麦稈帽(麦藁帽・麦わら帽)    93句

今日休診戴く大き麦藁帽    金子麒麟草

夏帽子 冬帽子  パナマ帽  麦稈帽

作品
作者
掲載誌
掲載年月
畠よりもどる教授の麦稈帽 樺山翠 雨月 199901
雉子鳩のこゑが麥藁帽子かな 米小山森生 199908
重ねある麦藁帽のひんやりと 山西雅子 199909
はんこたんな麦藁帽をかむりをり 宮津昭彦 199910
初恋は麦藁帽のひものごと 塩見恵介 虹の種 200005
海女小屋に麦稈帽が母を待つ 清水節子 馬醉木 200009
朝採りの野菜を入れし麦藁帽 木村てる代 俳句通信 200010
絵のなかの女のかむる麦藁帽 宮津昭彦 200105
黙々と遺跡にいどむ麦藁帽 長崎豊子 ぐろっけ 200108
ルノワールなら花付けましを麦稈帽 林翔 200109
ちひろの絵ぬけ出してゐる麦藁帽 水谷契江 六花 200109
麦藁帽手にとつて見る百円店 川合正男 ぐろっけ 200111
麦藁帽墓に忘れてもどりくる 柴田靖子 200209
笠智衆現れさうな麦稈帽 清水喜造 帆船 200210
麦稈帽畑で手を振る百二才 長谷川としゑ ぐろっけ 200308
麦藁帽ひさしの奥で目の笑ひ 白井剛夫 200310
舟を画く麦藁帽を草に置き 高橋さえ子 200311
小銭のみパントマイムの麦藁帽 松原智津子 万象 200408
買ひたての麦稈帽子磯伝ふ 赤池英津子 遠嶺 200410
吾に似合ふものに作務衣と麦稈帽 鈴木石花 風土 200410
老熟の色とし念ふ麦藁帽 井上信子 200410
花束を膝に乗せゐる麦藁帽 芝川百合子 京鹿子 200410
円墳を巡る麦稈帽かむり 永本純子 200411
灯台はいまもあこがれ麦藁帽 藤田輝枝 対岸 200508
海女潜く麦藁帽を磯に置き 服部鹿頭矢 馬醉木 200509
欲しきもの茂吉の麦藁帽子かな 神蔵器 風土 200509
麦藁帽投網の錘光りけり 山遊亭金太郎 百鳥 200509
「カンボジア」麦藁帽に国問へば 吉村一郎 百鳥 200509
自分史に未来まだあり麦藁帽 大村美知子 京鹿子 200511
煙草吸ふ大道画家の麦藁帽 河村靖子 築港 200511
真つ青な海まつさらの麦稈帽 楠原幹子 200601
膝に置き麦稈帽と聖書かな 荻巣純子 雨月 200601
潮焼けの顔に麦藁帽子かな 岩木茂 風土 200608
麦藁帽の師を幻の鵜の瀬かな 浜福恵 風土 200609
要るといへば要る麦藁帽子の紐 戸田和子 200611
農小屋のほころぶ麦藁帽子かな 三間菜々絵 遠嶺 200611
修学旅行引率教師麦藁帽 植松未知男 200611
一人乗る麦藁帽子山の駅 滝沢伊代次 万象 200706
園丁の風の麦稈帽子かな 太田寛郎 200709
砂を掘る麦藁帽の影の中 田村園子 200710
まなこ入れて麦藁帽子龍之介 浅田光代 風土 200710
堤防に重ね置かるる麦藁帽 平野みち代 200711
網棚に遺失麦藁帽ひとつ 池田好 200712
舟倉に舟吊り麦稈帽子吊り 山路紀子 風土 200808
麦稈帽積みし一つを剥いで売る 藤田宏 長城 200808
麦藁帽揃ひて町の清掃日 仁平則子 200808
飛ばされて急に大きく麦藁帽 山田京子 200810
麦藁帽うぶ毛のひかる嬰の腕 青木ちづる 200810
麦わら帽脱ぎ一村の野辺送り 加藤峰子 200810
切通し行くお揃ひの麦藁帽 塩田京子 遠嶺 200811
麦藁帽ゴム伸びきつて顎の下 小林朱夏 200907
麦藁帽我が生涯の伴侶なり 関元子 ろんど 200909
谷底を見て来し父の麦藁帽 小澤克己 遠嶺 200910
すれちがふ麦藁帽の日の匂ひ 岩永はるみ 春燈 201109
園丁の麦わら帽子浮かせをり 笹村政子 六花 201109
手をつなぐうしろ姿の麦藁帽 榎本文代 万象 201111
麦藁帽こどもの頃はこんな顔 中島芳郎 201210
川に出て麦藁帽の風に浮き 白石正躬 やぶれ傘 201212
焦げいろを誇る畑の麦藁帽 布川直幸 201306
土の香の棺に夫の麦藁帽 武生喜玖乃 雨月 201310
麦藁帽日照雨が音をたてにけり 中田みなみ 201407
双り子の重ねて一つ麦藁帽 湯橋喜美 201408
父につく逸りごころの麦藁帽 湯橋喜美 201409
麦藁帽夕日を載せて戻りけり 鈴木良戈 201409
麦藁帽あふみの海の葭長者 コ田千鶴子 馬醉木 201409
仁王立ちして沖を見る麦稈帽 山本ひろ 雨月 201410
土の香にまみれし夫の麦藁帽 武生喜玖乃 雨月 201510
子供らの清掃奉仕麦わら帽 加藤静江 末黒野 201511
お日さまが真上に来る麦藁帽 三輪敏夫 201511
縁側の麦藁帽子あるじ待つ 宮崎洋 春燈 201512
一坪の家庭菜園麦藁帽 大日向幸江 あを 201608
麦わら帽寄ってたかって薔薇剪定 笹村恵美子 201609
サボテンの海にアデイオス麦藁帽 伊吹之博 京鹿子 201610
顎紐をしつかり爺の麦藁帽 荒井和昭 201610
リボン褪す父愛用の麦藁帽 久保夢女 201611
麦藁帽時代遅れも悪からず 原友子 201611
叱らるる子の顔みえず麦藁帽 笹村政子 六花 201708
お揃ひの赤い麦藁帽子かな 中堀倫子 201710
富士野ゆく若き日麦藁帽傾げ 溝内健乃 雨月 201710
風透る麦藁帽の神田かな 鈴木良戈 201711
山荘に遺され父の麦稈帽 コ田千鶴子 馬醉木 201808
麦わら帽スーツケースに腰かけて 森有子 201809
犬小屋の上に褪せたる麦わら帽 倉澤節子 六花 201810
リヤカー引く母の麦わら帽子かな 永尾春己 201811
広島の方角へ脱ぐ麦藁帽 渡部ひとみ 船団 201812
もんごると腹の出ている麦藁帽子 羽田英晴 船団 201906
畝まはる麦藁帽子だけ見えて 石井美智子 風土 202009
麦わら帽被されてゐる川地蔵 廣畑育子 六花 202011
妖精と遊んだ帰り麦わら帽子 塩貝朱千 京鹿子 202011
麦わら帽赤きリボンの見え隠れ 梅津まり子 末黒野 202108
百均や赤きリボンの麦わら帽 平野秀子 末黒野 202109
駅長の机に麦藁帽子かな 岩木茂 風土 202109
壁掛けの麦わら帽子出番待ち 櫻本武志 末黒野 202111

 

2022年7月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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