落 葉 10     194句

風の落葉おちばの風と乱れ打つ    尾崎紅葉

朴落葉 柿落葉 桜落葉 銀杏落葉   松落葉

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
落葉掃く人に交じりて鳩歩く 重本文子 百鳥 200603  
葬儀屋の開式前の落葉掃く 大串若竹 百鳥 200603  
蒿雀来て雀また来て落葉ふむ 梶井和呼 酸漿 200603  
落葉して林の日影やはらかし 青木民子 酸漿 200603  
落葉せし余白に月を乘す大木 吉田多美 京鹿子 200603  
落葉掃き鬼門に風を通しけり 柴田朱美 京鹿子 200603  
落葉径落葉踏む音あるばかり 林日圓 京鹿子 200603  
落葉踏む天がふはりとして来たり 奥村邦子 200603  
群落葉音たて登る北野坂 田尻勝子 六花 200603  
人通すとき騒然と森落葉 野路斉子 200603  
落葉の森公園灯のはみ出せる 野路斉子 200603  
枝折戸の内なる落葉明りかな 小島みつ代 200603  
冬落葉掃き集めしは猫が占む 奥村鷹尾 京鹿子 200603  
どちらかと言へば火が好き落葉掻き 木戸渥子 京鹿子 200603  
落葉にも表裏美醜の木のベンチ 西條李 京鹿子 200603  
湯の宮に落葉小僧の撥ね跳んで 松村多美 四葩 200603 湯河原
落葉踏む身ぬちに音の充つるまで 汐青子 四葩 200603  
落葉踏む足音男かも知れぬ 岡崎桂子 対岸 200603  
からからと落葉凹地に定まりぬ 吉原理夫 対岸 200603  
バス停の落ち葉を掃きてボランティア 物江昌子 六花 200603  
落葉して黄金浄土地に拡げ 稲岡長 ホトトギス 200604  
画布に舞ふ落葉たちまち印象派 細井才司 200604  
庭守の落葉掻く音楽しむか 館容子 200604  
閑寂のラストシーンや落葉踏む 伊藤豊美 遠嶺 200604  
ポーズとる少女に落葉時雨かな 赤池英津子 遠嶺 200604  
ビル風に落葉の如く飛ばされぬ 植竹惇江 春燈 200604  
落葉踏む勿来の関の石畳 小浦遊月 酸漿 200604  
浦上や落葉はすでに地に還り 荒井千佐代 200604  
落葉掃く背中に木の葉また降りぬ 秋千晴 200604  
辛夷の木大みぶるひをして落葉 島谷征良 風土 200604  
落葉踏む過ぎゆく音を聞きながら 斉藤小夜 風土 200604  
堪能をせし庭落葉一掃し 山田弘子 ホトトギス 200605  
武蔵野を掃きあつめたる落葉籠 服部早苗 200605  
落葉焚く小さき火種を手で囲ひ 師岡洋子 ぐろっけ 200605  
ホームレス落葉に埋もれ眠りたる 室谷幸子 万象 200605  
落葉舞ふ空あふがれてPに出でぬ 瀧春一 常念 200606  
梅白し落葉の澤をみぎひだり 瀧春一 常念 200606  
落葉焚く火を踏み消して日短き 瀧春一 常念 200606  
後園の手入れ落葉を掃きしあと 松尾緑富 ホトトギス 200606  
枯落葉轍に白く光りおり 芦川まり 八千草 200606  
落葉踏む音の櫟は鋭かり 瀧春一 瓦礫 200606 東京の麥畑昭和二一年
藷蒸けたり雨の落葉の香とおもふ 瀧春一 瓦礫 200606  
サナトリアム落葉にジヤズをふりまける 瀧春一 瓦礫 200606 瓦礫昭和二三年
秘むる恋落葉べつとり濡れてくる 瀧春一 瓦礫 200606  
落葉して故郷の海の見えるらし 宇根綾子 二輪草 200606  
前かけのシスター園の落葉掃く 真木早苗 八千草 200608  
箍ゆるみたるやはじまる庭落葉 稲畑汀子 ホトトギス 200611  
落葉踏む音にとどまる心なく 稲畑汀子 ホトトギス 200611  
峰落葉奈落の待つてをりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200611  
これよりは落葉尽くすを待つばかり 稲畑汀子 ホトトギス 200611  
狭き庭更に華やぐ落葉かな 稲畑汀子 ホトトギス 200611  
山峡の灯の澄み落葉尽しけり 永峰久比古 馬醉木 200611  
雲一日放さぬ山の落葉聴く 永峰久比古 馬醉木 200611  
深潭にして一片の落葉生く 富安風生 200611 『古稀春風』所収
落葉には雨の華やぎありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200612  
風一日落葉片寄せられしこと 稲畑汀子 ホトトギス 200612  
増えてゆく空にマロニエ落葉かな 稲畑汀子 ホトトギス 200612  
尼寺にいつも一つの落葉籠 滝沢伊代次 万象 200612  
落葉浮き流れの緩き目黒川 大西八洲雄 万象 200612  
落葉焚き一の宿場の神社守る 大西八洲雄 万象 200612  
最澄の山ふところの落葉掻 伊藤白潮 200612 琵琶湖周遊
捨て瓦紅葉落葉に埋もれあり 山田六甲 六甲 200612  
つぶやきの息わだかまる夜の落葉 岡本眸 200612  
ざめきて落葉かけあひみな童女 山岸治子 馬醉木 200701  
落葉径ひと月まへの訃を憶ふ 宇都宮滴水 京鹿子 200701  
何かある落葉一枚飛びゆけり 村越化石 200701  
サツカー少年ボールを蹴れば落葉翔つ 塩田博久 風土 200701  
町内に落葉を掃かぬ家一軒 塩田博久 風土 200701  
ひとり来て漫画館前落葉踏む 須藤美智子 風土 200701  
雨上り落葉の匂ふ神の庭 福澤乙 酸漿 200701  
落葉焚く煙は風の意のままに 東亜未 あを 200701  
落葉して甍あざやか永平寺 早崎泰江 あを 200701  
落葉掃く箒の音の軽ろきかな 早崎泰江 あを 200701  
落葉落葉地球がまるくなつてゆく 堀内一郎 あを 200701  
留石の奥へ落葉の彩重ね 森山のりこ あを 200701  
玉砂利や落葉浮かせし竹箒 森理和 あを 200701  
落葉して三叉連ぬプラタナス 赤座典子 あを 200701  
まばゆさの銀杏落葉のすべる道 安部里子 あを 200701  
風待つて仲間と飛んだ落葉たち 安部里子 あを 200701  
落葉してペンションぐつと近づけり 今中道子 200702  
落葉して唐松林がらんどう 今中道子 200702  
いさかひの妻の背遠し落葉径 五野延喜 200702  
落葉ふみ塾のカバンは重たいな 高根良 200702  
仏像のあまたを胸に落葉踏む 手島靖一 馬醉木 200702  
風の出て風と遊べる落葉かな 鷹羽狩行 200702  
神木の落葉とぢこめ初氷 世古幸久 200702  
銀杏落葉踏みしむ音の中にをり 片山タケ子 200702  
落葉掃く句点なき文読むやうに 田村園子 200702  
地を肥やす落葉ならむを舗装路に 林翔 200702  
銀杏落葉琳派の箔と申すべく 秋葉雅治 200702  
紅葉落葉浴びつつ猿の走りけり 竹下幸子 火星 200702  
溝までも埋めて銀杏落葉かな 今里満子 火星 200702  
何もかも忘じて落葉掻きゐたる 村越化石 200702  
火柱にはらはらしたる落葉焚 瀬川公馨 200702  
心字池落葉しぐれとなりゐたり 近藤きくえ 200702  
追悼の夜やちぎり絵に落葉舞ふ 小澤克己 遠嶺 200702 追悼・伊藤和子さん
脱藩の韮ヶ峠の落葉踏む 石垣幸子 雨月 200702  
庭を掃く栃の落葉にたぢろぎぬ 石垣幸子 雨月 200702  
城跡の胸突き坂や落葉舞ふ 松林順子 雨月 200702  
木隠れに芭蕉碑のあり落葉踏む 大井彌雨 雨月 200702  
虚子塔へ落葉じめりの径をゆく 山田天 雨月 200702  
落葉踏む大往生とふ文を抱き 落合絹代 雨月 200702  
あきらめのよき樹相かなこの落葉 丸山佳子 京鹿子 200702  
谷の瀬の落葉一枚紅流す 丸山冬鳳 京鹿子 200702  
洗はれて落葉掃かれてけふの句碑 高橋千美 京鹿子 200702  
外苑や回り道して落葉踏む 山本浪子 風土 200702  
空堀の落葉の深さ踏みてをり 森高武 風土 200702  
水馬に落葉が水輪重ねけり 岸野美知子 酸漿 200702  
襷して禰宜と巫女とが掃く落葉 青木政江 酸漿 200702  
落葉踏み浄心門をくぐりけり 大内恵 酸漿 200702  
落葉して朝日に光る辛夷の芽 原田敦子 酸漿 200702  
乾きたる水車にまとふ落葉かな 横川泰子 酸漿 200702  
落葉舞ふ袋小路や三味の音 工藤美和子 酸漿 200702  
日溜の落葉にねむる猫のをり 永見嘉敏 酸漿 200702  
落葉せりキャッチボールの球逸れて 坂本知子 酸漿 200702  
落葉して窓に青空広がれり 中村輝子 酸漿 200702  
奥宮へ落葉時雨の磴のぼる 片野美代子 酸漿 200702  
靴片方もうすぐ落葉に埋まりさう 東亜未 あを 200702  
深々と落葉踏む音過ぎし日々 早崎泰江 あを 200702  
落葉ふむ山路語らず歩みけり 渡邉友七 あを 200702  
落葉踏む足音従へ秋遍路 鎌倉喜久恵 あを 200702  
葉脈のまだづきづきと落葉かな 篠田純子 あを 200702  
どんぐりを落葉の中に探りをり 筒井八重子 六花 200702  
落葉降る夜を眠りに任すかな 坪井洋子 200702  
おのづから落葉とび込む落葉焚 野路斉子 200702  
ここに城ありきと落葉ただ深く 村松紅花 ホトトギス 200703  
敗将の声か落葉の散る音か 山口順子 馬醉木 200703  
雛寄りし実の紛れをり銀杏落葉 大橋雅子 万象 200703  
銀杏落葉神々の息きらめきて 本多俊子 200703  
落葉手に風と話をしてをりぬ 近藤きくえ 200703  
発心にさくら落葉の紅残し 中野京子 200703  
仏恩の身に沁む落葉掃きにけり 中上馥子 春燈 200703  
落葉道後ろ手にゆく修道女 蘭定かず子 火星 200703  
ちぐはぐな言葉を交はす落葉掻 高田令子 200703  
日のにほひ櫟落葉の嵩ほどに 高田令子 200703  
落葉踏むふたご専用乳母車 倉持梨恵 200703  
本意とは行かぬ落葉を踏みしむる 前川明子 200703  
落葉掻く離れられなくなりし地の 前川明子 200703  
七畳小屋跡かたも無し落葉風 門伝史会 風土 200703 鶴川
山頭火のまん丸眼鏡落葉踏む 中村洋子 風土 200703  
水底へ日の彩なせる落葉かな 中村洋子 風土 200703  
落葉掃く散るを楽しむ風連れて 松本鷹根 京鹿子 200703  
落葉してひらりきらりと流される 森津三郎 京鹿子 200703  
落葉掃くことが重荷の日々となり 加地芳女 雨月 200703  
落葉掃く音のどこかに園ひろし 加地芳女 雨月 200703  
声とばし鳥が鳥追ふ落葉期 隅田恵子 雨月 200703  
外苑の銀杏落葉や人淡し 石田邦子 遠嶺 200703  
妖精のついてくるなり落葉径 石田邦子 遠嶺 200703  
一枚の落葉呪文をかけてみる 石田邦子 遠嶺 200703  
夫の歩にゆつくり合はせ落葉踏む 塩野きみ 遠嶺 200703  
押し花や美しき落葉を手にとりて 荻野照 遠嶺 200703  
一晩で黄色き絨毯落葉路 池崎るり子 六甲 200703  
走り根に落葉かたまり合うてをり 松本蓉子 六甲 200703  
ユリの木の落葉踏む音カシャカシャと 浮田胤子 ぐろっけ 200703  
浮島の堂に寄りつく落葉舟 大井邦子 ぐろっけ 200703  
落葉掻く跳ねては嵩を減らす児と 角谷美恵子 ぐろっけ 200703  
いささかも動かぬ水車落葉時 角谷美恵子 ぐろっけ 200703  
落葉焚く煙に故郷浮びけり 関まさを 酸漿 200703  
黄金の落葉一瞬止まりたり 竹内志げ子 酸漿 200703  
落葉蹴り鳥の囀り聞きつゆく 牧原佳代子 酸漿 200703  
大籠に落葉踏み込む男かな 滝沢伊代次 万象合同句集 200703  
掌に舞い降る落葉しかと受く 松本アイ ぐろっけ 200703  
枯草と落葉まみれのローカル線 小城綾子 200703  
楠落葉奉安殿はこの辺り 辰巳比呂史 200704  
発想の転換難し落葉踏む 湯川雅 ホトトギス 200704  
書写颪落葉片寄せ先師句碑 浅井青陽子 ホトトギス 200704  
しまらくはキャラメル色の落葉径 高畑信子 遠嶺 200704  
落葉道行き交ふ人の皆親し 永岡セツ 酸漿 200704  
ただようて亡師すこやか飛ぶ落葉 池田澄子 200704  
オーロラの旅の広告落葉焚 服部早苗 200704  
ビートルズ世代の落葉焚きにけり 服部早苗 200704  
落葉して全き無碍の木となれり 服部早苗 200704 新宿御苑
吹き溜る落葉を焚きて別れけり 藤井昌治 200704  
道尽きるあたり落葉の寄せありぬ 上林孝子 200704  
落葉しきり屋台は湯気を上げてをり 伊藤奈津 200704  
肩力む子の早足の落葉道 百瀬七生子 海光 200705  
落葉小僧もんどりうつて肥の上 布川直幸 200705  
箒屋の箒に止まる落葉かな 大坪景章 万象 200705  
空つぽの胃を母が待つ落葉坂 服部郁史 京鹿子 200705  
落葉してあらはとなりし古巣かな 笹倉さえみ 雨月 200705  
高麗びとの野火をぞ懷ふ落葉焚 瀧春一 200706  
落葉焚く人の碧眼の澄みにけり 瀧春一 200706 文藝家追慕展にて 小泉八雲肖像
落葉踏むダビンチ教会閉づる刻 小林成子 200708  
椎落葉散華散華となりにけり 本多俊子 200708  
観世音寺風あるなしに樟落葉 松尾緑富 ホトトギス 200709  
参道に人なきしじま樟落葉 松尾緑富 ホトトギス 200709  
抑留記とともに棺閉づ樫落葉 中井光子 ぐろっけ 200709  
時の嵩落葉の嵩を跳んでゆく 中野京子 翁草 200710  
落葉踏む音も本山の威厳かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200711  
落葉してなほ限りなき日々のあり 稲畑汀子 ホトトギス 200711  
落葉して太陽こぼしはじめけり 稲畑汀子 ホトトギス 200711  
旅話聞かせたまへと落葉踏み 稲畑汀子 ホトトギス 200711  
落葉踏み鳩も探るや落し物 品川鈴子 ぐろっけ 200711  
走り根の夏の落葉のよく乾く 安藤孝助 200711

 

2014年11月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。