鵙日和 2     53句

邪魔のなき二階職場や鵙日和    森川暁水    黴

作品
作者
掲載誌
掲載年月
回復の歩みの確か鵙日和 田中藤穂 あを 201212
故郷に似たる異郷の鵙日和 森岡正作 201301
水神の傍に句碑や鵙日和 加藤静江 末黒野 201301
鵙日和陵の空円かなり 橋添やよひ 風土 201302
谿ふかき一枝もひかり鵙日和 丸山佳子 京鹿子 201310
鵙日和腰曲げて選る陶器市 阪本哲弘 201312
鵙日和木偶のさんばら髪を結ふ 福島せいぎ 万象 201401
限りなく蒜山三座鵙日和 碇天牛 雨月 201401
竹林の奥まで透ける鵙日和 大村かし子 万象 201401
快眠の朝はひときわ百舌日和 井上あき子 ぐろっけ 201402
神官が床几を運ぶ鵙日和 津野洋子 京鹿子 201403
地鎮めの切り幣散らす鵙日和 本木茂 万象 201412
自販機にうみたてたまご鵙日和 つじあきこ 201412
鵙日和存在感を誉められて 大谷信子 201501
取的の下駄音高く鵙日和 成宮紀代子 201501
蔀戸の開け放たれて鵙日和 堺昌子 末黒野 201501
鵙日和成金饅頭ふところに 中島陽華 201501
山里は黄金色なり鵙日和 岡野里子 末黒野 201502
音の糸張り巡らせて鵙日和 甕秀麿 201502
八湯になんでも蒸して鵙日和 松田明子 201504
沈下橋は村の入口鵙日和 金森教子 雨月 201512
鵙日和大黒天へ男坂 竹内久子 京鹿子 201601
神杉や神も移ろふ鵙日和 上野紫泉 京鹿子 201602
新しき鎌の切れ味鵙日和 阿部澄 万象 201602
乗りてより行き先決むる鵙日和 矢野百合子 201602
鵙日和若狭に残る塩の道 七種年男 201611
居留守よし応対もよし鵙日和 鈴鹿呂仁 京鹿子 201612
図書館の喫茶コーナー鵙日和 高田令子 201612
鵙日和用はないけど橋渡る 火箱ひろ 201612
わだつみの波頭真白き鵙日和 石崎和夫 201701
鵙日和陣屋の猿戸馬の丈 田勝子 万象 201702
百舌日和奈良井の宿は峠越え 青木薫 京鹿子 201703
探幽の弟という鵙日和 火箱ひろ 船団 201707
昼までをパジャマで過ごす鵙日和 荒井千佐代 201712
鵙日和鎮守に遺る芝居小屋 堀井英子 雨月 201801
掛け替はる村のキネマや鵙日和 中根美保 風土 201801
おほかたは忘れゆく夫鵙日和 山内碧 201803
大寺に音ひとつなし鵙日和 森岡正作 201812
鵙日和今生にまだ未練あり 荒川心星 201901
仕出し屋の弁当豪華鵙日和 波戸辺のばら 201901
本殿の乳鋲艶もつ鵙日和 小林共代 風土 201901
昆陽池のほとりに憩ふ鵙日和 片山喜久子 雨月 201901
六地蔵の伏目遠目や鵙日和 岡井マスミ 末黒野 201902
鵙日和からすの羽の落ちてをり 住田千代子 六花 201902
夫を呼ぶ声の衙す鵙日和 金森教子 雨月 201903
牧草の刈入れを了ふ鵙日和 服部鹿頭矢 馬醉木 201912
山頂の神苑寂と鵙日和 山下健治 春燈 202001
鵙日和旧家の蔵のがらんどう 西川保子 春燈 202001
調律の音のきれぎれ鵙日和 菅野日出子 末黒野 202012
大杉の塔を越えけり鵙日和 藤生不二男 六花 202101
発掘の太き巻尺鵙日和 石井美智子 風土 202201
ビッグボスと呼ばせる男鵙日和 木村みどり 春燈 202202
ゆるやかに曲る大河や鵙日和 黒滝志麻子 末黒野 202302
鵙日和 →1

2023年10月20日 作成

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