引く 岡田すま子 200903  
葱蕪大根揃ひ去年今年 石脇みはる 200903  
大根の音なく煮ゆる三和土かな 栗栖恵通子 200903  
自転車の籠に大根とフランスパン 中田禎子 200903  
日を負ひて大根引の夫婦かな 大久保寛子 遠嶺 200903  
大根稲架組むに主峰をまづ拝む 中西咲央 炎環 200903  
大根の味染みて来し訃報かな 添田勝夫 炎環 200903  
井戸水に洗ふ大根笑ひけり 安永圭子 風土 200903  
お降りとなりきし夫の大根畑 高橋芳子 火星 200903  
逝きし日も遠くなる日々大根炊く 森道子 京鹿子 200903  
煮大根振舞ふ寺の列に入る 大西八洲雄 万象 200903  
煮大根の芯まで熱しいのち愛し 遠藤真砂明 200903  
太大根隣家翁のお裾分 南原正子 酸漿 200903  
学校に子の抜く大根果実めく 森理和 あを 200903  
抱きあげて葉付き大根買ひにけり 安藤久美子 やぶれ傘 200903  
門に入れば大根煮ゆる気配かな 松村光典 やぶれ傘 200903  
廃村の軒の大根すだれかな 浅井青陽子 ホトトギス 200904  
大根を炊くゆつくりとした家居 長山あや ホトトギス 200904  
天地の賜りしもの大根引く 和田セツ子 遠嶺 200904  
筑波嶺の風に色あり大根引く 木山杏理 京鹿子 200904  
大根煮る匂ひ飛びつく「ただいま」へ 黒澤登美枝 200904  
五十年の鍋に綴ぢ蓋大根炊く 鈴木石花 風土 200904  
鷹の影かすめし聖護院大根畑 浜口高子 火星 200904  
選句待つしじま大根ことことと 斉藤敬子 火星 200904  
煮大根を届くる道の雪明り 阿部悦子 酸漿 200904  
大根漬け夫に教へて入院す 高倉恵美子 200905  
大根をひよいと引き抜きくれにけり 白石正躬 やぶれ傘 200905 大根 →6

2015年11月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。