蛇出づ     118句

蛇かがよう草より己れ引き出だし    本橋仁

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
蛇穴を出て整はぬ草の丈 山田弘子 春節 199503  
蛇穴を出て世の中は尚不況 稲畑廣太郎 ホトトギス 199903  
蛇穴を出でて最初に舌を出し 稲畑廣太郎 ホトトギス 199903  
蛇穴を出でて次郎を泣かしたる 杉浦典子 火星 199907  
蛇穴を出でゝ溪水青きかな 山尾宗和 京鹿子 199909  
蛇出づる眼窩の深き流民たち 藤井清久 海程 199910  
世の怖れひとつふやして蛇出づる 能村登四郎 芒種 199911  
蛇穴を出で早速の嵌り役 松本康司 銀化 200004  
一筋のしろがねの道蛇出づる 加藤みき 200005  
蛇穴を出て一川を歪ませり 小澤克己 遠嶺 200005  
蛇穴を出で化野を迷ひをり 當麻幸子 俳句通信 200005  
蛇穴を出て北天に北斗かな 高橋将夫 200006  
蛇出でて遠回りする使ひの子 堤節子 ぐろっけ 200006  
蛇穴を出づなめらかに草滑り 副島いみ子 ホトトギス 200007  
蛇穴を出て誰と遭ふ僕と遭ふ 蔦三郎 ホトトギス 200007  
蛇穴を出て何をする木にのぼる 蔦三郎 ホトトギス 200007  
蛇穴を出でて淡海を見る高み 依田明倫 ホトトギス 200007  
蛇穴を出でて淡海の歌暦 依田明倫 ホトトギス 200007  
蛇穴を出でて全長滑りけり 依田明倫 ホトトギス 200007  
執念は人にあり蛇穴を出づ 藤丹青 ホトトギス 200007  
蛇穴を出でて地獄か極楽か 藤丹青 ホトトギス 200007  
蛇穴を出で価値観を変へてをり 木村淳一郎 ホトトギス 200007  
蛇穴を出づればすでに生臭し 貝森光大 六花 200008  
蛇穴を出て人生のど真ん中 小西昭夫 船団 200010  
蛇穴を出て校門を出てゆけり 小西昭夫 船団 200010  
蛇穴を出でて手ごろな縄となる 竹内弘子 あを 200101  
断層の深さを言へり蛇出でて 阪本哲弘 200105  
足取もなし蛇穴を出てからは 中原道夫 銀化 200105  
蛇穴を出づればすでに風土記かな 峯尾文世 銀化 200105  
蛇穴を出るふっきれし物思ひ 関口ゆき あを 200105  
蛇穴を出づ金色の歓喜天 石田阿畏子 馬酔木 200106  
蛇出づるペンペン草の田面かな 黒田咲子 200106  
蛇穴を出でて巧言覚えけり 中塚龍之介 銀化 200106  
蛇穴を出で一本のひかりなす 稲葉ちよこ 風土 200108  
蛇穴を出で神木に隠れ終ふ 本城布沙女 雨月 200108  
蛇穴を出て球音を聞きにけり 石田邦子 祭笛 200109  
蛇穴を出るに大江戸線が邪魔 折原あきの 船団 200110  
わが書斎片づけん蛇穴を出づ 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
蛇穴を出て名苑でありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
蛇穴を出て濡色のとぐろかな 島谷征良 風土 200203  
蛇穴を出てジーンズの丈に魂消る 西村葉子 京鹿子 200205  
蛇穴を出て祖国などすでに無し 亀田憲壱 銀化 200205  
海峡のまぶしき日差し蛇出でて 伊藤冬留 200205  
蛇穴を出づ休日のスタジアム 遠藤和彦 遠嶺 200206  
蛇穴を出る変身の叶はずに 海輪久子 円虹 200206  
蛇穴を出づ土篩ふ畑先に 白瀬露石 春耕 200206  
蛇穴を出て小流れの水増せり 田村文江 春耕 200206  
蛇穴を仰臥漫録闇を出づ 長山あや ホトトギス 200207  
蛇穴を出づや地靄の青かりき 桑田眞佐子 火星 200207  
蛇出でて竹薮にまだ何かをる 高橋将夫 200209  
蛇穴を出でしところの水溜り 青山丈 200209  
蛇穴を出づる性分ちと曲り 須佐薫子 帆船 200303  
蛇穴を出る逡巡も遺跡山 伊藤白潮 200305  
蛇出でて二者択一を迫らるる 伊藤白潮 200305  
蛇穴を出づ校内の司祭館 須佐薫子 帆船 200305  
蛇穴を出づほど世には蛇がゐず 宮坂静生 200305 このごろ「蛇穴を出づ」句多し
蛇穴を出づ石棺の蓋のづれ 近藤喜子 200305  
教会の鐘蛇穴を出でにけり 岩月優美子 200306  
蛇穴を出る蒟蒻が手をすべり 渡部義雄 200306  
蛇出でて碑文ひとつの旧居跡 加藤峰子 200306  
蛇穴を出でて水かげろふのなか 渡辺きよえ 百鳥 200306  
湧水に蛇出で騒々しき人ら 斉藤静枝 あを 200306  
蛇出づと息を殺して見遣りをり 斉藤静枝 あを 200306  
蛇穴を出づる明日香の風荒し 久保晴子 雨月 200307  
蛇穴を出づ札所道にぎはひて 竹内旦 百鳥 200307  
蝮蛇出づ傲岸の頭を雨に挙げ 松本幹雄 馬醉木 200310  
蛇穴を出て雨一日風一日 稲畑汀子 ホトトギス 200403  
蛇穴を出る石垣に元さんが 山田六甲 六花 200403  
蛇穴を出て薬師寺のにはたづみ 福嶋千代子 200405  
蛇穴を出づるか孔子廟しづか 菅谷たけし 200406  
蛇穴を出でて流行のシャツを着る 中尾公彦 200406  
蛇穴を出づ日の丸を出しそびれ 高橋澄子 200406  
蛇出でてカーテンことごとく洗ふ 田村園子 200406  
蛇穴を出て眼力のいかほどに 黒田咲子 200406  
蛇穴を出て登城道登り行く 延江金児 築港 200410  
留守中に蛇穴を出て湿りをり 秋千晴 200411  
蛇穴を出で石垣にぶら下がる 滝沢伊代次 万象 200503  
蛇穴を出づれば吉野人溢れ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200504  
蛇穴を出でけるところ巫女の列 延広禎一 200505  
蛇出づや鑑真の留守長びきて 神蔵器 風土 200505 唐招提寺
蛇穴を出でたる後の烟かな 高橋将夫 星の渦 200505  
蛇穴を出てより住所不定かな 小林正史 200506  
蛇穴を出づおばさんの社会性 瀬下るか 200506  
蛇出でて聳ゆる句碑を迂回せり 林玲子 200506  
蛇穴を天地無用の箱積まれ 丸山佳子 京鹿子 200506  
様変りせし村里や蛇出づる 柴田靖子 200507  
蛇出しと豆腐屋鈴を鳴らしけり 小田元 六花 200507  
蛇穴を出でたる後の烟かな 高橋将夫 星の渦 200507  
蛇出でて竹藪にまだ何かをる 高橋将夫 星の渦 200507  
弘法に見えんと蛇穴を出づ 中杉隆世 ホトトギス 200509  
蛇出づる蕨手文の暗さより 柴田佐知子 200509  
蛇穴を出るに出られぬ山の風 稲畑汀子 ホトトギス 200603  
蛇穴を出でて親権行使かな 伊藤白潮 200605  
穴を出し蛇の目空のいろ映す 鎌倉喜久恵 あを 200605  
蛇出でて島の古墳の光り出す 淵脇護 河鹿 200606  
蛇穴を出て通り魔に襲はれぬ 呉文宗 春燈 200606  
蛇穴を出づまさかあの叔母呆け 成宮紀代子 200606  
蛇穴を出づ完璧な身づくろひ 田原陽子 200606  
蛇穴を出て墓石に添ひにけり 高倉和子 200606  
日溜りに穴を出し蛇動かざる 安原葉 ホトトギス 200607  
蛇穴を出て生身とはしなやかな 辻美奈子 200607  
蛇穴を出てより行方不明なり 高倉恵美子 200607  
蛇穴を出て振りかぶる鳥の声 徳丸峻二 風土 200607  
蟄居する人あるに蛇穴を出づ 東野太美子 ホトトギス 200608  
蛇出でて竜神の森風騒ぐ 池田光 200608  
蛇穴を出づ鉄分の足らざる日 辻美奈子 200702  
一つこと成りしと穴を出し蛇に 稲畑汀子 ホトトギス 200703  
老蛇の穴出でてより迷ひをり 大口憧遊 春燈 200705  
蛇穴を出でいきなりの悲鳴きく 富川明子 200705  
蛇穴を出づ伊勢街道の径の辺に 吉田郁子 風土 200705  
蛇出でて手積みの石のぬくみかな 倉谷紫龍 万象 200706  
それは措く蛇穴を出づそれも措く 小形さとる 200706  
蛇穴を出づ哲学のゆきどまり 小澤克己 遠嶺 200706  
穴を出し蛇少年に打たれたり 齋部干里 ぐろっけ 200706  
百日の穴を出て来し蛇の大きさ 丸山佳子 京鹿子 200706  
蛇穴を出でて頭の力抜く 小林幹彦 200706  
登山道に蛇穴を出て独り言 鴨下 昭 200707  
蛇穴を出て相棒がまだ居ない 山田弘子 ホトトギス 200708  
細心にして大胆に蛇出づる 河口仁志 200709  
蛇穴を出でて仲良くしたいのよ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200803  
蛇穴を出でたる庭と承知して 稲畑汀子 ホトトギス 200803  
不発弾処理蛇穴を出づる日よ 稲畑汀子 ホトトギス 200803  
蛇穴を出づる逡巡あるやなし 稲畑汀子 ホトトギス 200803  

 

08/03/13 制作

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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掲載年月順です。

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