うばら    26句

野茨  花茨  野薔薇  うばら    茨の実
作品
作者
掲載誌
掲載年月
花うばら象の蹠の真つ平 浜口高子 火星 199810
大谷の廟に姑ゐる花うばら 高尾豊子 火星 200109
花うばら青き水面を覗き込む 土岐明子 遠嶺 200208
うばら咲くみもすそ川を去りがたし 藤田あけ烏 草の花 200407
花うばら海へ音なくそそぐ川 松田泰子 末黒野 201008
いただきし恩の幾百うばらの芽 荒井千佐代 201106
林中の鳥声しきり花うばら 熊切光子 末黒野 201109
花うばら心の棘を癒したり 川井秀夫 ろんど 201209
板一板渡す小流れ花うばら 細野恵久 ぐろっけ 201305
花うばら山に呑まるる放棄畑 森和子 万象 201410
花うばら川音近く聞こえけり 有賀昌子 やぶれ傘 201410
花うばら鎌を研ぐ水地へ流す 宮井知英 201505
洋館の隠れ家めきて花うばら 前田美恵子 201507
今に残る小室古道や花うばら 吉村さよ子 春燈 201508
花うばら庭に咲かする荘厳に 椿和枝 201508
蔵ひとつ残して毀ち花うばら 辻美奈子 201509
花うばらむかし湖賊の邑灯り 大崎紀夫 虻の昼 201510
幸せのなんと無防備花うばら 荒井千瑳子 201607
花うばら仏の顔になるまでを 赤坂恒子 船団 201701
小柴垣覆ひて映えぬ花うばら 高木邦雄 末黒野 201708
木版のマリア薄るる花うばら 松山三千江 春燈 201808
聖鐘やしろがねの日の花うばら 近藤暁代 馬醉木 201808
海蝕の千畳敷や花うばら 岡田史女 末黒野 201810
晴れわたる湖に白波花うばら 大崎紀夫 やぶれ傘 201907
この棘も神のみこころ花うばら 久保夢女 201908
花うばら水路の堰の錆つのり 岡井マスミ 末黒野 202108

 

2023年6月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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