蝉時雨 4    130句

蝉時雨つくつく法師きこえそめぬ   芝不器男   定本芝不器男句集

  蝉の殻  落蝉  空蝉  蝉時雨  蝉の穴

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
蝉時雨より旅一歩二歩三歩 稲畑汀子 ホトトギス 201507  
自意識を持たねば敗者蝉しぐれ 布川直幸 201508  
いつからか坂で一息蝉時雨 大日向幸江 あを 201508  
音量調節絶対不可能蝉時雨 八木健 八木健俳句集 201509  
頭を低くして蝉時雨くぐりけり 八木健 八木健俳句集 201509  
リブロ閉店急ぎゆく道蝉しぐれ 秋川泉 あを 201509  
瀬戸こえて向ひ島より蝉しぐれ 大崎紀夫 虻の昼 201510  
学徒碑を撫づる白髪蝉時雨 大上充子 馬醉木 201510  
めくるめく伎芸天なり蝉時雨 落合絹代 風土 201510  
三歳の記憶の欠片蝉しぐれ 楠原幹子 201510  
蝉の死に蝉しぐれてふ挽歌かな 千田百里 201510  
右は過去左は未来蝉しぐれ 千田敬 201510  
目醒むれば森羅万象蝉しぐれ 寺田すず江 201510  
毒舌のうらに愛あり蝉時雨 中谷富子 201510  
今朝生れし蝉も鳴きゐる蝉時雨 磯野しをり 雨月 201510  
蝉しぐれ納棺目をさましはせぬか 定梶じょう あを 201510  
蝉しぐれ木道にひび走りけり 溝越教子 春燈 201510  
昔人の石段厳し蝉時雨 飯田ひでを 201510  
蝉時雨中庭の甕割れしまま 飯田ひでを 201510  
新築の檜の匂ふ蝉しぐれ 塩千恵子 201510  
公園の大樹膨らむ蝉しぐれ 塩千恵子 201510  
行く先の思ひこもごも蝉しぐれ 四條進 201510  
蝉時雨昼餉つましく済ませけり 村上倫子 201511  
その後も都の峰の蝉しぐれ 和田照海 京鹿子 201511 悼む
弘法の諡号勅書や蝉時雨 南奉栄蓮 風土 201511  
待つといふ時間の尖は蝉しぐれ 水野恒彦 201511  
蝉時雨バリアの中にゐる私 江島照美 201511  
蝉時雨ひとつの声の大きかり 飛高隆夫 万象 201511  
蝉しぐれかなかなの声加はり来 藤田裕子 万象 201511  
蝉時雨ガラスの壁に水流れ 丑久保勲 やぶれ傘 201511  
蝉時雨パン屋の声の紛れ込む 大内幸子 六花 201511  
蝉時雨ベッドに病む身貼り付きぬ 長末不断 201511  
山山の合唱付きの蝉時雨 森理和 あを 201511  
被爆樹の声なき叫び蝉しぐれ 川村欽子 雨月 201511  
全山を唸らせてをり蝉時雨 渡部節郎 201511  
城山を丸ごと抱へ蝉しぐれ 本池美佐子 201511  
蝉しぐれ浴びて大地の呼吸とも 藤代康明 201511  
昼前にひと雨ありて蝉しぐれ 松村光典 やぶれ傘 201512  
裏木戸に蝉のむくろや蝉時雨 貫井照子 やぶれ傘 201512  
一路行く背の気高し蝉時雨 元橋孝之 京鹿子 201512  
蝉時雨融通無碍に師の名句 丹羽武正 京鹿子 201512  
浅草寺唖蝉坊碑に蝉時雨 飛高隆夫 万象 201512  
蝉しぐれまだ明けきらぬ露天風呂 佐藤幸示 万象 201512  
全集の金文字薄れ蝉しぐれ 山田正子 201512  
揮毫句の格天井や蝉時雨 青木朋子 201512  
秘色に眸奪われしまま蝉しぐれ 岡本尚子 風土 201605  
はかせてと靴下げせがむ蝉時雨 渡たみ 馬醉木 201609  
一村を包みて余る蝉しぐれ 松田明子 201609  
茅屋の瀬音幽かや蝉時雨 尾崎千代一 末黒野 201610  
蝉時雨車返しの道に入る 雨村敏子 201610  
蝉時雨思ひ出を売るフリマかな 江島照美 201610  
生くるとはかくあるものと蝉時雨 柴田靖子 201610  
一山に八十八仏蝉時雨 浜福惠 風土 201610  
ぶな林に木洩れ日揺るる蝉時雨 有賀昌子 やぶれ傘 201610  
蝉しぐれ隣家を遠くしたりけり 阪上多恵子 雨月 201610  
広島の深き慟哭蝉しぐれ 尾崎みつ子 雨月 201610  
蝉時雨にはかに起りはたと止む 名和政代 万象 201610  
結界に降りそそぎゐる蝉しぐれ 永田万年青 六花 201610  
大漁の奉納絵馬や蝉時雨 山本無蓋 201610  
声といふ個性つくづく蝉時雨 篠藤千佳子 201611  
蝉しぐれ何やらゆかし芭蕉の間 小木曽文明 雨月 201611  
蝉しぐれ黎杖置く芭蕉の間 小木曽文明 雨月 201611  
生徒らの原爆絵本蝉しぐれ 大上充子 馬酔木 201611  
真如親王追善供養蝉時雨 浜福惠 風土 201611  
飛んできてすぐに加はる蝉時雨 笠井敦子 201611  
耳しひにされてしまひし蝉しぐれ 笠井敦子 201611  
ボール追ふ蹴つて又追ふ蝉しぐれ 佐々木秀子 201611  
仏壇の奥に勲章蝉しぐれ 柴田佐知子 201611  
黙祷の合図に黙す蝉時雨 矢野百合子 201611  
風渡るエルムの森の蝉しぐれ 八代洋子 万象 201611  
平穏なる世の中の欲し蝉しぐれ 森清信子 末黒野 201611  
夜明けはや生きる証と蝉時雨 松浦哲夫 末黒野 201611  
蝉時雨生者必滅てふ言葉 小嶋紘一 末黒野 201611  
蝉時雨生れし子の声加はりて 新井八重子 末黒野 201611  
暁け方の寝床に迫る蝉時雨 成井隆之 末黒野 201611  
蝉しぐれに五体包まる砦あと 近藤紀子 201612  
沸く高さ降らす広さや蝉時雨 湯川雅 ホトトギス 201612  
本殿へ百の石段蝉しぐれ 見目トキ子 万象 201612  
湖の置く山影著し蝉しぐれ 森清信子 末黒野 201612  
蝉時雨読経がいつか合はせをり 秋川泉 あを 201610  
幽世の友と語りぬ蝉時雨 篠田純子 あを 201610  
左から右に拭へり蝉時雨 篠田純子 あを 201610  
蝉しぐれまっすぐに立つ避雷針 佐藤喜孝 あを 201610  
耳鳴りはあの八月の蝉しぐれ 中田みなみ 桜鯛 201701  
航跡に航跡重ぬ蝉しぐれ 森俊人 201612  
蝉しぐれ浴びて大地の呼吸とも 藤代康明 201701  
白シャツと白Tシャツと蝉時雨 中居由美 船団 201702  
句碑の文字弾いてゆける蝉時雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 201808  
宿命に鳴かずにをれぬ蝉時雨 岩月優美子 201809  
瀧壺を覗き込みゐる蝉時雨 谷口一献 六花 201809  
地下道を出れば並木の蝉時雨 出口誠 六花 201810  
平成の御世の終ひの蝉時雨 延川五十昭 六花 201810  
蝉時雨親しき人の訃報きく 石井秀一 風土 201810  
稲荷さま鳥居の百や蝉時雨 小林のり人 春燈 201810  
昼下りの人声跡絶へ蝉時雨 新井八重子 末黒野 201810  
蝉時雨抜けて風吹く処あり 仲里奈央 201811  
日は西に沸騰したる蝉時雨 阪倉孝子 201811  
光陰の傷持つ大樹蝉時雨 須賀ゆかり 201811  
特攻の旧仮名の遺書蝉時雨 大島寛治 雨月 201811  
生まれたることの讃歌や蝉時雨 大橋淳一 雨月 201811  
図書館の回り取り巻く蝉時雨 藤波松山 京鹿子 201811  
電話来るBGMの蝉時雨 渡辺やや 風土 201811  
蝉時雨独りの夜の更けやすし 川崎雅子 春燈 201811  
死刑って業は人だけ蝉時雨 寺田伸一 船団 201812  
門くぐり長方形に蝉時雨 田彰子 船団 201812  
蝉時雨我も一所懸命なる 志方章子 六花 201812  
一村の音をひとつに蝉時雨 池乗恵美子 末黒野 201812  
故郷や茶毘待つ間の蝉時雨 井上和子 201902  
詔勅を聞きしあの日や蝉時雨 阿部重夫 末黒野 201904  
思い出を根こそぎ解体蝉時雨 仁上博恵 201904  
公園をひとりじめして蝉時雨 重原爽美 201904  
父の忌や高まつてゆく蝉時雨 吉田悦子 201905  
欲得も何もなきなり蝉時雨 沼田巴字 京鹿子 201907  
苛立ちのいよよ増しけり蝉時雨 瀬戸峰子 春燈 201909  
漱石の句碑春秋や蝉時雨 本田豊明 201910  
人影なき午後の校庭蝉時雨 山岸明子 201910  
演者なき能楽堂の蝉時雨 本田豊明 201910  
参道の築地の崩れ蝉時雨 出牛進 201910  
墓地までの道程とほし蝉時雨 加倉井たけ子 201910  
迸る短かき命蝉時雨 大坂正 末黒野 201910  
蝉時雨三種類まで聞き分けり 永田万年青 六花 201910  
蝉時雨あの日負はれて姉の背に 下田奉枝 雨月 201911  
武士へ不断の経や蝉時雨 浅木ノヱ 春燈 201911  
仁王門入るやたちまち蝉時雨 大川暉美 末黒野 201911  
蝉時雨輪切りトマトに塩ふつて 丑久保勲 やぶれ傘 201911  
漆黒の校舎の廊下蝉時雨 三羽永治 201912  
長雨の過ぎてすぐさま蝉時雨 萩原渓人 やぶれ傘 201912  
地図帳は国境だらけ蝉時雨 おーたえつこ 201912  
山門に続く箒目蝉時雨 岩永みはる 追伸 202003  
旅共にせしを語らん蝉時雨 稲畑汀子 ホトトギス 202007 蝉時雨1→

 

2020年7月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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