夏帽子 2     100句

故郷の艀舟嬉しき夏帽子    会津八一

夏帽子 冬帽子  パナマ帽  麦稈帽

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夏帽子かぶれば別の顔になる 栢森定男 あを 200108
風を追ふちょっと阿弥陀の夏帽子 入江和子 ぐろっけ 200108
夏帽をとばしトロツコ追ふ子らよ 高橋邦夫 風土 200109
大寺の庫裡へくぐりし夏帽子 禅京子 風土 200109
阿寒湖のアイヌ部落や夏帽子 渡辺智佳 遠嶺 200109
夏帽子暗闇坂を駈け下りぬ 村田美穂子 百鳥 200109
母校でテニス姉妹揃ひの夏帽子 小儀洋子 百鳥 200109
御柱仰ぐ夏帽かたむけて 大石よし子 雨月 200109
夏帽の目深をのぞきこまれたる 辻由紀 雨月 200109
夏帽子大きく振って別れけり 多田節子 雨月 200109
子規堂の上り框に夏帽子 金子きくえ 春耕 200109
潮風の香り留める夏帽子 赤池貴のえ 春耕 200109
ひたすらに墓所へと急ぐ夏帽子 北川英子 200109
夏帽を振りふり坂を駆けてくる 石橋翠 いろり 200109
場所取りの石のせてある夏帽子 竹川美佐子 いろり 200109
とつて返す九階に忘れ夏帽子 川崎妙子 風土 200110
夏帽子白根の雪の高さ行く 加藤たかね 風土 200110
宮殿の鏡にわれの夏帽子 笹島美和子 200110
遠木魚使ひ古しの夏帽子 川端実 遠嶺 200110
海豚くるならひの岬夏帽子 近藤暁代 馬醉木 200110
夏帽を握りしめゐる石切場 伊藤和枝 百鳥 200110
夏帽子世界天気図見て出掛く 佐藤京子 百鳥 200110
被爆樹の下に整列夏帽子 小島和子 百鳥 200110
森林警備隊それぞれの夏帽子 笠学 船団 200110
離れ住む孫と握手や夏帽子 木戸波留子 いろり 200110
手みやげを届けるだけの夏帽子 小橋安子 いろり 200110
夏帽振り応援団の声嗄らす 二村蘭秋 雨月 200110
もしかして禿頭なるや夏帽子 中村みち子 ぐろっけ 200110
夏帽や夫への旅信様づけに 小野寺和子 200111
少年の膝小僧描く夏帽子 近藤憙治 船団 200111
夏帽子二つ並びて野菜畑 浦川澄恵 雨月 200112
夏帽子橋の名前はめがね橋 薮ノ内君代 船団 200112
乙女の膝かくしきれない夏帽子 岡田芳子 ぐろっけ 200112
城壁の天辺で振る夏帽子 龍神悠紀子 200201
UFOが動くみたいな夏帽子 児玉硝子 船団 200201
天平の井戸に映れり夏帽子 河村泰子 ぐろっけ 200201
夏帽を杖で回して早く来よ 達山丁字 200202
夏帽を阿弥陀に遠景より描く 達山丁字 200202
夏帽子兄の名前の大きかり 小田玲子 百鳥 200202
旅用意夏帽詰めて終りけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200207
夏帽を押へ見下す怒濤かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200207
レリーフの遺跡に続く夏帽子 辰巳陽子 雲の峯 200207
島の子に珍しがられ夏帽子 西岡美代子 百鳥 200208
夏帽子いつか荷物になつてゐし 塩川雄三 築港 200208
駅長の純白の挙手夏帽子 大沼眞 200208
夏帽を取りていねいな老紳士 橋口熱子 雲の峰 200208
夏帽子縞目模様の姉妹 松本文一郎 六花 200208
あの雲も旅の途中か夏帽子 吉成美代子 あを 200208
夏帽子振り向く沖のたわみたる 佐藤よしい 風土 200209
砂漠ゆく少し派手目な夏帽子 加藤たかね 風土 200209
夏帽の遺品を被り七七忌 黒坂紫陽子 馬醉木 200209
夏帽子父の仕事を手伝へり 青池亘 百鳥 200209
夏帽子押さへて深きダム覗く 中源信子 築港 200209
跼み癖隠すつば広夏帽子 辻井桂子 雲の峰 200209
夏帽を目深に船の客となる 金國久子 遠嶺 200209
太平洋へ飛ばされさうな夏帽子 谷口佳世子 200209
煙噴く浅間山に取りし夏帽子 江木紀子 雨月 200209
夏帽子ふはりと海が見たくなり 小澤克己 小澤克己句集 200209
かたまつて修学旅行の夏帽子 吉川智子 200210
鉄棒に忘れしままの夏帽子 木村幸子 帆船 200210
洗濯機の中へ夏帽投げ込めり 横林誠二 200210
スキップで渡る撥ね橋夏帽子 関薫子 百鳥 200210
桑の実の染のつきたる夏帽子 下平しづ子 雨月 200210
夏帽子ぶつきらぼうに冠りゐて 塩川雄三 築港 200210
まつ白な雲をのせゆく夏帽子 明田和子 200210
まへうしろいつもはんたい夏帽子 杉浦典子 火星 200210
夏帽のこころころころころころと 加古みちよ 火星 200210
夏帽子脱ぎて堂内七観音 野澤光代 ぐろっけ 200210
夏帽へ麒麟の首の降りて来し 青池亘 百鳥 200211
挨拶は誉め上手なり夏帽子 海老原信男 築港 200211
夏帽子手足のびのび育ちけり 村山道子 円虹 200211
邂逅や雲の白さの夏帽子 高橋さえ子 200211
耳うちの鍔ぶつかつて夏帽子 西宮舞 200212
峡谷の旅の叶ひし夏帽子 道給一恵 遠嶺 200212
アルプスの氷河を仰ぐ夏帽子 川島澄子 酸漿 200212
ケアホーム集う人等の夏帽子 藤本つた恵 ぐろっけ 200212
子規庵を出てよりまぶし夏帽子 石積知恵子 ぐろっけ 200301
山形へ遊山としやれて夏帽子 鷹羽狩行 200307
大江戸線に名所誕生夏帽子 渡辺君恵 帆船 200307
無造作に投げ少年の夏帽子 斉藤小夜 風土 200307
日曜学校木椅子に夏帽重ね置き 荒井千佐代 200307
雀斑を怖れて鍔の夏帽子 泉田秋硯 200308
浜離宮自由行動夏帽子 中嶋弘子 帆船 200308
借りて出る小粋な夫の夏帽子 斉藤小夜 風土 200308
腰越状声立てて読む夏帽子 中村洋子 風土 200308
いくつもの山と古りきし夏帽子 豊田都峰 京鹿子 200308
類といふ名の少年の夏帽子 高橋道子 200308
夏帽に拳を搦む雨宿り 田村園子 200308
百塔の鐘鳴る街を夏帽子 田中重子 雲の峯 200308
バスの客いつもの顔や夏帽子 馬場美智子 六花 200308
語りゐるやうに飾られ夏帽子 亀田宏子 百鳥 200308
夏帽子雑草の無き庭遺し 徳永真弓 百鳥 200308
山腹をつなぐ朱橋や夏帽子 田島勝彦 遠嶺 200309
鳥声にまた歩き出す夏帽子 大曽根育代 遠嶺 200309
夏帽子ぬいで素顔に戻るとき 沢井巨江 200309
カサブランカ発つバーグマンの夏帽子 池田加代子 風土 200309
夏帽子父に似てきし我と思ふ 石川英利 百鳥 200309
しんがりは背高き子の夏帽子 石渡雁聲 築港 200309
再会の夏帽期せずして紫紺 田村園子 200309
「ほら似合ふ」と母に買ってる夏帽子 川合まさお ぐろっけ 200309
夏帽子 →3      

 

2021年6月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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