柿落葉     137句

柿落葉踏みてたづねぬ円通寺     高浜虚子

落葉 朴落葉 桜落葉 銀杏落葉

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
柿落葉空に告白する病い 河野志保 海程 199904  
ひさびさの幼とあそぶ柿落葉 白鳥婦じゑ 酸漿 199911  
一本の嵩となりけり柿落葉 稲畑汀子 ホトトギス 199912  
柿落葉には枯色のなかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 199912  
柿落葉また裏木戸を訪ねけり 豊田都峰 京鹿子 200001  
裏年の柿の大きな落葉かな 村岡悠 200002  
優しさが疲れて寝ます柿落葉 塩見恵介 虹の種 200005  
柿落葉かさこそと踏む井守の子 高木伸宜 ヒッポ千番地 200010  
自分史の終章に置く柿落葉 児玉素朋 京鹿子 200102  
柿落葉牛が貌出す農学部 伯井茂 春耕 200102  
藪睨みの方角めざす柿落葉 葉月ひさ子 船団 200105  
鍛冶町の鉄錆色の柿落葉 春田淳子 雲の峰 200201  
柿落葉そへ吹寄せの菓子を盛る 佐野美智 200201  
柿落葉吾より若き訃を重ね 村上光子 馬醉木 200202  
独立へ子の荷の軽き柿落葉 小川美知子 200202  
柿落葉色に重さのありにけり 大村康二 円虹 200202  
柿落葉柿の根元に掃き寄せぬ 田中英子 火星 200203  
柿落葉さはつて見ればやはらかし 小林榮子 築港 200207  
子の手より子の手へ美しき柿落葉 藤井勢津子 200208  
養生は眠るにかぎる柿落葉 太田芙美子 帆船 200301  
降り積もる牛舎の軒の柿落葉 永岡セツ 酸漿 200301  
庭石に音立つ風の柿落葉 鈴木喜三郎 ぐろっけ 200302  
柿落葉父に編みたるもの羽織る 中野秀子 帆船 200303  
起きぬけの訃報のベルや柿落葉 高木篤子 ぐろっけ 200303  
柿落葉打ち重なりて地の匂ふ 伊藤とら 雲の峰 200312  
乾きたる音振りまきて柿落葉 村尾昭子 百鳥 200401  
木曽殿と巴の狭間柿落葉 伊藤総司 雲の峰 200401  
あたたかき夜を歩きぬ柿落葉 角田悦子 草の花 200401  
柿落葉田の米盗むニュースあり 松浦白梅 草の花 200401  
柿落葉慎み深き朱を蔵し 溝内健乃 雨月 200402  
柿落葉踏んでふるさと胸の裡 木内憲子 200402  
柿落葉わがため植ゑし母偲ぶ 浅井青陽子 ホトトギス 200406  
廃村の家に日溜り柿落葉 渡邉友七 あを 200412  
柿落葉余白のことを思ひゐる 豊田都峰 京鹿子 200501  
柿落葉山の日ひとつみちづれす 豊田都峰 京鹿子 200501  
柿落葉園児が追へば走りけり 新田巣鳩 馬醉木 200502  
柿落葉本読みながら少女来る 中村美沙 百鳥 200503  
柿落葉拾ひ一人の旅果つる 金國久子 遠嶺 200503  
山の背はロマンスグレー柿落葉 清水真由美 遠嶺 200503  
ペルシアの敷物柿の落葉踏む 森田きよ 200505  
泣いている貌に見えるよ柿落葉 山田桃子 200505  
しばらくはそのままにして柿落葉 稲畑汀子 ホトトギス 200511  
柿落葉拾ふことより客設 稲畑汀子 ホトトギス 200511  
柿落葉明日は焚かるる薪の上 小宮淳子 春燈 200512  
いちまいの柿の落葉は晩成か 豊田都峰 京鹿子 200512  
柿落葉すべり込んだる木賊かな 中山世一 百鳥 200602  
溜池のあれば豆柿落葉せる 山本耀子 火星 200602  
山の辺の道山柿の落葉敷く 坂部尚子 栴檀 200602  
いきものに疵なきはなし柿落葉 藤井みち子 200603  
父子ともに討死の塚柿落葉 吉田王里 風土 200605  
無名庵畳廊下に柿落葉 品川鈴子 ぐろっけ 200612  
しばらくは一書に挿む柿落葉 片山タケ子 200702  
柿落葉まつすぐに落ちわれを打つ 宮津昭彦 200702  
陽も音もともに散らして柿落葉 藤岡紫水 京鹿子 200702  
自転車の籠に鳴らせり柿落葉 高田令子 200703  
性急な夫に揺らされ柿落葉 和田政子 200801  
一つとして同じ色なし柿落葉 松崎鉄之介 200801  
柿落葉ほとんど裏を見せて居り 松崎鉄之介 200801  
柿落葉舞ひ牛乳の吹きこぼる 吉田明子 200802  
色褪せるまで掃き寄せず柿落葉 村田とくみ ぐろっけ 200803  
明け渡すふる里の家柿落葉 鳥居恭宏 遠嶺 200804  
にはとりの影の歩くや柿落葉 鈴木直充 素影 200811  
柿落葉払ふでもなく百羅漢 笠井清佑 200901  
掃く音に幼な日混じる柿落葉 木船史舟 200901  
舞ひおりし柿落葉にも錦あり 上藤八重子 酸漿 200901  
柿落葉村の祭は終りけり 遠藤実 あを 200901  
盲導犬まつさきに踏む柿落葉 岡田由季 炎環 200902  
ままごとの皿も茶碗も柿落葉 山田春牛 万象 200902  
歴代の仁左衛門墓や柿落葉 岩井泉樹 春燈 200902  
柿落葉雨降る庭を染めにけり 鈴木幾子 酸漿 200902  
その中の一枚拾ふ柿落葉 東芳子 酸漿 200902  
鉄道の塵取に掃く柿落葉 丑久保勲 やぶれ傘 200902  
おとなりはハイネ氏一家柿落葉 坪内稔典 船団 200903  
柿落葉生り年といふ嵩を掃く 稲畑廣太郎 ホトトギス 200911  
天恵に乾いてゆきし柿落葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 200911  
抽斗に拾ひ集めし柿落葉 安本恵子 201001  
納屋の樋一夜で埋めし柿落葉 落合晃 201001  
有限と思へば軽し柿落葉 落合晃 201001  
鍋島家墓所への標柿落葉 田中藤穂 201001  
柿落葉のひとひら惜しみ塗の盆 小澤菜美 201002  
伐られたる根元取巻く柿落葉 鈴木石花 風土 201002  
くもの巣に掛かりて終の柿落葉 筒井八重予 六花 201002  
一と雨に歌留多ちらしの柿落葉 金子隆吉 201003  
一枚をまた重ねたる柿落葉 今橋眞理子 ホトトギス 201004  
荷車の立てある庭に柿落葉 有賀昌子 やぶれ傘 201004  
尾行てふ至難の道や柿落葉 呂秀文 春燈 201012  
柿落葉焚けば煙と化す夕べ 吉田晴子 201101  
柿落葉終の一葉を栞とし 伊藤憲子 201102  
新しき箒で寄せる柿落葉 山本町子 風土 201102  
柿落葉ひらひら舞いて佳き景よ 武智恭子 ぐろっけ 201102  
石臼の放られてゐる柿落葉 根橋宏次 やぶれ傘 201102  
柿落葉水面は神のキャンバスに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111  
日に星に色づけられし柿落葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111  
ハイヒール貫いてゐる柿落葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111  
一本の木と思ふほどの柿落葉 向江醇子 ぐろっけ 201201  
わが庭のいちまい天の柿落葉 豊田都峰 京鹿子 201201  
絵地図かなピンホールある柿落葉 小瀧洋子 ろんど 201202  
柿落葉といへどおろそかならぬ嵩 久保東海司 201203  
柿落葉紅のつよきを拾ひきて 大西八洲雄 万象 201203  
水茎の美しき文とぞ柿落葉 稲畑汀子 ホトトギス 201211  
美しき色光となりて柿落葉 稲畑汀子 ホトトギス 201211  
亡き友の詩集に挟む柿落葉 山本町子 風土 201212  
掃き残す茶亭の庭の柿落葉 小池清司 かさね 201301  
隈取りの歌舞伎役者や柿落葉 和田政子 201301  
柿落葉模様競うて寺の磴 北尾章郎 201302 飛鳥・吉野
柿落葉掃きたるあとの一二枚 森田尚宏 201302  
青空に一枚残し柿落葉 二宮一知 万象 201303  
柿落葉果つる命に重なりて 江島照美 201303  
ドレミファと踏めば鳴るなり柿落葉 外山節子 末黒野 201304  
柿落葉あれやこれやと迷ひけり 亀田やす子 ははのこゑ 201306  
柿落葉日向へ吹かれ出でにけり きくちきみえ やぶれ傘 201401  
沈む陽や吐息の先へ柿落葉 和田政子 201401  
柿落葉絵になる色を拾う人 池田久恵 ぐろっけ 201402  
虫喰ひの痕鮮やかな柿落葉 荒井和昭 201402  
油絵のパレットのごと柿落葉 石川かおり 福袋 201404  
留守宅の庭に降り積む柿落葉 奥田温子 やぶれ傘 201404  
境界は形だけなり柿落葉 国包澄子 201501  
いく度の窯変のあと柿落葉 鈴木直枝 ろんど 201502  
柿落葉根元に託す夢の数 鈴木直枝 ろんど 201503  
色曳きて光を曳きて柿落葉 岩村惠子 ホトトギス 201504  
遠くより彩る大地柿落葉 稲畑汀子 ホトトギス 201511  
柿落葉拡ぐる画布の虜かな 和田政子 201601  
柿落葉落ちたるままに日当たりて 白石正躬 やぶれ傘 201602  
柿落葉眠くなる日のゆる体操 野中圭子 京鹿子 201603  
柿落葉きょうは小さなお客さま つじあきこ 201603  
柿落葉積もる三年留守の家 室井津与志 春燈 201612  
陽光の包む安らぎ柿落葉 中澤弘 春燈 201702  
妻留守の庭彩れり柿落葉 松本幹雄 馬醉木 201711  
数多の声の賑にぎし柿落葉 柴田靖子 201712  
二親より貰ふ寿命や柿落葉 新倉ゆき江 末黒野 201802  
塩害に生気失ふ柿落葉 吉田陽代 201812  
一枚の茶受けの皿に柿落葉 及川照子 末黒野 201902  
柿落葉一葉ひと葉にある個性 渡辺美智子 末黒野 201903  
表札の残る空家の柿落葉 大久保白村 ホトトギス 201904  
柿落葉の縋りつきたるくもの糸 江島照美 発火点 201909  
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2019年11月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。