盆 踊 1   200句

海の上に月よもすがら盆踊    鈴木花簑

  をどり  盆踊  風の盆

作品
作者
掲載誌
掲載年月
盆踊り体育会の大太鼓 寺崎美江女 春耕 199910
盆踊り幼馴染みの輪となりし 杉阪大和 春耕 199910
盆踊り果てて海鳴り届きけり 鈴木夢亭 塩屋崎 199910
盆踊り意中の人を目で追えば 松沢久子 いろり 199910
盆踊り異国の人の混りたり 久保田一豊 いろり 199910
佐渡おけさこれで終りや盆踊り 松沢久子 いろり 199910
帰省子にふくれて島の盆踊 増田富子 馬醉木 199911
盆踊り車椅子の人手振りだけ 永野秀峰 ぐろっけ 199911
盆踊村の若衆みな踊る 永野秀峰 ぐろっけ 199912
盆踊僧衣のままで僧踊る 永野秀峰 ぐろっけ 199912
旅の夜のわれは見てゐる盆踊 田中藤穂 水瓶座 200002
盆踊り三日三晩の灯を連ね 保坂加津夫 いろり 200010
手鏡をのぞいてよりの盆踊り 藤原紅 いろり 200010
山車の灯は一段高く盆踊 鷹羽狩行 200011
四方山に手拍子ひびき盆踊 鷹羽狩行 200011
城のある空を傾け盆踊 鷹羽狩行 200011
下町の粋を纒ひて盆踊り 今村映水 200011
古き日を招く手振りや盆踊り 今村映水 200011
猪牙舟は唄に残れり盆踊り 今村映水 200011
歯切れよき下町言葉盆踊り 今村映水 200011
太鼓打つ子は親に似て盆踊り 今村映水 200011
盆踊り男児の一人混じりをり 内海芙美子 200011
編笠の顔の汗吹く盆踊 菅原庄山子 春耕 200011
合方の三味の音さゆる盆踊 河野友子 六花 200011
奥美濃は水より暮れて盆踊 永田等 200012
つまづきしこしも仕草に盆をどり 永田等 200012
七転八起ふるさと盆踊り 舘岡誠二 海程 200012
漆黒の山が峙つ盆踊 久保田由布 ぐろっけ 200012
盆踊刈田に厚く藁敷きて 久保田由布 ぐろっけ 200012
盆踊程よき距離に誓子句碑 熊口三兄子 ぐろっけ 200012
アフリカに人は始まる盆踊り 寺田良治 船団 200102
盆踊り寄付金あっめままならず 熊谷みどり いろり 200109
五重の塔そびらに奈良の盆踊 阿波谷和子 春耕 200110
久びさに鼻緒のうづく盆踊 柳堀喜久江 春耕 200110
盆踊りみな懐かしき顔ばかり 松沢久子 いろり 200110
健康をよろこび友と盆踊り 小橋安子 いろり 200110
旅装解く一期一会の盆踊 高畑信子 遠嶺 200111
盆踊り基地の広場のたそがるる 上田祥子 遠嶺 200111
盆踊り背の子の足跳ねてゐる 伊藤和枝 百鳥 200111
盆踊り指先踊る車椅子 田中呑舟 火星 200111
盆踊り寄付金集めままならず 熊谷みどり いろり 200111
盆踊り遊行聖をよろこばす 馬越幸子 ぐろっけ 200111
盆踊り石積むのみの遊行塚 馬越幸子 ぐろっけ 200111
音立てぬやうに手を打ち盆踊 村上沙央 200112
病室にざわめきとどく盆踊 松浦途子 ぐろっけ 200202
どこからか盆踊り歌夜の海 出口誠 六花 200207
男らの見様見真似や盆踊 林佳枝 酸漿 200210
華やぎを求めて予後の盆をどり 伊藤稔代 200211
山越え来足助の郷の盆踊 室伏みどり 雨月 200211
盆踊生くるよろこび手に足に 古田考鵬 雨月 200211
魂の集ひて始む盆をどり 丸山敏幸 200211
校庭の闇をまあるく盆踊 磯崎清 200212
廃坑のぼた山跡に盆踊 筧節子 築港 200212
輪の内に気持ちは入りぬ盆踊 森理和 あを 200309
盆踊子は闇に吹くしやぼん玉 森理和 あを 200309
盆踊最後の曲で輪にはいり 秋田谷明美 帆船 200310
阿夫利山称へて唄ふ盆踊 大関とし子 築港 200310
盆踊輪に入らずに眺めをり 鈴木佐和子 築港 200310
盆踊見様見まねの拍子とる 庄野房女 築港 200310
盆踊北海道のど真ん中 根岸善行 風土 200311
盆踊ただ見てをれず踊り出す 森田セツ子 築港 200311
盆踊人掻き分けて人探す 森田セツ子 築港 200311
盆踊上手の人の後に蹤き 宮村操 築港 200311
長寿会揃ひ半纏盆踊 大川原加容子 帆船 200311
盆踊り踊らにや損と手で踊る 松本文一郎 六花 200312
人伝てに聞きしよ妻の盆をどり 江原輝陽子 帆船 200406
盆踊上り框で足拭ふ 森理和 あを 200408
盆踊吉原かぶりを子等真似る 紺野とも子 200409
しるしらぬひとのあかしの盆踊 八田木枯 夜さり 200409
盆踊佃はいまも水まみれ 八田木枯 夜さり 200409
名忘れの顔のいくつか盆踊 八田木枯 夜さり 200409
くるぶしの下駄に乗つたる盆踊 神蔵器 風土 200410
盆踊ふるさとの山かぶさり来 藤原たかを 馬醉木 200411
篝火は祖霊の焔盆踊 藤原たかを 馬醉木 200411
働く手みなひるがへし盆踊 福嶋千代子 200411
盆踊り生者に続く亡者かな 小泉三枝 春燈 200411
盆踊うつつに光る亡者の眼 渡邊泰子 春燈 200411
眞暗な海の前なる盆踊 加茂志津子 帆船 200411
町の名の今年限りや盆踊 斉藤利男 百鳥 200411
盆踊日ぐれ前より子等の来て 板橋智恵子 百鳥 200411
進むには退くことも盆踊 白石昌弘 ホトトギス 200412
合併す小さき村の盆踊り 梅村五月 200412
寺町の櫻がこひの盆をどり 岡本眸 200412
輪に入りてまづ手を打てり盆踊 吉田かずや 春燈 200510
若衆と法被揃へて盆踊 岡井しげ女 春燈 200510
現代いま風の国籍不明盆踊 久永淳子 春燈 200510
真中に車椅子入れ盆踊 岡久枝 酸漿 200510
搾乳を終へて連れ立つ盆踊 海上俊臣 酸漿 200510
盆踊会社帰りに見てゐたり 塩川雄三 築港 200510
素人も玄人もゐて盆踊 塩川雄三 築港 200510
今らしき作務衣姿の盆踊 亀井幸子 築港 200510
盆踊り金魚のやうな女の子 井上玉枝 万象 200511
盆踊の世話役天気気にしたり 曽根咲子 200511
美少女の太鼓に弾む盆踊 小黒加支 酸漿 200511
はなれ見る夜風にゆれる盆踊 木内美保子 六花 200511
盆踊科よきひとに惹かれをり 出口賀律子 雨月 200511
盆踊御堂で弥陀の見そなはす 石井道則 築港 200511
盆踊他郷の人の輪に入り 石井道則 築港 200511
盆踊子は全身でリズムとる 北瀬照代 築港 200511
盆踊揃ひの法被目立ちをり 北瀬照代 築港 200511
盆踊仕度の昼を灯しをり 染谷晴子 200512
わかものの無爲と思はじ盆踊 瀧春一 瓦礫 200606
草履からはみ出す踵盆踊り 山田六甲 六花 200609
大寺の一休さん音頭盆踊 木村茂登子 あを 200609
大川から魂わきてくる盆をどり 篠田純子 あを 200609
働く手きれいに揃ひ盆をどり 樋口英子 200610
ためらはず輪に入る里の盆踊 仲田美智子 200611
盆をどり土のほてりのまだ残り 伊藤奈津 200611
川風にうしほのにほひ盆をどり 大堀柊花 200612
果ててより流す四五人盆踊 佐藤雄二 万象 200612
すぐなじみ訛に戻る盆踊 斉藤みちよ 春燈 200612
村の長手振り鮮やか盆踊 大泉美千代 雨月 200612
盆踊り一拍遅れ手をかざす 布村松景 春燈 200710
鉢巻の決まる笛方盆踊り 吉沢陽子 200710
会釈して輪に紛れけり盆踊り 吉沢陽子 200710
練習の成果上々盆踊 高塚千代子 200711
盆踊りすつぽり亡者頭巾かな 鈴木庸子 風土 200711
輪に入る妣を真中に盆踊 工藤ミネ子 風土 200711
地蔵尊在さぬ公園盆踊り 馬越幸子 ぐろっけ 200711
意外性見せて亭主の盆踊 田中敬 200712
盆踊男亡者の紺づくめ 阿部月山子 万象 200712
盆踊ときには翼振るやうに 原出しずえ 万象 200712
睡蓮の深きねむりや盆踊 藤田宏 200809
盆をどり丹塗の小橋わたりゆく 竹内弘子 あを 200809
白塗の狐も混じり盆踊 田中藤穂 あを 200809
夜の葦まだつづきゐる盆踊 田中藤穂 あを 200809
白提灯亡者手つきの盆踊 田中藤穂 あを 200809
三尺寝夢の記憶に盆踊り 笠井清佑 200810
盆踊川筋郷は平家贔屓 久保田由布 ぐろっけ 200810
盆踊南蛮音頭の大きな輪 中塚照枝 200811
車椅子一つまじれる盆踊 小山尚子 雨月 200811
盆踊ひとつ遅れの手を叩き 小山尚子 雨月 200811
車椅子入れて施設の盆踊 岡久枝 酸漿 200811
足萎えの老の笑顔よ盆踊 岡久枝 酸漿 200811
紗綾形の帯なつかしや盆踊 網野茂子 酸漿 200811
盆踊り間際にさがす男下駄 木下もと子 200811
盆踊り始まつてゐる小学校 出来由子 200811
合の手にカラオケ混る盆踊り 勝又窓秋 200811
盆踊りむかし小町の声弾む 勝又窓秋 200811
本堂の開け放ちあり盆踊 西畑敦子 火星 200811
帰省人メモ見て口説く盆踊 久保田由布 ぐろっけ 200812
盆踊唄に吾が住む小字の名 久保田由布 ぐろっけ 200812
アオリイカ手拍子稽古盆をどり 藤野寿子 あを 200908
盆踊エキストラめき輪に入りぬ 能村研三 200909
大川のたゆたうてをる盆をどり 佐藤喜孝 あを 200909
他所の子も叱る佃の盆をどり 篠田純子 あを 200909
嗄れたる歌に合せて盆踊 須賀敏子 あを 200909
亡き人と同行二人盆踊 木村茂登子 あを 200909
新の下駄袖の魚も盆踊 木村茂登子 あを 200909
浜風に髪立ちあがる盆踊 樋口みのぶ 200910
盆踊り史の悲しき詞かな 水谷洋子 十進法 200911
盆踊やぐら太鼓の芝生かな 阿部泰子 春燈 200911
どこからか子が湧いてくる盆踊 森岡正作 200911
ゆきずりの吾を呼び入れ盆踊 成宮紀代子 200911
盆踊果てうつし世の灯に戻る 柴田良二 雨月 200911
かの仮面父かもしれぬ盆踊 定梶じょう あを 200911
繰り返し飽くこと知らず盆踊 川上久美 ろんど 200912
盆踊り影も踊らす投光器 津田霧笛 ぐろっけ 200912
盆踊終りの楽の響きをり 梅田秀子 酸漿 200912
盆踊お国訛の佐渡おけさ 木村茂登子 あを 201008
敵國は輕音樂ぞ盆踊 佐藤喜孝 あを 201008
指先に朝の来てゐる盆踊 大沼遊魚 倭彩 201009
大方は戦知らずの盆踊り 北川英子 201010
町名の変りし辻の盆踊 鎌倉喜久恵 あを 201010
万灯を点して僧の盆踊り 山本絢子 万象 201011
凛とした師匠の稽古盆踊り 濱上こういち 201011
盆踊蛻の殻となるまでを 川上久美 ろんど 201011
盆踊バケツリレーのあの場所で 遠藤実 あを 201011
盆踊り三尺帯の絹に染み 市橋香 ぐろっけ 201110
またも見し瓦礫の中の盆踊 佐藤喜孝 あを 201110
節電は顔を消すため盆踊り 堀内一郎 あを 201110
星あまたふやして果つる盆踊 矢口笑子 春燈 201111
盆踊揃ひの帯の姉妹かな 横山さくら 春燈 201111
盆踊列を開きて風通す 宇都宮敦子 201111
盆をどり箪笥に古き母子手帳 角谷美恵子 ぐろっけ 201111
校長もおもてをつつみ盆踊 廣瀬義一 雨月 201111
知り人の手振り嫋やか盆踊り 永塚尚代 ぐろっけ 201112
都電車庫跡の広場や盆踊り 瀬島洒望 やぶれ傘 201201
ひらく手の放つ迷ひや盆踊 篠原幸子 春燈 201211
輪を重ねて楽寿荘の盆踊り 佐藤健伍 201211
綺羅なせる山の星空盆踊 室伏みどり 雨月 201211
盆踊沸けど寂しむ齢なり 滝川あい子 雨月 201301
竜宮に舞あり島に盆踊 竹下陶子 ホトトギス 201302
腹筋が割れてなくても盆踊り 静誠司 船団 201304
盆踊り急雨に消えし太鼓の音 森岡陽子 かさね 201310
盆踊この世の人の輪の巡り 藤丸誠旨 春燈 201311
蝉が飛ぶ昼間のやうな盆踊 篠田純子 あを 201310
宿下駄の引き込まれたる盆踊り 松本恒子 ぐろっけ 201311
盆踊り稽古に励む団地妻 井上あき子 ぐろっけ 201311
翻す袖に風生ふ盆踊 田伏博子 ろんど 201311
盆踊せめて大きな手拍子を 堀田恵美子 雨月 201311
盆踊り炭坑節で締めくくる 久世孝雄 やぶれ傘 201312
下駄の緒の朱が染まるまで盆踊 熊川暁子 201312
佃島哀しきふしの盆踊 瀧春一 花石榴 201312
かはほり飛ぶ日比谷公園盆踊 篠田純子 あを 201409
懸命にしかし適当盆踊 篠田純子 あを 201409
盆踊団地の窓のみな点り 杉本裕子 末黒野 201411
盆踊り久方振りに輪に入りぬ 佐藤健伍 201411
ずぶ濡れになりて戻りぬ盆踊 亀井紀子 201411
盆踊 →2      

 

2021年8月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。