パナマ帽    59句

まだ役に立つパナマ帽かむりけり   久米雁水荘   春燈

作品
作者
掲載誌
掲載年月
パナマ帽形見となりて子は父似 稲畑廣太郎 ホトトギス 199906
吾はパナマ彼は麦帽見つめ合ふ 林翔 200010
丸屋根の窓の真下のパナマ帽 田口千恵子 200108
夫の眼の少しはにかむパナマ帽 岩崎真理子 遠嶺 200309
いきなり夏妻が手渡すパナマ帽 木村風師 馬醉木 200407
パナマ帽に目礼返す京都御所 大山文子 火星 200409
背を正し紳士街行くパナマ帽 岡田房子 酸漿 200410
邂逅や茶房の椅子にパナマ帽 藤原絹子 百鳥 200411
パナマ帽かぶり琵琶湖の周航歌 藤田佑美子 200412
麻布十番翁の修理パナマ帽 玄内栄 帆船 200507
パナマ帽作務衣ファッションモデルめき 稲畑廣太郎 ホトトギス 200508
胡麻塩のオールバックやパナマ帽 田中みのる 火星 200510
置くときもいつもきちんとパナマ帽 小山國雄 百鳥 200510
パナマ大使閘門見るにパナマ帽 牧野睦子 200512
パナマ帽あの時国は強かつた 稲畑汀子 ホトトギス 200606
ヒコ様と判りし距離のパナマ帽 稲畑廣太郎 ホトトギス 200608
父亡くてつばの反りぐせパナマ帽 久本久美子 春燈 200609
パナマ帽杖は小脇にエスコート 福島松子 ぐろっけ 200609
古りに古る遺影の中のパナマ帽 橋本リエ 春燈 200610
パナマ帽パイプ啣へて波止場かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200706
身につけて亡父の伊達杖パナマ帽 北尾章郎 200708
押入れに黙して父のパナマ帽 松嶋一洋 200708
颯爽とフランス帰りパナマ帽 泉田秋硯 200710
巴奈馬買ふ異国娘のかたことに 金井充 百日紅 200711
パナマ被てインカのことは知らねども 後藤比奈夫 ホトトギス 200712
パナマ帽この一瞬のこの作為 小澤克己 遠嶺 200809
パナマ帽生誕といふかぞへ方 遠山みち子 200908
かぶりみて懐かし亡父のパナマ帽 田下宮子 200910
色褪せし父との写真パナマ帽 市川由美子 200911
パナマ帽見掛ける度に翔先生 久染康子 201010
老医師の日課散歩のパナマ帽 大房帝子 酸奬 201010
大正生れ見掛けによらずパナマ帽 堀内一郎 あを 201010

 悼句

東京へ出る日出たき日パナマ帽

太田慶子 春燈 201108
檀家回り僧のお供のパナマ帽 増本明子 ぐろっけ 201111
パナマ帽亡父の煙草の匂ひして 岩永はるみ 白雨 201203
「活動」と映画よぶ祖父パナマ帽 荒井千瑳子 201208
パナマ帽父に頼母子講の頃 安藤しおん 201209
指二本パナマ帽に当て遠会釈 尼嵜太一郎 ぐろっけ 201305
ローファーを素足に履いてパナマ帽 田丸千種 ホトトギス 201311
パナマ帽似合っていたね雲の峰 宮崎左智子 201408
亡き父を追ふ雑踏のパナマ帽 鈴木まゆ 馬醉木 201409
あたらしき渋谷に迷ふパナマ帽 鳥居美智子 ろんど 201409
パナマ帽とれば普通の人でした 白水良子 201409
髪型の父に似てきしパナマ帽 比嘉半升 万象 201511
父に父あり健在のパナマ帽 中川句寿夫 あを 201608
父の日や女のかぶるパナマ帽 中嶋陽子 風土 201609
若き日の父の遺影のパナマ帽 水井千鶴子 風土 201609
古き佳き写真や父のパナマ帽 野畑さゆり 201612
久に会ふ叔父は洒落者パナマ帽 コ田千鶴子 馬醉木 201707
下総の外れに九年パナマ帽 木澤惠司 201709
パナマ帽決めて退職一年生 高木嘉久 201710
パナマ帽貧乏揺すりしてをりぬ 原田達夫 201710
江ノ電や隣に座るパナマ帽 高橋まき子 風土 201810
パナマ帽亡夫の姿を棚の上に 中島久生子 202009
若かりし父の写真のパナマ帽 佐藤まさ子 春燈 202009
冬あたたか凛と孫文のパナマ帽 田中佐知子 風土 202102
パナマ帽昭和は近くして遥か 門伝史会 風土 202109
鏡より影に見惚れしパナマ帽 澤田英紀 202110
欧羅巴帰りの祖父のパナマ帽 山田六甲 六花 202205

 

2022年7月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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