落 葉 17     227句


猫の子がちよいと押へる落葉かな   一茶  

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
落葉して欅は空をふところに 吉田陽代 201401  
手話交し合ひ校門の落葉掃く 今井忍 ぐろっけ 201401  
万葉園ハーブの香る落葉籠 笠井清佑 201401  
遠白山落葉しぐれの窯場址 後藤椎子 万象 201401  
江戸の坂欅落葉のいましきり 佐藤喜孝 あを 201401  
院長職息子に譲り落葉帰く 築城百々平 馬醉木 201401  
温もりに魅せられて踏む落葉かな 早崎泰江 あを 201401  
落葉積む音か光陰ゆく音か ほんだゆき 馬醉木 201401  
落葉踏む正倉院へ急ぐ人 笠井清佑 201401  
群がれる落葉に抜かれ下校の子 苑実耶 201401  
見て触れて踏みて落葉の歌を聴く 岩崎可代子 ぐろっけ 201401  
五十鈴川ゆるゆる落葉載せてゆく 伊藤和子 201401  
鳥のごと山を越しゆく落葉かな 工藤ミネ子 風土 201401  
校門を出て来る子等に落葉降る 國保八江 やぶれ傘 201402  
パン焼く香乗せてベンチヘ落葉風 鈴木照子 201402  
燃え色の柿の落葉や踏まずゆく 堀光子 春燈 201402  
温もりに魅せられて踏む落葉かな 早崎泰江 あを 201402  
参道にさくら落葉や釈迦如来 布施まさ子 風土 201402  
山の音落葉褥の深々と すずき巴里 ろんど 201402  
山荘の落葉しぐれに寝落ちたり 溝内健乃 雨月 201402  
何事と寄れば落葉を焚きゐたり 鎌田篤 雨月 201402  
命あるは愉しきことよ落葉踏む 川上恵子 雨月 201402  
落葉して笑まふおさうぢ小僧像 箕輪カオル 201402  
落葉して全天見せる里の空 青野安佐子 201402  
落葉掃く手頃になりし竹箒 中谷富子 201402  
落葉踏み集ふシニアー落語会 山本孝夫 201402  
落葉踏む次なる言葉出ぬままに 辰巳あした 雨月 201402  
落葉踏む踏まねば音もなかりけり 市川伊團次 六花 201402  
落葉踏む膝の弾みとハミングと 多田文子 201402  
落葉浮かベエメラルドの淵静かなる 中井登喜子 201402  
鈴懸落葉掃きて勤労感謝の日 築城百々平 馬醉木 201402  
しばらくを幹に沿ひたる落葉かな 藤生不二男 六花 201402  
小さき手の散すばかりや落葉掻 宮口征子 馬醉木 201402  
杖頼む外出にあれど落葉踏む 水原春郎 馬醉木 201402  
吹きだまる夜来の雨の青落葉 明石文子 ぐろっけ 201402  
清掃日落葉のつぶやき聞き洩らす 和田政子 201402  
かろがろと引き擦つてゆく落葉籠 山本耀子 火星 201402  
掃き寄する寺の落葉や日の匂ひ 渡辺若菜 春燈 201402  
くの一の狼煙めきたる落葉焚 松岡和子 201402  
玄関を掃くも落葉の吹き溜り 仁平則子 201402  
地に還るものみな自由落葉舞ふ 宮内とし子 201402  
けふ生きてきれいな落葉拾ひけり 城孝子 火星 201402  
しばらくを幹に沿ひたる落葉かな 藤生不二男 六花 201402  
落葉して笑まふおさうぢ小僧像 箕輪カオル 201402  
日溜りに吹き溜りゐる落葉 木村茂登子 あを 201402  
庭落葉からから深く還しけり 鎌田悟朗 ろんど 201403  
朝に掃き夕べに積る落葉かな 小倉純 末黒野 201403  
嬰を真似て落葉溜りにダイビング 松岡和子 201403  
馬車道を画く休日落葉舞ふ 大内由紀 末黒野 201403  
半僧坊へ落葉時雨の磴登り 鍋島武彦 末黒野 201403  
標高一〇〇〇踏みて落葉に日の匂ひ 安田とし子 ぐろっけ 201403  
風誘ふ楡の落葉のひとところ 池端英子 ろんど 201403  
忘れたきことを絡めて落葉掃く 犬塚李里子 201403  
さびしさの深さ落葉の深さかな 松田泰子 末黒野 201403  
無灯火の自転車落葉蹴散らして 安斎久英 末黒野 201403  
夕照や散継ぐ落葉堆く 清水元子 末黒野 201403  
夕日透く樹海落葉の累々と 藤原照子 201403  
舟入りの一から数へ落葉踏む 八田マサ子 馬醉木 201403  
落葉して全山の黙始まれり 高村令子 風土 201403  
落葉ふみ妻のあとさきかはす影 元橋孝之 京鹿子 201403  
落葉径トロンボーンのまた止まり 岡敏恵 ぐろっけ 201403  
落葉踏むこころのままに落葉ふむ 箕輪カオル 201403  
落葉踏むことの出来ない友がゐる 向江醇子 ぐろっけ 201403  
落葉踏む坂は山盧に行き止まる 林いづみ 風土 201403  
立ち迫る路一杯の落葉かな 田尻勝子 六花 201403  
貝塚を落葉が走る子が走る 大坪景章 万象 201403  
笠地藏蹤いてくるなり落葉道 竹内弘子 あを 201403  
深窓に吹き込む落葉母はゐず 岡敏恵 ぐろっけ 201403  
銀杏並木落葉旺んの街道を 久保晴子 雨月 201403  
結界の落葉しぐれや散華めき 菅野日出子 末黒野 201403  
大峰山へつづく尾根なり落葉積む 谷村祐治 雨月 201403  
竹箒児等が張り合ふ落葉掻き 太田健嗣 ぐろっけ 201403  
兼好の塚や落葉の積むままに 竹内喜代子 雨月 201403  
銀行の跡や落葉の吹溜り 藤波松山 京鹿子 201403  
神苑の落葉溜りを均らす鹿 久保東海司 201403  
暫くは風の骸の落葉掃く 柳本渓光 ろんど 201403  
ログハウスヘの坂道を楢落葉 三井尚美 ぐろっけ 201403  
一枚の落葉が破る静寂かな 稲岡長 ホトトギス 201404  
何もかもうまくいかぬ日落葉踏む 岡田香緒里 やぶれ傘 201404  
父病みし時も落葉や落葉掃く 山本耀子 絵襖 201404  
写経する障子に走る落葉影 布川孝子 京鹿子 201404  
喧々と諤々と落葉の談議 後藤比奈夫 ホトトギス 201404  
落葉の香胸いつぱいに持ち帰る 布施由岐子 末黒野 201404  
落葉踏む幽きリズム栗鼠走る 坂根宏子 野山の道 201404  
笠地蔵蹤いてくるなり落葉道 竹内弘子 あを 201405  
口角を上げ就活へ落葉踏む 南北佳昭 船団 201406  
崖下の道に白樫落葉かな 渡邊孝彦 やぶれ傘 201407  
落葉掃く「よう御参り」の僧清し 渡部法子 璦別冊 201408  
落葉掃く音に明けゆく園の朝 稲畑廣太郎 ホトトギス 201411  
散り尽くすまでの落葉を又掃いて 稲畑汀子 ホトトギス 201411  
落葉掃き終へし庭とも思はれず 稲畑汀子 ホトトギス 201411  
一本の欅の落葉尽すまで 稲畑汀子 ホトトギス 201411  
落葉掃くこときりもなし京の街 稲畑汀子 ホトトギス 201411
芝生守るための落葉は掃くことに 稲畑汀子 ホトトギス 201412  
落葉して風に従ふ遥かあり 稲畑汀子 ホトトギス 201412  
落葉にもなごりの色のありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201412  
食卓へ顎あげて犬四囲落葉 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
地へ還るもの空蝉が落葉に乗り 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
落葉焚くなほ葉を降らす木の前で 布川直幸 201412  
蕉翁の踏みけむ落葉城にふむ 渡会昌広 馬醉木 201501  
かさこそと落葉動かす雀たち 篠田純子 あを 201501  
愚痴こぼしつつ参道の落葉掃 坂根宏子 201501  
落葉焚く昭和の匂ひ奥嵯峨野 藤見佳楠子 201501  
落葉散る虎優勝の碑のほとり 山崎里美 201501  
落葉踏みマラソンの子ら黙々と 山崎里美 201501  
恙なき一日を謝して落葉掃く 齋藤晴夫 春燈 201501  
箒目に散りし落葉の美しき 齋藤晴夫 春燈 201501  
まだ空の温みの残る落葉かな 荒井千佐代 201501  
落葉馳す土を剥がしてゆくやうに 矢野百合子 201501  
走り根の朽ちたる小径落葉積む 藤森すみれ 201501  
心の張り失ひし日々落葉降る 佐藤淑子 雨月 201501  
落葉踏み分け首塚に胴塚に 安部和子 雨月 201501  
落葉風小鳥の声を近くせり 塩千恵子 201501  
落葉舞ふそれもファッション街らしく 千田百里 201501  
風神の袋に詰めし落葉かな 岩下芳子 201501  
なにやらにぶら下がりたる楢落葉 大島英昭 やぶれ傘 201501  
落葉積む櫟林を没日かな 井上石動 あを 201501  
ぬれ落葉朝の光に輝きて 大日向幸江 あを 201501  
落葉して村は丸ごと眠りける 岩梶隆子 201502  
連歌所の屋根を彩る落葉かな 伊藤純子 201502  
落葉して素赤となりたる木々の影 伊東和子 201502  
浄土めく落葉五色のをんな坂 辻知代子 201502  
裏参道風と戯むる落葉かな 中村ふく子 201502  
落葉踏む終活もあり夢もあり 佐藤弘香 ろんど 201502  
落葉し尽し唐松は直なる樹 宇都宮敦子 201502  
落葉掃くゴーギャンの赤ゴッホの黄 金山雅江 春燈 201502  
落葉焚何やら昔見えてきし 荻野嘉代子 春燈 201502  
忌に籠り一人の落葉焚きゐたり 那須礼子 春燈 201502  
身辺の整理ぼつぼつ落葉焚 葦原葭切 春燈 201502  
落葉踏む音杖の音連れてくる 狭川青史 馬醉木 201502  
前の日の色の落葉かしかと踏む 狭川青史 馬醉木 201502  
路上まで落葉掃きでて地下画廊 小田司 馬醉木 201502  
落葉焚く煙の中に普賢岳 城台洋子 馬醉木 201502  
かさなつてゐれば楽しき落葉かな 雨宮桂子 風土 201502  
水音を引き摺つてゆく落葉籠 山本耀子 火星 201502  
学僧の火種配れる落葉かな 蘭定かず子 火星 201502  
吹き溜る落葉の嵩や砂防ダム 岡田史女 末黒野 201502  
だれかれの異邦人めく落葉道 齋藤眉山 末黒野 201502  
落葉掃きゐるしづけさに目覚めけり 蘭定かず子 火星 201502  
土牢の格子にからむ落葉かな 峰幸子 末黒野 201502  
燠掻いて落葉にあたらしき炎 山本耀子 火星 201502  
落葉して空の青さを見せにけり 佐藤健伍 201502  
やり場なき心の不安落葉踏む 塩千恵子 201502  
落葉焚くやうな余生にまた落葉 松田都青 京鹿子 201502  
なんとまあ読めて書けぬ字落葉掻き 木戸渥子 京鹿子 201502  
重なりを避くる落葉の不可思議よ 大坪景章 万象 201502  
雨あとの落葉の匂ふ舗道かな 水野加代 万象 201502  
寄り添ひし夫にうなづく落葉道 宮本加津代 万象 201502  
ふかふかの落葉踏みきて火照る足 望月晴美 201502  
落葉焚く炎に見ゆる過去未来 岩月優美子 201502  
燃えきれず火の色のこす落葉かな 江島照美 201502  
名ばかりの砦の址や落葉積む 谷村祐治 雨月 201502  
城址や落葉に落葉重ねたる 堀井英子 雨月 201502  
落葉して村に残れる大欅 堀井英子 雨月 201502  
無言館の黙曳きて行く落葉道 落合絹代 雨月 201502  
落葉積む平家の将の斬首の地 今井洋子 雨月 201502  
落葉して笑まふおさうぢ小僧像 箕輪カオル 201502  
落葉踏む終活もあり夢もあり 佐藤弘香 ろんど 201502  
落葉径孤独の音の降り積もる 福永尚子 ろんど 201502  
落葉径孤独の音の降り積もる 福永尚子 ろんど 201502  
ペンションの重なる落葉踏みて入る 永田万年青 六花 201502  
ここに来て落葉落ち着く高瀬川 住田千代子 六花 201502  
空堀に積もりし落葉日の暮るる 齋藤朋子 やぶれ傘 201502  
落葉踏む音しんとして山眠る 菊谷潔 六花 201503  
落葉降るシャワーのやうに降る刹那 足立典子 雨月 201503  
墓地なべて落葉を厚くあつく敷き 江木紀子 雨月 201503  
隧道へ吹き込む島の落葉かな 水田壽子 雨月 201503  
いささかの悔に踏みしむ落葉かな 水田壽子 雨月 201503  
落葉積む走り根の先隠すほど 渡邉孝彦 やぶれ傘 201503  
仰ぎけりメタセコイアの落葉手に だいじみどり 201503  
城址は猫と鴉と落葉のみ 柴田志津子 201503  
落葉掻く目的あるといへばある 服部早苗 201503  
落葉舞ふ男を生きて高倉健 秋山甲武信 京鹿子 201503  
草落葉ここから先は行き止まり 高島正比古 京鹿子 201503  
運動に落葉流るる川辺行く 野中圭子 京鹿子 201503  
落葉散る徐々に剥がれる化けの皮 金子正道 京鹿子 201503  
落葉道昭和の音が甦り 藤波松山 京鹿子 201503  
カリヨンはきのふの余韻落葉道 山本正 京鹿子 201503  
小鬼駆け出す篠懸の落葉かな 宇都宮敦子 201503  
安らぎは櫟落葉の嵩ほどに 高田令子 201503  
渋さうな雨の浸みゐる落葉かな 高橋道子 201503  
作務僧の衣いちまい落葉掻き 市村明代 馬醉木 201503  
堆く落葉を寄せて禰宜作務衣 佐藤凉宇子 ろんど 201503  
一枚の落葉に風の波紋かな 竹田ひろ子 ろんど 201503  
落葉しぐれ肩を寄せ合ふ稚児地蔵 北村淳子 ろんど 201503  
落葉して欅通りの空広し 田賀楳恵 万象 201503  
地を跳ねて落葉と混じる雀かな 岡崎春菜 万象 201503  
冬落葉ひとひら玻璃の波うてり 田中道江 万象 201503  
閃きて日のかけらなる遠落葉 飛高隆夫 万象 201503  
落葉まづ影を地上に落としけり 飛高隆夫 万象 201503  
姫沙羅の落葉が窓に美容院 大坪景章 万象 201503  
歌声と思へば落葉踊る音 高田令子 201503  
残る葉をゆすり落して落葉掃き 中村三郎 京鹿子 201503  
落葉掻く音もさやけき日和かな 北郷和顔 末黒野 201503  
球追ひて落葉舞ひ上ぐ子らの声 漆山浩一 末黒野 201503  
もてなしの落葉を少し掃き残す 矢野百合子 201503  
掃く焚くに縁なき借景の落葉 千田百里 201503  
落葉焚く斜めうしろに駐在所 中島悠美子 京鹿子 201504  
揉みくちやの落葉プールヘ子を放つ 原友子 201504  
落葉舞ふ岬に朽ちし能舞台 石田厚子 馬醉木 201504  
むらさきにけぶれる尼の落葉焚 荒井書子 馬醉木 201504  
落葉踏をちこちもぐら塚ありて 有賀昌子 やぶれ傘 201504  
園児らは落葉巻き上げ走り行く 岡安仁義 やぶれ傘 201504  
落葉掃く巫女の背中の赤襷 齋藤博 やぶれ傘 201504  
落葉踏むもつと大きな音させて 山本素竹 ホトトギス 201505  
足音を消して落葉を踏む音に 嶋田一歩 ホトトギス 201505  
落葉踏む音のときどき消えもして 嶋田一歩 ホトトギス 201505  
水底の色となりたる落葉かな 斉藤マキ子 末黒野 201505  
隣り合ふ墓の落葉も掃きにけり 天谷翔子 201505  
落葉掻く音の近づくベンチかな 佐渡谷秀一 対座 201505  
落葉降る丈六仏の掌 平野無石 201504  
逢ふがわかれのさだめの落葉美しき 木下夕爾 春燈 201508  
朽ち舟や日々降る落葉山と積み 落合由季女 雨月 201508  
風神の袋に詰めし落葉かな 岩下芳子 201508  
丁石道杉の落葉を踏みしめて 原田達夫 201509  
潮どきの川面を落葉さかのぼる 大崎紀夫 虻の昼 201510  
落葉道より日向へと出でにけり 大崎紀夫 虻の昼 201510  
巫女去りて常磐木落葉ばかりなる 水野恒彦 201510  
探し物するがごとくに落葉蹴る きくちえみこ 港の鴉 201510  
なほ落葉尽せるまでは待つことに 稲畑汀子 ホトトギス 201511  
つひに掃き寄せし落葉の嵩となる 稲畑汀子 ホトトギス 201511  
集めても所詮落葉は風のもの 稲畑汀子 ホトトギス 201511  
尽すまで掃き寄すまいぞ橡落葉 稲畑汀子 ホトトギス 201511  
橡落葉とどめるすべのなかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 201511  
落葉掃く無駄なこととは知りながら 稲畑汀子 ホトトギス 201511  
その日より落葉尽せる日よ幾度 稲畑汀子 ホトトギス 201511  
落葉して隅々明るき雑木山 大日向幸江 あを 201511 落葉→18

 

2020年12月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。