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木曽節は山へぶつけて踊るかな   高島茂   冬日

作品
作者
掲載誌
掲載年月
しづしづと闇に溶けゆく踊かな 本村照香 ホトトギス 200412
墓山に月を呼び出す踊かな 岩垣子鹿 ホトトギス 200412
よく踊るやや小肥りのよかりける 岩垣子鹿 ホトトギス 200412
コンパスのごと立つ踊櫓なる 岩垣子鹿 ホトトギス 200412
思はざる人の踊の巧みなる 白石昌弘 ホトトギス 200412
どつと乗る踊子連の一列車 岡村尚風 ホトトギス 200412
踊待つ前奏曲の長かりし 岡村尚風 ホトトギス 200412
田仕事のしぐさ雅ぶる踊りかな 小山徳夫 遠嶺 200412
踊り了へし漢の握手暁の風 小山徳夫 遠嶺 200412
踊うたかけてさびしき太鼓かな 渡辺隆 遠嶺 200412
水色の國に妣棲み踊りの輪 伊藤希眸 京鹿子 200412
踊子の帯に風の字染め抜きて 林典子 雨月 200412
もう踊ることは叶はず見る阿呆 武友朋子 200412
くらがりに戦没慰霊碑踊の輪 岡本眸 200412
本尊を背にして踊り見るばかり 吉本昭子 ぐろっけ 200412
踊手も太鼓を打つもみな白髪 吉本昭子 ぐろっけ 200412
踊笠かぶれば浮かれ心あり 荻江寿友 ホトトギス 200501
人恋の角度に結ひし踊笠 後藤比奈夫 ホトトギス 200501
風通しよげに八尾の踊笠 後藤比奈夫 ホトトギス 200501
山を撫で川に掬ひて踊の手 河内桜人 京鹿子 200501
いくたびも魂を掬ひて踊りける 河内桜人 京鹿子 200501
パレードのおはら祭の踊りの手 沼口蓬風 河鹿 200502
踊り子のほそ腰揺るる山鹿灯籠 原田竜子 河鹿 200502
日本の臍で踊つてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200502
踊り待つ言問だんごぶら下げて 井原ミチ 万象 200502
輪をなさぬ踊に太鼓打ち始む 石井道則 築港 200502
踊の輪灯に伸び切つてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200507
あの人の魂も来て踊の輪 稲畑廣太郎 ホトトギス 200507
野山静まりシヴァ神の踊かな 高橋将夫 星の渦 200507
踊る輪の更けていよいよふくらめり 鷹羽狩行 200508
踊船三度来て鵜川昏れにけり 辻恵美子 栴檀 200508
漁夫の足泣き砂はやしつつ踊る 近藤貞子 六花 200508
噴水の影も光と踊るなり 阿部敬子 百鳥 200509
踊る妻と視線が合へりとまどへり 吉田かずや 春燈 200510
阿呆とは言はれたくなし踊りゐて 塩川雄三 築港 200510
踊いま佳境に入りて他を見ず 塩川雄三 築港 200510
飛入りですぐに踊の輪に馴染む 塩川雄三 築港 200510
踊りゐるすべてのことを放棄して 塩川雄三 築港 200510
腕白も祖母真似入る踊の輪 大関とし子 築港 200510
踊り行く固き舗装路踏みつづけ 小澤友江 築港 200510
子を背負ひ足踏み揃へ踊る輪に 小澤友江 築港 200510
罷り出し茶釜が踊る飾り山笠 青山悠 200510
踊る手の波となりまた風となり 山口速 200511
辻地蔵灯し念仏踊りかな 綱川恵子 万象 200511
新絹のごとく撓ひて踊るかな 鈴木榮子 春燈 200511
ずぶ濡れて踊りの中におどり込む 片山タケ子 200511
コスチュームで踊るサンバで会場揺れ 宇田紀代 200511
サンバにて踊れり街の道も狭に 宇田紀代 200511
暮れてより潮引きはじむ踊かな 松たかし 火星 200511
鹿踊跳んで秋風定まれり 栗城静子 200511
灯台の灯の見えてゐる踊かな 鈴木綾子 百鳥 200511
踊櫓百姓一揆の碑の前に 中島小美 栴檀 200511
踊の輪くづれて峡の月のぼる 山本喜朗 雨月 200511
尼さまも踊る剃りたてつむりにて 池上和子 築港 200511
観月祭住吉踊童女跳ね 河井史 築港 200511
先頭も末尾も一つ踊の輪 国包澄子 築港 200511
終曲のほたるの光踊果つ 国包澄子 築港 200511
踊唄遥かやしみじみと独り 坪井洋子 200511
古里や踊り囃子の山越えて 内田エミコ 四葩 200512
なによりも踊る笑顔に見る阿呆 吉永寿美子 四葩 200512
嬰を抱き足にて踊る茶髪かな 吉永寿美子 四葩 200512
月に伸ぶ踊りの指はアメーバー 吉永寿美子 四葩 200512
穴あきのジーパン「楽しく踊る連」 吉永寿美子 四葩 200512
踊る連途切るや闇の濃きところ 吉永寿美子 四葩 200512
風邪おして踊る阿呆になりにゆく 稲岡長 ホトトギス 200512
句友より踊仲間として集ふ 涌羅由美 ホトトギス 200512
赤といふ心意気見せ踊連 涌羅由美 ホトトギス 200512
踊るサロメ恋の目なざしうたてしよ 益田寿美子 春燈 200512
唐子踊りの町オリーブの実のあまた 梅原美子 200512
ほどけなくなつてをりけり踊の輪 高橋将夫 200512
病む人に夕べ聴こゆる踊唄 川島道子 200512
踊最高潮疲れ最高潮 湯川雅 ホトトギス 200601
句仲間で踊仲間で野分会 千原叡子 ホトトギス 200601
句散らしの踊浴衣にもつ矜恃 千原叡子 ホトトギス 200601
高張に踊り抜きたる今昔 宮崎正 ホトトギス 200601
松ぽくり念仏踊せしところ 黒田咲子 200601
日の入るに踊るがごとき脱穀機 御橋忠一 200601
腰振つて踊るひよつとこ豊の秋 中橋文子 万象 200601
秋雨の街を練り行く踊り笠 三反田輝夫 河鹿 200602
団扇手に踊の振りを思ひをり 後藤比奈夫 ホトトギス 200602
踊下駄なり軽すぎず重すぎず 後藤比奈夫 ホトトギス 200602
うつし世のこの混沌を踊らむか 戸村よねこ 遠き海 200602
まだ踊れる手足のありて喜寿の春 矢口さわ 200603
唄は婆踊りは少女ちやつきらこ 松尾いさ子 四葩 200603
いささかの地酒に酔うて踊りけり 冨松寛子 200606
踊笠傾ぎて君と判るまで 稲畑廣太郎 ホトトギス 200608
踊場といふ一枚の熱気かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200608
踊下駄脱ぎて自分に戻りけり 稲畑汀子 ホトトギス 200608
旅の荷をまとめて別に踊笠 稲畑汀子 ホトトギス 200608
踊り抜く桟敷の視線浴びながら 稲畑汀子 ホトトギス 200608
踊り込む桟敷の果の見えぬまま 稲畑汀子 ホトトギス 200608
Tシヤツが踊の衣装夏立ちぬ 中嶋陽子 風土 200608
椰子の葉に星騒ぐまで踊りけり 藤井圀彦 200609
アセチレン臭ひし浜に踊りけり 吉永寿美子 四葩 200609
踊よりもどり大梁の下 山尾玉藻 火星 200609
踊る輪の吾が名呼ばれて面映ゆし 阿部由紀子 200610
バス着くやざんざか踊の灯る村 浜福恵 風土 200610
ほーほーと声自慢より踊唄 中村恭子 200611
踊 →5      

 

2021年8月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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