夕 焼 4     125句

夕焼けやあさきゆめみてゑひもして   平井照敏

夕焼  秋夕焼  冬夕焼  寒夕焼  春夕焼

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
海のなかまで窯変の夕焼雲
福嶋千代子
200411
美しき嘘かと思ふ大夕焼
小嶋洋子
200411
夕焼をのせて潮の川のぼる
竹内美智代
酸漿
200411
畑守にラジオ鳴りをり大夕焼
長田秋男
酸漿
200411
発掘の柱地にあり夕焼くる
杉浦典子
火星
200411
夕焼をためて遮断機開きけり
吉村一郎
百鳥
200411
直己死せしマッキンリーのこの夕焼
菅谷弘子
雨月
200411
おのが骨撒くべし沖の夕焼かな
北崎珍漢
草の花
200411
沈香は闇討桔梗に夕焼
吉弘恭子
あを
200411
貼り終へし障子もろとも夕焼くる
岡本眸
200411
嬰が泣いて座敷の奥まで夕焼す
原田竜子
河鹿
200412
夕焼の海を見てゐる岬馬
川口襄
遠嶺
200412
束の間の夕焼のありて稲架ぶすま
鈴木五鈴
草の花
200412
落ちぎはの夕焼の水に鍬洗ふ
下平しづ子
雨月
200412
夕焼けし富士を瞼に旅を閉づ
徳田正樹
河鹿
200501
密かなる死への憧憬大夕焼
竹内太郎
200501
夕焼けのつひの一滴木守柿
林玲子
200503
夕焼を京につなげて山桜
吉原一暁
200503
夕焼の遠き一樹や節分会
瀬戸悠
風土
200504
夕焼雲さめて残りし畦火かな
平山勝子
河鹿
200506
明日もまた佳き句と会はむ大夕焼
浜田はるみ
遠嶺
200506
夕焼に向ふときわが家路かな
稲畑汀子
ホトトギス
200507
天恋の遠まなざしをつつむ夕焼
豊田都峰
京鹿子
200507
夕焼やまぢかに浮きし雀の子
吉弘恭子
あを
200507
大夕焼海に溶けゆく母郷かな
大嶋洋子
春燈
200508
夕焼や沖に沈みし船あまた
小澤克己
遠嶺
200508
夕焼のもつと先みてゐるきりん
中尾公彦
200508
足湯して山の夕焼見てゐたり
吉村一郎
百鳥
200508
ビルの返す夕焼は波隅田川
寺門丈明
あを
200508
夕焼け雲炎ゆるひととき父母の里
有島夛美
河鹿
200509
紐引いて大夕焼を裏返す
林昭太郎
200509
夕焼に今生の髪染まるなり
服部早苗
200509
大夕焼地平線より貨車の列
山崎祐子
万象
200509
夕焼に染むる田水に指濡らす
浜口高子
火星
200509
纏足の痛さのいろに夕焼くる
水野恒彦
200509
宍道湖に佇つや夕焼に染まらむと
樺山翠
雨月
200509
分身の杖も古りたり夕焼す
吉田多美
京鹿子
200509
湖めぐる山むらさきに夕燒けぬ
瀧春一
菜園
200509
猪苗代湖
夕燒の褪せてみづうみ霧らひそむ
瀧春一
菜園
200509
夕燒の消ゆる湖畔に灯影冴ゆ
瀧春一
菜園
200509
夕燒の道骨壺をかかへ來る
瀧春一
菜園
200509
夕燒の赤き山女を岩にならべ
瀧春一
菜園
200509
夕燒やわが門札のいたくうすれ
瀧春一
菜園
200509
夕焼の一の鳥居に御木を曳く
森下光江
築港
200509
御木曳に天の賜へる大夕焼
森下光江
築港
200509
夕焼の中の約束忘れをり
高倉和子
200509
大夕焼炎心あたりより暗らみ
水野恒彦
200510
夕焼けて合せ鏡の空と海
中野京子
200510
夕焼や三世うたふ「赤とんぼ」
水上多美子
春燈
200510
説く君の大夕焼の只中に
木下もと子
200510
夕焼雲助走三歩の逆上がり
三枝邦光
ぐろっけ
200510
里山に増ゆる廃屋夕焼けて
武内沢仙
遠嶺
200510
夕焼や戦火くぐりし塔の数
小林眞彦
遠嶺
200510
夕焼やなほ中世の街を染め
大西裕
酸漿
200510
夕焼となる目の前の日なりけり
有村キミ子
酸漿
200510
旅果の佐渡の空港大夕焼
近藤豊子
雨月
200510
分水嶺つれなき嶺の夕焼けて
坂本京子
200510
放ちたる犬を目に追ふ大夕焼
渡邉英子
馬酔木
200511
夕焼けて千本格子の八咫烏
西村純
200511
とりなしの風呂敷包み夕焼坂
吉田明子
200511
夕焼けて砂山崩す潮満ち来
飯田角子
酸漿
200511
山国に育ちて海の大夕焼
河合大拙
百鳥
200511
夕焼けて島の棚田は金波なす
丹生をだまき
京鹿子
200511
夕焼を握りしめたる花芙蓉
木内美保子
六花
200511
夕焼けて瀬戸内海の小舟かな
永田勇
六花
200511
雲の裏まだ昏れきらぬ大夕焼
水谷芳子
雨月
200511
コンプレックス裏返しみる大夕焼
芝宮須磨子
あを
200511
かの島の夕焼行きの切符買ふ
山田弘子
ホトトギス
200512
島ひとつ燃やし尽くさん大夕焼
今井千鶴子
ホトトギス
200512
夕焼川男も髪をかばふかに
北川孝子
京鹿子
200512
さまざまな形の雲の夕焼けて
市橋幸代
築港
200512
夕焼の燃えつきさうな小学校
山田弘子
ホトトギス
200601
待たさるる返事夕焼濃くなりぬ
藤井寿江子
馬醉木
200601
夕焼を溜めて太りし柿の數
吉田多美
京鹿子
200601
夕焼に佇ちぬ思ひ出染まるまで
森洋子
京鹿子
200601
高梁畑続き大陸夕焼す
手島伸子
雨月
200601
陶器市夕焼いくつも並べ売る
大森慶子
母衣
200602
野放図のマングローブに大夕焼
吉田明子
200602
カカドゥ国立公園
夕焼の日矢の射し入る刈田かな
安達風越
雨月
200602
仁王像喉の奥まで夕焼けて
宮原利代
ぐろっけ
200603
夕焼空清め砂採る男衆
井山幸子
万象
200604
鈴懸の切り苛まれ夕燒けぬ
瀧春一
常念
200606
夕燒や身を横たふる家の隅
瀧春一
常念
200606
病中
何もかも過ぎゆく夕焼にも堪へて
八田木枯
晩紅
200606
靴先の夕焼けてをる別れかな
岡本眸
200606
夕焼の弱気いろなる雨上り
頓所友枝
200607
鳶色の瞳は見てをらず大夕焼
赤座典子
あを
200607
あの淡き影は浅間山あさまや夕焼けて
土岐明子
遠嶺
200608
夕焼へ艦隊一列となり進む
岩木茂
風土
200608
アトラスの肩の先より夕焼くる
近藤喜子
200608
放課後の机小さく夕焼くる
廣畑忠明
火星
200608
夕燒に目つむればわれ曼珠沙華
岡本眸
200608
たぐひなき夕焼よ凪のエーゲ海
村上光子
馬醉木
200609
夕焼や幼なの泪すぐ乾く
竹中一花
200609
夕焼の色に煮つめて酸塊ジャム
関根洋子
風土
200609
大夕焼絵本の猫がよく笑ふ
小宮山勇
遠嶺
200609
夕焼けの行く手開けて廬山に着く
松崎鉄之介
200609
つり舟の水を掻い出す夕焼中
蘭定かず子
火星
200610
猫の首つままれ山が夕焼ける
中山純子
万象
200610
夕焼が雲へ落書き明日晴れむ
高橋ちよ
200610
夕焼や束子で落す足の泥
松澤秀昭
200610
よそよそしみなとみらいの大夕焼
竹生田勝次
風土
200610
夕焼の尖塔の街染めゆけり
大西裕
酸漿
200610
なべて遠し夕燒石榴見て佇てば
岡本眸
200610
夕焼くる波紋は鰡の跳ねにけり
定梶じょう
あを
200610
夕焼に七ツ釦のシルエット
苑田ひろまさ
200611
夕焼けて海のごとくに猪苗代湖
重松早由未
200611
夕焼や母の袂に手を入れて
川口襄
遠嶺
200611
大夕焼佳きことのみをふり返り
高尾幸子
遠嶺
200611
淦を汲むサバニの男大夕焼
稲嶺法子
遠嶺
200611
萬屋の東子の上の大夕焼
栗栖恵通子
200611
塵労や夕焼まみれの鳥一羽
佐々木幸
200611
夕焼の干顆の梨におよぶなり
渡邉友七
あを
200611
くるぶしに波が来てをり夕焼けて
坂本緑
200611
夕焼に野良着干す背を伸ばしけり
斉藤みちよ
春燈
200612
大夕焼母と歩きし砂浜辺
山本正
京鹿子
200701
夕焼けの染めしものどこまでも明るし
八田木枯
晩紅
200704
裸木に夕焼流れそめにけり
岡本眸
200704
しみじみと年果つ夕焼拡ごりぬ
真保喜代子
200704
ダム夕焼け北がなくなるかも知れぬ
中原幸子
以上、西陣から
200705
踏切りの開き夕焼終りけり
中田みなみ
200706
雜草に路あり雲は夕燒くる
瀧春一
200706
土佐つ子の唄ふ「ヨサコイ」大夕焼
鈴鹿仁
京鹿子
200707
夕燒て舌の先から潮に濡る
宇都宮滴水
京鹿子
200707
日の入りてよりの夕焼利休の忌
神蔵器
風土
200707

 

2019年8月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。