穴 惑 2     74句
作品
作者
掲載誌
掲載年月
穴まどひほどに迷うたことはなし 高橋将夫 201502
穴まどひ整理中です未決箱 鈴鹿呂仁 京鹿子 201511
穴まどひ増水の川流れゆく 大日向幸江 あを 201511
処理場なき瓦礫の山の穴惑ひ 河口仁志 201512
穴惑予約済みなる穴の前 池田崇 201512
穴惑ひ齢いつしかこなれゆく 北川孝子 京鹿子 201512
突かれて決心したる穴まどひ 石田きよし 201512
落城に遺る石垣穴惑 堀井英子 雨月 201512
蜷局解き長さを見せて穴惑 三輪温子 雨月 201512
穴惑誰にも好かれず疎まれて 土井三乙 風土 201512
おのづから穴は見つかる穴惑 高橋将夫 201601
穴惑ひこの世の五欲持ち帰る 竹内悦子 201601
神鏡のうしろに廻る穴惑ひ 柴田佐知子 201601
神木を滑りおりたる穴惑 松田明子 201603
僅差とはをかしき逃避穴まどひ 元橋孝之 京鹿子 201603
冬眠の寝返りをうつ穴まどひ 中谷富子 201603
穴まどひ伝説の池守り継ぐ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607
金色の尾をまなうらに穴惑ひ 犬塚李里子 201611
石段を登りきつたる穴惑 能勢俊子 馬醉木 201612
穴惑ひ夫にしつぽを見つけらる 工藤ミネ子 風土 201612
六地蔵近く彷徨ふ穴惑 川上恵子 雨月 201701
「崖崩れ注意」の札や穴惑 綱徳女 春燈 201701
活断層の真っ只中へ穴惑ひ 松田明子 201701
銀河系へ迷ひ込んだる穴惑ひ 雨村敏子 201702
天空に隙間はあらず穴惑 太田良一 末黒野 201702
珈琲はルンバで踊る穴惑い 赤石忍 船団 201702
穴惑ひ何時まで抜けぬ小吏癖 中川句寿夫 ここのもん 201705
穴惑ひ昨日にまさる日和かな 中川句寿夫 ここのもん 201705
終章の紆余曲折や穴まどひ 鷺山珀眉 京鹿子 201711
穴まどひ何処も彼処も青い空 大日向幸江 あを 201711
石垣の石の凸凹穴まどひ 宮内とし子 201712
阿字観の阿に魅入られし穴惑 柳川晋 201801
石垣を少し濡らして穴惑ひ 高倉和子 201804
城垣は野面積なり穴まどひ 佐津のぼる 六花 201812
穴惑この世に置きし後髪 亀井福恵 京鹿子 201901
ヒートテックは便利なものよ穴惑 中島陽華 201902
穴まどひ言うてしまへば楽なのに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201909
すれ違ひできぬ道幅穴まどひ 大島英昭 やぶれ傘 201911
上州の風まだ柔し穴まどひ 森村江風 201911
穴惑ひ手の平見つむ生命線 西村白杼 京鹿子 201912
何ごとも前夜は忙し穴惑ひ 石田康明 春燈 201912
分別は人の世のこと穴まどひ 村田あを衣 京鹿子 201912
毒舌といふは我が性穴まどひ 小田嶋野笛 末黒野 202001
穴惑まどふは遊び足らざるや 吉澤濱子 202001
穴惑まどふは遊び足らざるや 吉澤濱子 202001
穴惑ひ周辺地図の現在地 三代川朋子 202001
ここよりは神の領域穴まどひ 亀井福恵 京鹿子 202001
人の世をも少し見やうか穴惑 中島昌子 202001
穴惑ひ日向の温み引きずりて 寺田すず江 202001
穴まどひ吾も巳年の卒寿かな 笹倉潤 ホトトギス 202002
ゆるやかな川の流れや穴惑ひ 天野美登里 やぶれ傘 202002
竹藪の竹みつしりと穴まどひ 大島英昭 やぶれ傘 202002
氏神の移転の社穴惑 太田良一 末黒野 202004
穴惑にも逃げ足のありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 202009
少しづつ動いてをりし穴惑 稲畑汀子 ホトトギス 202009
何もない夜が来てゐる穴惑ひ 寺田すず江 202011
万端を整へてなほ穴惑 小坂尚子 202012
昼酒に酔うてしまひし穴惑 菊川俊朗 202101
穴惑ひ素早く草に消えにけり 永田万年青 六花 202101
伏せ鉢にとぐろ巻きゐる穴惑ひ 石塚清文 やぶれ傘 202101
墓山は村の日溜り穴惑ひ 原友子 202104
父逝きて四十年や穴まどひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202107
眼裏に残る長さや穴まどひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
穴まどひ穴を忘れてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
父逝きて四十年や穴まどひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
濡れ色に日を弾きたる穴まどひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
穴まどひ君のピンヒールに蹴られ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
穴まどひ横切る野外コンサート 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
穴惑危ふき道と言はれても 福島茂 202111
あけくれの心の襞に穴惑ひ 岩永はるみ 春燈 202111
墓仕舞したる跡地の穴惑ひ 本多遊方 春燈 202112
野舞台の奈落出て遇ふ穴まどひ 中田みなみ 202112
捨畑の錆たる鍬や穴まどひ 太田良一 末黒野 202201
機を見るに貧乏なるや穴まどひ 鈴鹿呂仁 京鹿子 202210
墓仕舞したる跡地の穴惑ひ 本多遊方 春燈 202212
穴惑→ 1

 

2023年9月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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