夕 焼 6  100句

物として我を夕焼染めにけり   永田耕衣   驢鳴集

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
水たまりひとつひとつの夕焼けて 岡部名保子 馬醉木 200908  
レトロなる九村の夕焼かな 塩路隆子 200908  
一輪車の児の掌ひらひら夕焼けて 小澤菜美 200908  
吾に思想あり夕焼雲北へ北へ 小澤克己 遠嶺 200908  
死者悼者もほんの時間差夕焼くる 北川英子 200908  
誰が投げし夕焼の海の花束よ 北川英子 200908  
大夕焼地球のすこし焦げ臭し 松本圭司 200908  
夕焼けて絶佳・絶佳と鼠ヶ関 鈴木伸一 200908  
我をまづ染め夕焼の海となる 片山由美子 200908  
夕焼を蹴り逆上がり練習中 水上れんげ 200908  
ひとり来て夕焼の富士と相模湾 松山三千江 春燈 200908  
烏賊船の点きかねてをり夕焼かな 定梶じょう あを 200908  
夕焼の中少年の逆上り 鎌倉喜久恵 あを 200908  
何ごともなかりしごとく夕焼す 八田木枯 晩紅 200908  
夕焼のかなた如来のおはします 吉原一暁 200909  
夕焼やカットグラスのリキュール壜 佐藤午後 炎環 200909  
少年が泣く夕焼けへ鉄路伸び 竹貫示虹 京鹿子 200909  
火の山の夕焼け沼に照りそめぬ 藤原冬人 火星 200909  
大夕焼白馬三山染めゐたり 上原恒子 雨月 200909  
夕焼を描くため絵の具朱を絞る 定梶じょう あを 200909  
夕焼やペダル踏む子ら一列に 榎本佐智子 末黒野 200910  
声かけて夫と二人の大夕焼 木村弓子 末黒野 200910  
茅屋根の反り美しや夕焼空 伊藤憲子 200910  
舟洗ふ漁夫や夕焼背に負うて 塩見育代 200910  
西方のつゆの夕焼茜いろ 杉本綾 200910  
海に向く大夕焼に湯浴みせり 米須あや子 遠嶺 200910  
夕焼や大川端の芭蕉像 小原徳男 遠嶺 200910  
夕焼の岬に丸き鯨墓 十川たかし 200910  
夕焼に暮れて湖水のにほひけり 安藤久美子 やぶれ傘 200910  
鍬洗ふ大夕焼に身を置きて 水谷靖 雨月 200910  
ジャンボ機の降りくる茅渟海夕焼 西村操 雨月 200910  
天と地を一瞬に染め大夕焼 小原登志春 雨月 200910  
眼底に色持ち帰る山夕焼 前川明子 200910  
夕焼の色吸ひこみし川面かな 倉持梨恵 200910  
夕焼と雲の離れてゆくところ 倉持梨恵 200910  
病院の外壁赤く大夕焼 島内美佳 ぐろっけ 200910  
夕焼の水のベニスに佇めり 檀原さち子 酸漿 200910  
夕焼や開く産院の自動ドア 内田玉G 炎環 200910  
大夕焼雲に心臓ありにけり 山高真木子 炎環 200910  
夕焼けて影となりゆく舫ひ舟 佐藤喜仙 200910  
夕焼へ翼張りつめ離陸待つ 桑島啓司 200911  
大夕焼飛行機雲を溶かしたる 峰尾秀之 200911  
大空をひとり占めして大夕焼 村弓子 末黒野 200911  
あかがねの手桶の箔や夕焼ける 栗栖恵通子 200911  
大夕焼明日の笑顔をいただきぬ 木村眞樹子 遠嶺 200911  
夕焼けや終はり寂しき旅行なり 松嶋一洋 200911  
鴉の背金色にして大夕焼 田中道江 万象 200911  
大夕焼終る無性に寂しかり 岩本紀子 200911  
夕焼くる列にありけり迎へ鐘 助口弘子 火星 200911  
夕焼けを追ひかけてゐし一万歩 松木ひろ ろんど 200911  
夕焼けの雲夕焼けのガスタンク きくちきみえ やぶれ傘 200911  
他人ひとごとと思ひし老に夕焼けす 秋葉貞子 やぶれ傘 200911  
大夕焼紅を絞りし日本海 長谷川智弥子 炎環 200912  
夕焼や送りがてらの小買物 矢口笑子 春燈 200912  
玻璃ごとの夕焼歪み山の宿 小川玉泉 末黒野 200912  
夕焼けに天城の山は墨絵なり 島純子 ぐろっけ 200912  
一の杉二の杉夕焼師の姿 宇佐美ゆき 酸漿 200912  
雨紅塚夕焼色に散る落葉 大西まりゑ 酸奬 201002  
豆腐屋の過ぎ夕焼の井戸束子 中田みなみ 201007  
トラックヘ牛の尻押す夕焼雲 井口光石 風土 201008  
海夕焼回天の黒すぎるかげ 豊田都峰 京鹿子 201008 呉行
慟哭の背後夕焼溜まり出す 木山杏理 京鹿子 201008  
言葉には出さずこらへて夏夕焼 中山静枝 201008  
夕焼を見て絵心の湧きをりし 池田崇 201008  
夕焼の中なる五百羅漢かな 白数康弘 火星 201008  
夕焼や半分は消す予定表 井上信子 201008  
洗はれたやうな空なり梅雨夕焼 杉本綾 201009  
ヒトなんて小さき存在大夕焼 宮田香 201009  
遊ぶ児に届かぬ声や梅雨夕焼 山本孝夫 201009  
梅雨夕焼明日を期待の洗濯日 北尾章郎 201009  
なまこ壁威厳保ちつ夕焼けり 寺田すず江 201009  
新宿の梅雨夕焼に臥すばかり 大坪景章 万象 201009 「風」の会
梅雨夕焼五島列島且つ現れて 泉田秋硯 201009  
高層のなき終の地や梅雨夕焼 藤原照子 201009  
明日の晴れ約して居りし大夕焼 舩越美喜 京鹿子 201009  
夕焼や植ゑ残りたる田一枚 向佐幸子 末黒野 201009  
竹はみな西に傾く梅雨夕焼 飯島風花 201009  
空よりも大き夕焼となりにけり 小林朱夏 201009  
母と座す宿や夕焼の筑後川 苑実耶 201009  
いざなぎの岩の暗みし梅雨夕焼 杉浦典子 火星 201009  
出水禍の夕焼みんなさびしめる 定梶じょう あを 201009  
夕焼や田を鋤く牛の怒り角 塩路隆子 201010  
百階の最後の夕焼天へ消ゆ 泉田秋硯 201010  
大夕焼吾の焼かるる日をおもひ 泉田秋硯 201010  
海夕焼見せるサービスローカル車 柴野静 201010 由良海岸に一時停車
夕焼けてあめつち明日をたくはへる 石田きよし 201010  
モネの絵と病室四角夕焼空 森さち子 201010  
離陸せる四国上空大夕焼 矢口笑子 春燈 201010  
山峡へ消ゆる鉄路や夕焼空 後藤眞由美 春燈 201010  
草も木も止まる夕焼果つるとき 大坪景章 万象 201010  
夕焼や埴輪切目の奥もまた 豊田都峰 京鹿子 201010  
ヘルメツト脱ぐ夕焼のはみ出して 林のり代 京鹿子 201010  
夕焼くる夫助手席に拾ひけり 丸山照子 火星 201010  
裸等を祓ふ社の大夕焼 山田美恵子 火星 201010  
夕焼けや農夫がひとつシルエット 鎌田悟朗 ろんど 201010  
返信の短し深し梅雨夕焼 川上久美 ろんど 201010  
のこされて大夕焼におぼれゐる 菅野雅生 ろんど 201010  
妻と居て言葉なくゐて海夕焼 柴田良二 雨月 201010  
夕焼を揺らして佐渡の盥舟 柴田良二 雨月 201010  
孫と蹴るサッカーボール梅雨夕焼 山村修 酸奬 201010 夕焼→ 7

 

2019年8月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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