震 災 2      43句

阪神大震災

倒・裂・破・崩・礫の街寒雀  友岡子郷

地震  余震  津波  震災  原発・原子炉

作品
作者
掲載誌
掲載年月
盆栽の影を持たざる震災忌 高木晶子 京鹿子 201605
春泥の下の歴史よ震災忌 江島照美 201606
震災の日より五年目木の芽雨 亀田やす子 万象 201606
夢二忌の絆震災忌の絆 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609
横顔に見入る祈りや震災忌 横山さくら 春燈 201610
初秋刀魚震災の港大賑はひ 東秋茄子 京鹿子 201611
震災の瓦礫そのまま初景色 伊藤紫水 風土 201702
震災の跡まざまざと冬ざるる 西村しげ子 雨月 201703
松の花震災句碑を烟らせて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704
新成人の知らぬ阪神大震災 柳川晋 201704
震災の津波の忌なり梅の花 田中臥石 末黒野 201706
震災の国に原子炉子供の日 高橋将夫 201708
震災の石垣に咲く半夏生草 溝渕弘志 六花 201709
実朝の海はべた凪震災忌 辻前冨美枝 201710
訓練のすすむ阪神震災忌 出口誠 六花 201804
震災を機に植ゑしてふ花の道 稲畑汀子 ホトトギス 201804
震災忌輪廻の今を生きゐたり 田中臥石 末黒野 201812
震災のその後の日々福寿草 稲畑汀子 ホトトギス 201901
寒潮の乱るる波止場震災禍 堤京子 馬醉木 201904

 三月十一日

紅梅のくれなゐ燃ゆる震災忌

安立公彦 春燈 201905
葛の花まとひし丘の震災碑 池元道雄 馬醉木 201911
震災に耐へて露けき堂柱 安原葉 ホトトギス 202002
自販機の釣銭熱き震災忌 小原芙美子 風土 202002
東日本震災忌なり蝶生る 岡田史女 末黒野 202006
震災の復旧しかと初つばめ 南部小花 風土 202006
震災を地中に耐へて秋の蝉 稲畑廣太郎 ホトトギス 202008
物置に薬研錆びゐる震災忌 森岡正作 202010
震災の遺跡レンガの灼けてをり 岡田史女 末黒野 202011
アルプスの水三ケース震災忌 布施由岐子 末黒野 202012
しやぼん玉空へ阪神震災忌 奥田茶々 風土 202104
レンジのみで作る料理や震災忌 大室恵美子 春燈 202111
押入に旧い地球儀震災忌 大山夏子 202112
ガタゴトと軋む都電や震災日 金山雅江 春燈 202112
押入れに旧い地球儀震災忌 大山夏子 202202
桜幹ねぢれ戻さず震災忌 高木晶子 京鹿子 202205
震災 →1
震災の日を語り継ぐ息白し 山田佳乃 ホトトギス 202206
震災の日のことをふと春の星 佐藤あさ子 202206
震災忌街騒空に吸はれゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202209
レトルトのカレーで済まし震災忌 布施由岐子 末黒野 202212
朝よりのヘリの轟音震災忌 小原紀子 末黒野 202212
震災忌谷中銀座のメンチカツ 野村昌代 202212
蝋燭に揺らぐ一文字震災忌 善野行 六花 202304
松蝉や震災句碑の主亡く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202305
 

 

2023年5月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。