青 田 7      228句

早苗饗  早乙女  田植  植田  青田

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
みちのくの青田ぬく風水車踏む 坂上じゅん かさね 201207  
青田風さはさは鷺の飾り羽 宮井知英 201207  
青田行く縄文人の裔として 川崎真樹子 春燈 201207  
物忘れの母の言葉に青田風 山崎里美 201208  
都会より気仙沼が好き青田風 中島玉五郎 201208  
屋号もて呼び合ふ母郷青田風 小山繁子 春燈 201208  
飛び去りし帽子の浮ける青田かな 山田六甲 六花 201208  
家々にとりかこまれし青田あり 早崎泰江 あを 201208  
一隅に鶏頭咲ける青田あり 早崎泰江 あを 201208  
いくすじも旗翻へす青田風 鈴木阿久 201209  
羽越線駅弁ひらく青田かな 土屋光男 春燈 201209  
吹抜くる青田の風や無人駅 土屋光男 春燈 201209  
山裾をまはる単線青田波 土屋光男 春燈 201209  
青田波世に葬列といふも消ゆ 菅谷たけし 201209  
旅人に津軽平野の青田風 宮崎高根 201209  
窓開けてバスのふくらむ青田風 柴田久子 風土 201209  
ひと駅ごと青田色増す丹波かな 大山文子 火星 201209  
ペダルこぐ友の背を追ひ青田風 中井登喜子 201210  
風あれば風に従がふ青田かな 松本信子 かさね 201210  
千枚の青田の風や熊野みち 川村清子 馬醉木 201210  
紋付の遺影古りゆく青田風 山内碧 201210  
トンネルを出て満目の青田波 上谷昌憲 201210  
青田風どこでも停まるメロデイーバス 貝路紅沙 京鹿子 201210  
青田中耐震工事の公民館 貝路紅沙 京鹿子 201210  
運転士青田二つに分け進む 細川知子 ぐろっけ 201210  
古里は越のまほろば青田波 松木清川 ぐろっけ 201210  
青田道遠目に著き朱の鳥居 岡井マスミ 末黒野 201210  
遮断機の撥ねて一人の青田原 生田作 風土 201210  
青田風荘園と言ふ盆地かな 森屋慶基 風土 201210  
十枚がほどに一反青田かな 森屋慶基 風土 201210  
山間の放心のごと青田照る 成田美代 201210  
二上山に夕日入りゆく青田かな 山田春生 万象 201210  
家々を取り囲みたる大青田 大橋晄 雨月 201210  
脱稿の懐ふかく青田風 水谷靖 雨月 201210  
天守閣信長も見し青田かな 川井素山 かさね 201211  
青田風とほる生家の遣影の間 高田たみ子 万象 201211  
秋篠の山門出れば青田風 平居澪子 六花 201211  
眼裏に御仏おはす青田かな 平居澪子 六花 201211  
五位鷺の声渡るなり青田明け 水谷靖 雨月 201211  
白雲や修学院の青田波 北村淳子 ろんど 201211  
筑子を打つ音聞こゆ青田風 酒井秀郎 返り花 201211  
厨窓よりふるさとの青田風 辻井ミナミ 末黒野 201211  
汽車の窓全開にして青田風 藤井君江 馬醉木 201212  
蔵書ゆたかに青田の風の通りけり 上山永晃 鶴翼 201305  
伸びること競ひ青田の真つ平 布川直幸 201305  
豪雨過ぎ青の疲れし大青田 布川直幸 201306  
一面の青田地球の丸さ見せ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307  
農道にすみれ群れ咲く青田かな 岡野安雅 かさね 201307  
己が白に恍惚の鷺青田かな 定梶じょう あを 201308  
すくすくと子の育つさま青田中 早崎泰江 あを 201308  
姨捨の空へ吹き上ぐ青田風 田中文治 火星 201309  
叶うことの難ければ青田風聞く あかさか鷹乃 ろんど 201309  
青田原上総下総真つ平ら すずき巴里 ろんど 201309  
紀州路の青田を分けて電車ゆく 平居澪子 六花 201309  
刻々の日影風影大青田 小澤菜美 201310  
三山のふもとになびく青田の艶 久保東海司 201310  
斑鳩の水はうましや青田風 茂木なつ 春燈 201310  
望郷や身を透き過ぐる青田風 中里よし子 春燈 201310  
青田風偏差値上位の今年米 佐瀬晶子 ろんど 201310  
山居倉庫の米心得や青田原 すずき巴里 ろんど 201310  
穂に出でて青田の青の立ち直る 中村恭子 201310  
青田ゆくひとり奈落を行くごとく 中村恭子 201310  
青田波休耕田に拒まれり 甕秀麿 201310  
米どころ青田の中を電車行く 鈴木石花 風土 201310  
高々と八木節会碑青田風 鈴木石花 風土 201310  
仏守り青田を守る里の貌 小野寺節子 風土 201310  
寒村の青田一枚神渡る 小野寺節子 風土 201310  
近江平野の青田を渡る風模様 小野寺節子 風土 201310  
青田風一の宮裾吹きわたり 岡淑子 雨月 201310  
葬祭の帰郷やゆるき青田風 松本文一郎 六花 201310  
青田うるほす水は芯まで透き通り 三浦澄江 ぐろっけ 201310  
放たれし子鴨青田に走り入る 八幡操 ぐろっけ 201310  
閉ざされし仏間へ先づは青田風 山内碧 201310  
青田中鷺の五六羽てんでんに 白石正躬 やぶれ傘 201310  
青田道鎮守の杜へ真つ直ぐに 國保八江 やぶれ傘 201310  
熊野嶺に雲湧きあがる青田波 高地勝峰 馬醉木 201311  
越前に入りてうねりの青田かな 平井紀夫 201311  
友逝けり五感にひびく青田風 岡山敦子 京鹿子 201311  
越後路やこのまま育て青田波 川井素山 かさね 201311  
産土の青田に続く青田かな 近藤紀子 201311  
青田のぞむ部屋自慢とも寂しとも 佐々木秀子 201311  
道なりにくねる青田や三角五角 松本アイ ぐろっけ 201311  
もてなしは窓全開の青田風 金子つとむ ろんど 201311  
満面に太陽貰ひ青田村 佐瀬晶子 ろんど 201311  
窓全開青田の風を貰ひけり 村田岳洋 ろんど 201311  
アルプスの風が旅情の青田波 足立典子 雨月 201311  
家々に囲まれてゐる青田かな 吉村摂護 201312  
青田風縮緬皺の波を立て 石塚清文 やぶれ傘 201312  
初螢闇の青田の仄白き 瀧春一 花石榴 201312  
中干しの青田に地割れ地震来るな 布川直幸 201407  
青田原ここより日本始まれり 頓所友枝 201407  
青田より雨降り始む総の国 中野あぐり 春燈 201407  
青田道双子は別の夢を追ひ 松岡和子 201408  
新幹線地震に戦く青田中 稲畑廣太郎 ホトトギス 201408  
登り来て眼下に湖国青田風 中井弘一 201408 八幡山
恋ひ来たるバリの棚田の青田風 伊藤純子 201408  
お社にひと坪ほどの青田かな 廣瀬雅男 やぶれ傘 201408  
食べる事忘るる母へ青田風 山崎里美 201408  
三四人帰って行くや青田道 井上石動 あを 201408  
伊賀めざす鉄路は青田あをたかな 鷹崎由未子 春燈 201408  
一線を画く青田の風を身に 藤森すみれ 201408  
朝の日の青田に染みる散歩かな 岡野ひろ子 201408  
通し鴨青田の畦に身じろがず 渡辺安酔 201408  
朝練のきみの自転車青田風 浅木ノヱ 春燈 201409  
軽鴨の子を放ち草取る青田かな 鎌田篤 雨月 201409  
青田風畳に枕へこみゐる 山田美恵子 火星 201409  
水喧嘩ありしは昔青田波 室伏みどり 雨月 201409  
干拓の常陸平野の青田かな 綱川恵子 万象 201409  
楽章の切れ端届く青田風 萩庭一幹 馬醉木 201409  
旅の間に青田随分伸びてをり 竹内悦子 201409  
集落の上の上なる青田かな 上辻蒼人 風土 201409  
白鷺の降りし青田のあらたまる 柴田佐知子 201409  
農終へてよもやま話青田風 山本孝夫 201409  
青田風一人占めして丘の椅子 渕田則子 末黒野 201409  
空展け青田のむらを現じけり 富永小谷 馬醉木 201409  
川風も山風もあり青田かな 松岡和子 201409  
ひとしめりありし古沼や青田風 石橋邦子 春燈 201409  
五十枚に満たぬ棚田や青田風 松本三千夫 末黒野 201410  
朝影や地に逞しき青田波 米尾芳子 馬醉木 201410  
青田風献上米の美田より 碇天牛 雨月 201410  
青田風ややの泣きごゑしてゐたる 加藤みき 201410  
青田波五体すみずみまでねむし 小林成子 火星 201410  
どこまでも青田の風の湖北かな 大橋淳一 雨月 201410  
少女らの銀輪の列青田風 上家弘子 ろんど 201410  
姨捨の芭蕉の句碑や青田風 小菅澄重 春燈 201410  
風わたる宇陀の青田を靡かせて 安部和子 雨月 201410  
清流のガラシャの里や青田風 鈴木照子 201410  
青田波風に影あるやうに沸き 飯岡敬子 201410  
一斉に雨の青田の匂ひ立つ 半田稜 ろんど 201410  
安曇川に沿ひ満目の青田かな 塩見治郎 雨月 201410  
青田風葉をひるがへしひるがへし 佐用圭子 201411  
稜線の雲脚早し青田波 岡野里子 末黒野 201411  
おとうとを青田の果てへおくりけり 川村文英 ろんど 201411  
遠いとは思はぬ青田青田かな だいじみどり 201411  
青田みな穂を持つ色に吹かれをり 熊川暁子 201411  
移りゆく雲の色なり青田風 忽那みさ子 やぶれ傘 201412  
ゆつくりと青田見せゆく棺担がれ 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
みちのくは地平線まで青田なり 槇野あさ子 風土 201501  
めん鶏はおん鶏に老い青田風 山田六甲 六花 201507  
青田風日差しをふくみ畦わたる 黒滝志麻子 末黒野 201508  
青田より雨降りはじむ総の国 中野あぐり 春燈 201508  
列島の青田植田と北上す 藤原照子 201508  
海よりの風が風追ふ大青田 鈴木漱玉 馬醉木 201509  
青田風九条のせて吹き渡る 池田光子 201509  
青田風沃野千里の三代目 能村研三 201509

「若竹」

創刊千号

青田原潜望鏡めく鷺の首 菅谷たけし 201509  
追ふ風と追はるる風や青田原 竹内タカミ 201509  
かうもりを提げて青田を散策す 大島英昭 やぶれ傘 201509  
小蛙の跳ねてちりぢり青田かな 吉村さよ子 春燈 201509  
白鷺の二羽見え隠れ青田道 溝越教子 春燈 201509  
母を呼ぶ声渡りゆく青田かな 斉藤裕子 あを 201509  
遠灘の高さにそよぐ青田かな 泉本浩子 馬醉木 201510  
笹子峠越えてひろごる大青田 三澤治子 万象 201510  
青田風ローカル線の大きな弧 井浦美佐子 201510  
用水路の水に勢ひ青田風 遠山のり子 201510  
青田風ほがひの酒を廻し飲む 國保八江 やぶれ傘 201510  
病む家の物少し干す青田風 生田恵美子 風土 201510  
株根張り青田漲る色戦ぎ 松本鷹根 京鹿子 201510  
単線の青田を抜けてなほ青田 野村鞆枝 京鹿子 201510  
降り立ちて白鷺青田まぶしめり 久保東海司 201510  
弥生人の血の少しあり青田風 中田禎子 201510  
心地よき風の高原青田波 安斎久英 末黒野 201510  
渡りゆく風の形みせ青田波 石黒興平 末黒野 201510  
青田風母の幻影連れて来ぬ 都留百太郎 末黒野 201510  
越後路の見渡すかぎり青田かな 太田チヱ子 末黒野 201510  
霊峰の裾野を囲む青田波 太田チヱ子 末黒野 201510  
吹かれては青田に音のなかりけり 原田達夫 201510  
雨の旅の青田青田に心晴る 浅井青二 雨月 201510  
輪中堤しっかと青田濃くしたり 浅井青二 雨月 201510  
青田風農民の血のわれに濃し 片山喜久子 雨月 201510  
青田風首塚一基ぽつねんと 森礼子 雨月 201510  
踏み入りしことなき青田句に詠めり 藤田宏 201509  
悪しき世に青田のそよぎ雲の詩 池田光子 201510  
行者径さざ波なせる青田風 粕谷澄 馬醉木 201511  
山下る階なす青田青田中 上辻蒼人 風土 201511  
遥かより呼ぶ声のあり青田波 阪倉孝子 201511  
青田波かがよふ夕べ旅立ちぬ 阪倉孝子 201511  
ふるさとや総身に受くる青田風 石黒興平 末黒野 201511  
日と水と風の育む青田かな 石黒興平 末黒野 201511  
青田分け真つ直中を一両車 辻井ミナミ 末黒野 201511  
雲ひとつ入る隙なき青田かな 高倉和子 201511  
青田風吹きゆく先に不動堂 秋山信行 やぶれ傘 201512  
青田風幾重も抜けて道途中 関桂二 201602  
青田風沼に呑まれてしまひけり 神田美穂子 万象 201605  
鼻長きバスに酔ひしも青田道 森直子 あを 201607  
きらきらと車窓に流る青田波 柴田歌子 201608  
一本足立つ白鷺や青田風 大日向幸江 あを 201608  
雨上がり面撫でゆく青田風 上家正勝 末黒野 201608  
天竜は母なる流れ青田波 宮坂秋湖 201608  
百姓にたてがみ欲しき青田風 佐藤山人 201609  
真つ先に青田ざわめき山雨急 佐藤山人 201609  
風道のくつきり見ゆる青田かな 窪田粧子 馬醉木 201609  
青田風茎太々と動かざる 南うみを 風土 201609  
太陽のぬけることなく大青田 伊藤紫水 風土 201609  
山ばかり映して郷の青田澄む 上辻蒼人 風土 201609  
操車場青田へ二輔突き放す 森岡正作 201609  
掬ひをり青田の隅の塵芥 田中臥石 末黒野 201609  
ゆたけしや村一面の青田風 堀田こう 雨月 201609  
天与なる産屋の里や青田風 鈴鹿呂仁 京鹿子 201609  
青田風十戸の里の毛原かな 鈴鹿呂仁 京鹿子 201609  
米原を過ぎて青田となりにけり 丑久保勲 やぶれ傘 201609  
きれぎれに風が青田の方より来 白石正躬 やぶれ傘 201609  
岳の影映らぬ丈となる青田 斉木永久 馬醉木 201610  
駅行のバス停りをり青田辻 田中臥石 末黒野 201610  
青田風寄する牧舎や牛の声 原和三 末黒野 201610  
故郷の青田の風を吸ふ妹や 永井惠子 春燈 201610  
青田風鷺一対の白誇る 松本鷹根 京鹿子 201610  
考妣(ちちはは)の絹のうすさで青田来る 伊藤希眸 京鹿子 201610  
湖岸まで近江の青田拡ごれる 大橋晄 雨月 201610  
マンションの間の青田尊びぬ 大橋晄 雨月 201610  
二百坪の青田隆々育ちゆく 大橋晄 雨月 201610  
畦失せて青田五枚の一ト色に 江木紀子 雨月 201610  
風吹くと波走りゆく青田かな 奈辺慶子 雨月 201610  
一条の線路に沿ひし青田風 松本文一郎 六花 201610  
青田漕ぐ兄とも違ふそびらかな 山本久江 201610  
陽に水にめぐみ息づく青田波 太田悦子 京鹿子 201611  
牧牛の姿態まちまち青田風 安斎久英 末黒野 201611  
島のごと村を入江に大青田 工藤ミネ子 風土 201612  
青田道とは故郷へ帰る道 山田佳乃 ホトトギス 201612  
境内にまこと小さき青田あり 松本善一 やぶれ傘 201612  
種籾を得るためだけの青田刈 田中臥石 末黒野 201612  
青田五枚渡りて鷺の白さかな 栗原京子 201612  
単線のカーブ大きく青田風 野畑さゆり 201612  
もてなすや山の影置く青田もて 野畑さゆり 201612  
青田風つぎは備前の一宮 南北佳昭 船団 201701  
青田風背中映写機回る音 東英幸 船団 201702  
傍目にはどれも見劣りせぬ青田 中川句寿夫 ここのもん 201705  
青田褒め話したきことほかにあり 中川句寿夫 ここのもん 201705 青田 →8

 

2020年6月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。