落 葉 13      163句

爛々と虎の眼に降る落葉   富澤赤黄男   天の狼

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
サラダ食む落葉の地下を思ひをり 鳥居をさむ ろんど 200911  
落葉浮く飛石ワルツステップで 品川鈴子 ぐろっけ 200911  
落葉掻くにはか翁の布袋腹 太田實 ぐろっけ 200911  
大地まで身を震はせて落葉の虚 遠藤実 あを 200911  
朝毎に落葉の嵩の高くなり 鎌倉喜久恵 あを 200911  
落葉して寝墓も眠り深むるか 桂樟蹊子 200912  
庭師逝き落葉の庭の残さるる 稲畑汀子 ホトトギス 200912  
掃かれたくなき落葉とて一斉に 稲畑汀子 ホトトギス 200912  
落葉焚き根方に灰を戻しけり 成宮紀代子 200912  
すれちがふ人も落葉の風連れて 荘司正代 春燈 200912  
籠居の耳さとくなる落葉どき 安藤利恵 春燈 200912  
床下は落葉溜まりの奥の院 品川鈴子 ぐろっけ 200912  
落葉掻く音も機嫌のわるさうな 芝尚子 あを 200912  
落葉踏む雨後の一歩の重きこと 芝尚子 あを 200912  
人影の見あたらねども落葉焚 佐藤喜孝 あを 200912  
すれ違ふ人や落葉の風を連れ 芝尚子 あを 200912  
バーベキューの子らに落葉の降りやまず 吉成美代子 あを 200912  
日溜りの落葉を散らす路地の風 塩路五郎 201001  
落葉踏む音は日々逝く音と識れ 有働亨 馬醉木 201001  
何も彼も駅長独り落葉掃く 窪田粧子 馬醉木 201001  
巫女と禰宜対角線に落葉掃く 米山喜久子 201001  
束の間の安らぎありぬ落葉時 北岸邸子 春燈 201001  
格子戸や朴の落葉の嵩ばりて 大坪景章 万象 201001  
人声のおのづから澄み落葉山 蘭定かず子 火星 201001  
時雨忌の五体籠りの落葉の香 田中一美 ろんど 201001  
昭道の墓を高みに落葉掻 岩木茂 風土 201001  
一樹全て落葉したり仏母院 武田美雪 六花 201001  
園中の落葉集めて「これ・ごはん」 出口誠 六花 201001  
彩りの色のままなる落葉あり 小滝奈津江 酸漿 201001  
子の拾ふ真つ赤な落葉虫食めり 中島静子 酸漿 201001  
此の頃はしんがりに慣れ落葉踏む 遠藤実 あを 201001  
駆けくらべ道草もする落葉かな 長崎桂子 あを 201001  
くすぶりに我好かるるや落葉焚 村上克哉 201001  
落葉踏むかぎろひの丘夕日影 小澤淳子 201001  
多羅葉の落葉に書き留めし文字 服部早苗 201002  
落葉踏むオフィス街ゆくソクラテス 伊藤憲子 201002  
無縁仏落葉の衣を纒ひけり 粟倉昌子 201002  
きりもみもひらりひらりも落葉かな 伊藤洋子 201002  
谷戸住みに夜も降り止まぬ落葉音 大島みよし 201002  
駅までの落葉の道をハミングで 三川美代子 201002  
カンバスに落葉の描く貼絵かな 塩路五郎 201002  
歩むこと良薬なりし落葉踏む 岡佳代子 201002  
落葉踏む何確かむるごとく踏む 徳田千鶴子 馬醉木 201002  
縁先や落葉を皿に菓子ふたつ 窪田粧子 馬醉木 201002  
鎌倉に抜くる尾根道落葉急 木下和代 末黒野 201002  
手の中に息をまるめて落葉焚 鈴木俊孝 末黒野 201002  
追越さる風の落葉のカーリング 藤原照子 201002  
木々になほ貯へあまた落葉焚く 八染藍子 201002  
落葉掻く鳩の懸命なりしかな 山崎靖子 201002  
公園を対角線に落葉踏 成田美代 201002  
ぽつねんと落葉滑りのダンボール 中下澄江 201002  
磨崖佛峡深く踏む落葉かな 小瀧洋子 ろんど 201002  
落葉掃き終へて心の洗はれし 泉田秋硯 201002  
夕日撥ね落葉スキーのまろびけり 木船史舟 201002  
「さよなら」と人も落葉も地に還る 林和子 201002  
落葉舞ひ忘れ去られし忠魂碑 山田春好 201002  
嫁姑仲良く落葉掃きにけり 本多遊方 春燈 201002  
落葉踏む母子にありし言葉の間 都丸美陽子 春燈 201002  
つもる落葉蹴つて気の済むほどのこと 川崎真樹子 春燈 201002  
落葉焚く出さずじまひの文ともに 安藤利恵 春燈 201002  
落葉舞ふあるかなしかの風の中 前原早智子 春燈 201002  
一句抱き階千の落葉踏む 岩淵彰 遠嶺 201002  
神苑の空の広さや落葉径 穴澤光江 遠嶺 201002  
落葉みち音置いて来るついて来る 大山里 201002  
落葉して今日の曼荼羅絵図となり 布川直幸 201002  
落葉焚く火の饒舌をたしなめつ 布川直幸 201002  
雪を踏むごとくふはふは落葉山 上原重一 201002  
落葉尽きのつぺらぼうの梢かな 吉沢陽子 201002  
落葉焚地球のおもて焦がしゐる 黒澤登美枝 201002  
不満などなんにも無くて落葉蹴る 松嶋一洋 201002  
落葉渦前後に生まれつぐ家路 豊田都峰 京鹿子 201002  
電動で落葉掃き寄せ法然院 池本一軒 201002  
落葉行く人の通らぬ道選び 池本一軒 201002  
深深と落葉の道を奥の院 山本誠子 201002  
校庭を風が引きずる落葉かな 和田郁江 201002  
落葉積む三歩あゆめば三歩の音 近藤豊子 雨月 201002  
落葉積む再び草城句碑の前 近藤豊子 雨月 201002  
落葉して雪舟庭の枯淡なり 川村欽子 雨月 201002  
鷲神社裏のぬけうら落葉焚 小俣剛哉 雨月 201002  
まだ空いてゐる水の辺の落葉籠 山本耀子 火星 201002  
吹きだまる落葉を踏みに車椅子 小林玲子 ぐろっけ 201002  
雨紅塚夕焼色に散る落葉 大西まりゑ 酸奬 201002  
落葉山ひと足ごとの音のあり 金山千鳥 酸奬 201002  
本丸に二の丸跡に落葉の香 金山千鳥 酸奬 201002  
通院に落葉やさしき道のあり 林敬子 酸奬 201002  
風音に櫟が落葉急ぐなり 増田八重 酸奬 201002  
吹き溜り落葉また舞ふ日なりけり 増田八重 酸奬 201002  
母逝くや落葉乗せたる車椅子 村井洋子 酸奬 201002  
林道の明るくなりし敷落葉 石川元子 酸奬 201002  
大欅隣家寄り合ひ掃く落葉 井上幸子 酸奬 201002  
語りつつ歩む林や落葉道 設楽唱子 酸奬 201002  
落葉せる小さき水輪や残る虫 小泉和代 酸奬 201002  
落葉掃き猫と話の出来る人 芝尚子 あを 201002  
落葉踏む幽けきリズム栗鼠走る 坂根宏子 201003  
飛び石の順次顔出す落葉掃き 羽賀則子 201003  
落葉つけろかと遊びて老いけらし 本多俊子 201003  
落葉踏む今日の元気を音にして 隅田享子 201003  
今日の試歩落葉踏む音楽しくて 野中啓子 201003  
落葉踏むスナック菓子の音させて 池本喜久恵 201003  
裸婦像のくびれに残る蔦落葉 荒原節子 201003  
一人居るを訝しがられ落葉踏む 上田明子 雨月 201003  
金粉のごとき落葉や大落暉 菅野日出子 末黒野 201003  
水門の落葉の嵩や雲迅し 菅野日出子 末黒野 201003  
散り敷きて欅落葉の道やさし 木下和代 末黒野 201003  
甌穴の落葉溜りとなりにけり 石黒興平 末黒野 201003  
吾が庭にあらぬ落葉を掃きにけり 高橋明 末黒野 201003  
けもの径踏みこむ肩に落葉かな 高橋明 末黒野 201003  
落葉踏むために入りけり雑木山 戸田澄子 末黒野 201003  
裏山の道を埋むる落葉風 稲垣佳子 末黒野 201003  
鳥声と落葉踏む音柞山 堺昌子 末黒野 201003  
電飾や落葉つくせる並木道 斉藤雅子 末黒野 201003  
白樺は女身や落葉降りやまず 小澤克己 遠嶺 201003  
産土神の落葉囲ひの社かな 三橋泥太 遠嶺 201003  
手にとりて落葉の紅を確かめり 山野惣一郎 遠嶺 201003  
日だまりにささくれて立つ落葉期 藤兼静子 201003  
ひとひらの落葉落葉の堰越ゆる 奥太雅 万象 201003  
塀に手を預け媼の落葉はき 舩坂輝美子 万象 201003  
中門は錦の音色落葉路 中島吉子 ろんど 201003  
山門の屋に落葉の堆し 川井秀夫 ろんど 201003  
落葉浄土小幅に西行塚の前 田村すゝむ 風土 201003  
川底の落葉ゆるりと裏返る 大崎紀夫 やぶれ傘 201003  
落葉踏みゆき時をりは蹴りゆきて 大崎紀夫 やぶれ傘 201003  
磴に積む落葉を踏んで祠まで 大島英昭 やぶれ傘 201003  
大方は隣家の落葉掃納む 横田初美 春燈 201003  
黒猫と出会ふ墓所の落葉坂 小林玲子 ぐろっけ 201003  
円形に落葉並べて子のケーキ 高橋大三 ぐろっけ 201003  
落葉道軍艦摩耶の記念碑も 遠藤とも子 ぐろっけ 201003  
孫と来て日差に香る落葉踏む 伊藤いな栄 酸漿 201003  
軽やかな音転がせる落葉かな 長谷川たか子 酸漿 201003  
山城に残る礎石や落葉降る 田部みどり 201003  
万葉の地に還りゆく落葉かな 涌羅由美 ホトトギス 201004  
生と死をわかつ一ひら落葉かな 今井千鶴子 ホトトギス 201004  
落葉掃く一人に昨日今日同じ 嶋田摩耶子 ホトトギス 201004  
落葉てふ昨夜の風音踏んで来し 長山あや ホトトギス 201004  
楽しみつ風のタクトの落葉径 吉野のぶ子 遠嶺 201004  
仁王門に煙のながれ落葉焚 渡邉孝彦 やぶれ傘 201004  
落葉掃きつつ存問の刻を得し 安武晨子 201004  
落葉踏む軍靴の響き知らぬまま 鳳蛮華 201004  
水に触れ楓落葉の五指ひらく 穂苅照子 万象 201004  
落葉の炎風に反りつつ琵琶湖向く 古川忠利 ろんど 201004  
点描のさまに落葉の錦かな 菅野日出子 末黒野 201004  
落葉より現るる伏流岨の径 岡野里子 末黒野 201004  
身は杖に影は落葉に委ねけり 中島ひろし 末黒野 201004  
来し方に悔ゆることなし踏む落葉 岸野美知子 酸漿 201004  
落葉径まだ踏み足りず逢ひ足りず 湯川雅 ホトトギス 201005  
落葉踏む巴里の香を引くハイヒール 橋本くに彦 ホトトギス 201005  
落葉積む蘇我入鹿の塚小さし 稲畑廣太郎 ホトトギス 201005  
石舞台落葉一片許さざる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201005  
獣道糞も落葉も地に還し 谷渡末枝 万象 201005  
枯落葉一直線に走りけり 島津治子 万象 201005  
冬落葉がさっと掬えば日を吸う地 古川忠利 ろんど 201005  
落葉ゆくかそけき香りまとひつつ 池本一軒 201005  
樟落葉寺領の山にさざめけり 澤井玲子 201005  
落葉踏む若き日の音戻らねど 鈴木多枝子 あを 201005  
光とも影とも見えて樟落葉 熊切光子 末黒野 201008  
潦落葉が帆掛け舟となる 品川鈴子 ぐろっけ 201010  
落葉踏む万葉の音奏でつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201011  
佳人踏みゆける落葉の音嬉々と 稲畑廣太郎 ホトトギス 201011  
甘樫の丘の落葉でありしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201011  
甘樫の丘の日月落葉積む 稲畑汀子 ホトトギス 201011  
狼籍といふは狭庭の落葉かな 稲畑汀子 ホトトギス 201011  
金色の落葉を踏みて逢ひに行く 片山由美子 201011  
この道や落葉の音のまへうしろ 竹貫示虹 京鹿子 201011 落葉 →14

 

2020年12月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。