三 月 4      99句

三月やモナリザを売る石畳   秋元不死男   万座

如月  きさらぎ  二月  三月  二月尽  三月十日  二ン月

作品
作者
掲載誌
掲載年月
弥生三月机ひとつが吾の城 針谷忠郎 201905
ナポリより三月を見て死になさい 柳川晋 201905
生き生きと三月の山登るかな 海村禮子 春燈 201906
百花繚乱三月の門を出づ 雨村敏子 201906
三月やじやがいもの芽をかき落とす 岡尚 風土 201906
三月を君の笑顔がぼと灯す 波戸辺のばら 201906
三月や一気に花舗の華やぎぬ 石黒興平 末黒野 201906
三月の姉の死津波の忌なりけり 田中臥石 末黒野 201906
遠くとおい三月十日火の記憶 大山夏子 201907
三月二十日ドームにわれも怒濤 井上菜摘子 京鹿子 201907
三月の満月おぼろ花いまだ 奥田温子 やぶれ傘 201908
白い花ばかり残して三月ゆく 山本真佐子 船団 201910
うら若き三月の川溪を出づ 神蔵器 風土 202002
研修医何科選ぶや三月尽 井上正子 春燈 202004
三月や気ままに過ごす罪悪感 大日向幸江 あを 202005
三月や有情無情の波の色 夏生一暁 馬醉木 202005
神事まさしく三月場所の無観客 辻美奈子 202005
北欧の羽毛三月空を見いる 奥田筆子 京鹿子 202005
戦争や三月十日熱く寒し 田中藤穂 あを 202005
迷迭香の花三月を忘れまじ 石川憲二 六花 202006
三月の口の淋しや甘納豆 小林輝子 風土 202006
三月や桃いろ黄いろ溢れさせ はしもと風里 202006
窓を拭き三月の空塗り替へる 宮本幸子 京鹿子 202006
三月のこの不条理に並びおり 松井季湖 202006
春深し籠りて読書早三月 増田裕司 やぶれ傘 202007
三月尽ショパン流るる商店街 久保寺眞佐子 末黒野 202007
三月の彩のあふるる菓子舗かな 中村紀美子 春燈 202007
三月や一夜浸され豆太る 柴田佐知子 202007
三月の匂い奥の間開く匂い 太田沙良 202007
三月や予定消えゆくウイルス禍 谷貝美世 末黒野 202007
旧暦三月十五日スーパームーンのピンク映ゆ 片桐てい女 京鹿子 202008
三月の空は気まぐれ誕生日 土井ゆう子 風土 202010
かにかくに三月十日の隅田川 齊藤實 202101
早々と好きな三月来てしまふ 稲畑汀子 ホトトギス 202103
三月の残れる鳰が浮いてゐる 藤井美晴 やぶれ傘 202105
綿菓子のふはり三月やつて来た 北村梢 京鹿子 202105
三月は四の五の云うてをられずに 能村研三 202105
子に未来あり三月の枕元 菊川俊朗 202105
三月の光突き合ひフェンシング 道端齊 202105
三月やラヂオのこゑのふるへけり 篠田大佳 あを 202105
三月十一日ラヂオ一分無音なり 篠田大佳 あを 202105
三月の海の重さよ黙祷す 森高武 風土 202106
三月十日戦禍の魂に祈りけり 河本由紀子 春燈 202106
三月十一日黙祷サイレン遠く聴く 永井惠子 春燈 202106
白木蓮三月十日の白尽くす 荒井ハルエ 春燈 202106
三月の蓮枯れしまま逢へぬまま 高木晶子 京鹿子 202106
三月も半ば北国まだ荒るる 安原葉 ホトトギス 202107
三月十日の飛行機雲曲がる 山田佳乃 ホトトギス 202108
両国も墨堤も三月十日 山田佳乃 ホトトギス 202108
クレープは破れ三月十日なり 阪西敦子 ホトトギス 202108
祖父若く来し町三月十日かな 阪西敦子 ホトトギス 202108
トーストを焦がす三月十日かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202203
十戒を糧に三月十日かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202203
三月八日朝日カルチャー若草句会 稲畑廣太郎 ホトトギス 202203
三月十五日北國文芸選者吟 稲畑廣太郎 ホトトギス 202203
三月十九日廣邦会 稲畑廣太郎 ホトトギス 202203
銀に三月十日明け初むる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202203
三月や俄にふへし鳥の声 山田暢子 風土 202205
レシートを挟む日記や三月尽 須賀敏子 あを 202205
三月の別れ続けり友もまた 大山夏子 202206
三月の訃報さよならは早すぎる 大山夏子 202206
くつきりと岳三月の風尖る 土井ゆう子 風土 202206
三月や道路工事の立看板 江口恵子 やぶれ傘 202206
三月や普段使ひの根来椀 柴崎和男 やぶれ傘 202206
弥生三月プロムナードの杉の丈 増成栗人 202206
弥生三月駅弁買うて旅気分 山田世都子 202206
三月や祈ることまた一つ増え 五十嵐貴子 末黒野 202206
三月の雲に真珠の影ひなた 松尾龍之介空 202211
天晴朗に三月の朝の道 安立公彦 春燈 202306
食卓の朝餉彩り三月菜 山口登 末黒野 202306
三月の風は嫌ひよ目のかゆみ 臼居澄子 末黒野 202306
がらんだうの学生寮や三月尽 橋場美篶 末黒野 202307
三月や車を持たぬ日常に 須賀敏子 あを 202304
三月や庭の草花はや開花 長崎桂子 あを 202304
三月や震災番組くりかへす 赤座典子 あを 202305
三月の魚氷にあがりさうな夜 きくちきみえ やぶれ傘 202308
三月 →1

 

2024年3月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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