筍 3 (笋)     133句

  竹の子  たかんな  筍飯

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
笋を掘らる宮司の夫人かな 西村しげ子 雨月 200507  
筍の初物といふ甘さかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200604  
筍の深傷は臍のあたりとも 鷹羽狩行 200605  
筍や炊ぎの水の涸れそめて 瀧春一 常念 200606 信濃坂北
七月も筍掘りの藪凉し 瀧春一 常念 200606 信濃坂北
筍の皮のみみづく土産とせり 松崎鉄之介 200606  
乙訓の丹波街道筍掘る 松崎鉄之介 200606  
筍の頭をおさへをる幼かな 菊地惠子 酸漿 200606  
朝掘りの京の筍もてなさる 木暮剛平 万象 200606  
筍の味噌汁うまき坊の朝 水田清子 200606  
スタンドに土筍の売れのこり 須賀敏子 あを 200606  
地価すこし上り筍当り年 坂ようこ 200607  
掘ることの楽し筍山に入る 苑実耶 200607  
筍を煮る妻の背に老いの影 松木清川 ぐろっけ 200607  
いただきて夕餉筍づくしかな 梶井和呼 酸漿 200607  
筍の温み残れる新聞紙 藤原さちよ 酸漿 200607  
次もまた次も筍づくしとて 泉田秋硯 200608  
筍の煮ゆるひととき夕厨 小林奈美 春燈 200608  
周平の里は筍づくしかな 佐野静子 遠嶺 200608  
ゴム紐は間に合つてます筍も 吉田明子 200608  
退院の夜は筍の刺身かな 大坪景章 万象 200608 手術
足裏にて筍探す土の中 足利ロ子 ぐろっけ 200608  
掘りたての筍届き夕さるも 田中喜久子 酸漿 200608  
筍のそばにごろりと横になる 平居澪子 六花 200608  
筍の鉾せめぎ合ふ宮居かな 片山喜久子 雨月 200608  
筍の味も家風かお向かいさん 達山丁字 200609  
筍を掘る山里の嫁となり 鈴木憲一 200609  
筍の姫皮きざむ厨かな 松原三枝子 万象 200609  
筍を掘る力入れ力抜き 今橋眞理子 ホトトギス 200610  
生きること許されてゐる筍も 小川龍雄 ホトトギス 200612  
筍やわたし元気でゐなくては 前川明子 200701  
筍に鍬の存問ありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200705  
筍に至福の雨の朝となる 稲畑汀子 ホトトギス 200705  
筍に一日おきの雨もよひ 稲畑汀子 ホトトギス 200705  
はみ出して筍の場を広げゆく 稲畑汀子 ホトトギス 200705  
同じ夜が來る筍を釜で煮て 竹貫示虹 京鹿子 200705  
筍や竹林に透く人と鍬 鷹羽狩行 200706 木更津
筍の高値は店の上席に 杉本薬王子 風土 200706  
春筍の肩にずっしり山下る 中田ひさ 200707  
春筍を供へ仏をよろこばす 上原重一 200707  
筍剥く気のすむところまで剥く 黒澤登美子 200707  
傘寿の爺春笋掘りて配りをり 下条みね子 200707  
筍掘るに野次馬多くつき添へり 下条みね子 200707  
筍飯二つ結びに樹木園 斉藤裕子 あを 200707  
菩提寺の門徒の昼餉筍めし 坂北濤 200708  
うかと出て径の筍に躓けり 芹田敏子 200708  
ほほゑめば春筍の生れてをり 飛山ますみ 遠嶺 200708  
打ち首のごと筍を掘り並べ 品川鈴子 200708  
拳ほどの吉備真備の里筍 和田照海 京鹿子 200708  
曲りよき吉備の筍ゆゑ親し 和田照海 京鹿子 200708  
浦波のひしめく筍流しかな 丹羽啓子 馬醉木 200708  
筍を持つて来る人持たすひと 藤井佐知子 200709  
筍もでぶっちょ佳しとわらふ夫 山元志津香 八千草 200709  
黒板を消したる筍流しかな 梶浦玲良子 六花 200709  
将門の墓筍も横曲り 金井充 百日紅 200711  
野暮用に筍飯を逃したり 野沢しの武 風土 200711  
筍は京都醤油は龍野かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200805  
筍を足裏に探す夕まぐれ 谷榮子 雨月 200805  
筍の歯ごたえ京の老舗味 松田和子 200806  
きはまりし笋の奉納はなしづめ 安田久太朗 遠嶺 200806  
はつらつと京の筍曇かな 神蔵器 風土 200806  
筍の返礼なれば字を太く 伊藤白潮 200806  
筍にありしとどめの鍬の跡 山岸邦 200807  
筍に思はぬ深手負はせけり 塩路五郎 200807  
朝掘の筍を盛り朝の市 田中浅子 200807  
掘りたての筍どさり留守の戸に 岡野ひろ子 200807  
茶柱が立ち筍が伸びるかな 中山純子 万象 200807  
けふ掘りし筍山に春の月 戸栗末廣 火星 200807  
薪手に筍掘りの戻り来る 長田秋男 酸漿 200807  
乳首ほどの初筍見紛ふことあらず 浜田南風 200808  
悪相の筍茹でて海を見に 戸村よねこ 遠嶺 200808  
筍を配るに米糠つけにけり 高倉恵美子 200808  
土すこし浮かせ筍山なりし あさなが捷 200808  
筍の笊に盛られて民陶祭 あさなが捷 200808  
薄口の筍飯をにこにこと 谷岡尚美 200808  
途中から筍を提げウォーキング 高橋道子 200808  
抱擁の秘仏の山や筍掘る 浅田光代 風土 200808  
解体新書巻一筍流しかな 林いづみ 風土 200808  
穴塞ぎをれば筍ながしかな 奥田順子 火星 200808  
筍の皮剥ぎ取らば嬰のゐて 丸井巴水 京鹿子 200808  
朝掘りの筍の香のあらあらし 佐久間多佳子 京鹿子 200808  
バス停に俄か仕立ての筍小屋 岡本幸枝 ぐろっけ 200808  
筍の薮長岡の御座敷か 奥田妙子 ぐろっけ 200808  
筍へ投銭ひびく無人市 国永靖子 ぐろっけ 200808  
順に従ひ筍の皮を脱ぎ 尾生弘子 200809  
遊仙窟筍づくしとなりにけり 中島陽華 200809  
名代なる筍村はすぐそこに 浅井青陽子 ホトトギス 200810  
筍のはや竹となる縮景園 岡本直子 雨月 200810  
石筍の一滴思ふ長き夜 稲嶺法子 遠嶺 200901  
筍を剥くや女房は小柄がよき 瀧春一 深林 200901 鶴川村・桂郎居にて
筍といへぬ高さを仰ぎけり 稲畑汀子 ホトトギス 200905  
筍の罷り出でたる鍬の先 片山由美子 200905  
過去を消す筍がばと皮を剥ぎ 塩路隆子 200906  
筍の籠の屋号や墨太く 伊藤憲子 200906  
店先に売る筍や京町家 五十嵐勉 200906  
踏ん張りし筍掘の跡かこれ 鷹羽狩行 200906  
初掘りの筍括る荒き縄 濱田カノエ 酸漿 200906  
筍と友の近況届きたる 鈴木多枝子 あを 200906  
朝採りの筍を売る指太し 平岡かづお やぶれ傘 200906  
筍の塚傾けて出てきたり 高倉和子 200906  
筍を掘るまづまづの骨密度 中田みなみ 200906  
あっぱれな大筍をもらひけり 山本孝夫 200907  
曳き売りの筍躍る力ーブ道 佐用圭子 200907  
筍のずんと太りし夜の底 岸ゆうこ 炎環 200907  
筍の三、四本をもてあます 江草礼 春燈 200907  
乙訓に筍ならぶいちはやく 青垣和子 雨月 200907  
筍の朝掘りといふ湿りなり 長井君春 雨月 200907  
上京に筍茹も伝授する 濱田ヒチヱ ぐろっけ 200907  
筍を征服したる夫の鍬 高倉恵美子 200907  
筍の届き大鍋出しにけり 八木岡博江 酸漿 200907  
誕生日筍飯で祝ひけり 阿部悦子 酸漿 200907  
筍や腕に覚への京料理 高木千鶴子 酸漿 200907  
筍の四五本ほどの親近感 小澤克己 遠嶺 200908  
湯の宿の筍飯の御焦げかな 片岡啓子 遠嶺 200908  
筍の苞十本を抱きかかへ 江島照美 200908  
豆蓮根筍西瓜隠元忌 冨松寛子 200908  
筍を掘る走り根の琥珀色 亀田やす子 万象 200908  
筍のぶちの襲の色ぞよき 大畑善昭 200908  
筍の運び込まるる体育館 松山直美 火星 200908  
八十路なほ筍を掘る農の技 橋本貞二 酸漿 200908  
筍めし嫁が炊けば嫁の味 守屋井蛙 酸漿 200908  
筍の成長力にあるゑぐ味 山下美典 ホトトギス 200909  
筍の皮脱ぎ捨てし思ひ切り 富田ヒナ江 200909  
筍に託してつつがなき便り 鈴木昌子 やぶれ傘 200909  
筍の背くらべしたる簗堤 駒井のぶ 200910  
筍を掘る土を読み土を掻き 立村霜衣 ホトトギス 200910  
筍や深々と鍬打ちにけり 佐藤喜仙 壁炉 200911  
掘りきれぬ筍伸びて竹の春 井関祥子 酸漿 200912  
石筍に春の言葉の溜まるべし 桂樟蹊子 201004  
筍の大地割る音聞きもらす 岡佳代子 201004  
筍に明日の色の無かりけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201005  
剥くほどに筍の皮ひんやりと 片山由美子 201005  
筍にしてはや竹にまさる反り 丁野弘 201005 筍 →4

 

2015年4月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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