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たばしるや鵙叫喚す胸形変   石田波郷   惜命

百舌鳥    鵙の贄  鵙日和  冬の百舌  春の鵙

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
何色の実を食べたのか鵙の声 大川ゆかり 201101  
大気裂き天突き抜けに鵙猛る 山田をがたま 京鹿子 201101  
鵙高音勧行僧の青つむり 辻本俊子 京鹿子 201101  
極彩の十二神将鵙猛る 佐藤真隆 京鹿子 201101  
旦夕に仰ぐ城山鵙の晴 田中春子 雨月 201101  
鵙高音とんと人声絶えし余呉 小原登志春 雨月 201101  
風の鵙一水よぎる竹ばやし 梶浦玲良子 六花 201101  
紐張つて畝つくりゐる鵙のこゑ 根橋宏次 やぶれ傘 201101  
鵙鳴くや野良着つくろふ針仕事 八木岡博江 酸漿 201101  
天武持統合葬陵や鵙猛る 坂上香菜 201102  
手枕の眠り菩薩や鵙高音 佐野和子 万象 201102  
初鵙に肩のほぐるる朝かな 小川玉泉 末黒野 201102  
挑むこと忘れし日々や鵙猛ける 小田嶋野笛 末黒野 201102  
鵙猛る尖閣島の浪荒き 高谷栄一 嵯峨野 201107  
我が代で終る故郷鵙鳴けり 野坂民子 馬醉木 201110  
柿の木に大声をあげ山の鵙 滝沢伊代次 万象 201110  
陸奥の悲鳴届かず猛り鵙 笠井清佑 201111  
鵙猛る意に染まぬ世を嘆かへば 藤原たかを 馬醉木 201111  
鵙の聲天へつゝぬけうれしき日 丸山佳子 京鹿子 201111  
鵙鳴いて朝の味噌汁沸騰す 丸山佳子 京鹿子 201111  
町医者の番付表や鵙の声 坂上香菜 201112  
初鵙や青ひと色の今朝の空 小川玉泉 末黒野 201112  
歩けとは生きよの言葉鵙のこゑ 田中臥石 末黒野 201112  
能舞台の静寂劈く鵙の声 鈴木一三 末黒野 201112  
鵙高音をとことことん老いにけり 栗栖恵通子 201112  
世の中は男と女鵙高音 桑原逸子 201112  
一木の毘沙門天や鵙猛る 坂上香菜 201201 櫟野寺
天上の蒼く波立つ鵙の声 近藤喜子 201201  
鋭角のフオルム即ち鵙のこゑ 瀬川公馨 201201  
だらだらの暗がり坂の鵙高音 大坪景章 万象 201201  
鵙猛る夕べの空を入れ替へて 間島あきら 風土 201201  
鵙高音背山の樹帯つつぬけに 博多永楽 雨月 201201  
鵙鳴くや浅き流れを舟くだり 廣瀬雅男 やぶれ傘 201201  
悩むこと年々増えて鵙の声 能勢栄子 201202  
鵙一声天の高さを筒抜けに 高野春子 京鹿子 201202  
鵙鳴いて森のアトリエ彩を増す 岡山敦子 京鹿子 201202  
ブーメラン鵙の空より戻り来る 涼野海音 火星 201202  
大空に鵙の合図の響きけり 蟻蜂 六花 201202  
畑仕事休むひととき鵙高音 白石正躬 やぶれ傘 201202  
朝鵙や豆腐屋は戸を全開に 田岡千章 201203  
朝鵙や妹の笑くぼに母を見る 布川孝子 京鹿子 201203  
この年も帰郷の如く鵙来たり 中尾廣美 ぐろっけ 201203  
合羽坂百閒旧居に彼岸鵙 小林清之介 風土 201205  
鵙猛る空のありけり四高跡 井村和子 風花 201206  
夕鵙や高き一樹に日の残り 佐津のぼる 六花 201211  
病人に朝おそろしき鵙の声 城孝子 火星 201211  
耳底に波郷のこゑや鵙猛る 田中臥石 末黒野 201211  
初鵙や赤き郵便受けの家 加藤みき 201211  
鵙猛る森の深くに御用邸 佐藤美紀 ろんど 201212  
竹林のしじま切裂く鵙の声 石川かおり 201301  
あちこちに祠まつりや鵙の声 片岡久美子 201301  
手術創の消えぬ蒼さや鵙の声 坂上香菜 201301  
訛声は父親譲り鵙猛る 山田佳子 201301  
宝物殿の重き扉や鵙のこゑ 浜福惠 風土 201301  
朝鵙の声をさへぎる花頭窓 唐澤よし枝 京鹿子 201301  
鵙鳴くや内弁慶の成れの果て 上野かりん ろんど 201301  
鵙高音五百羅漢の身じろがず 池内結 ろんど 201301  
朝鵙に打たれ愚直な父のこと 古川忠利 ろんど 201301  
明けやらぬ鵙の高鳴さ里の山 水野弘 ぐろっけ 201301  
土牢の静寂破りぬ鵙高音 青木由芙 末黒野 201301  
草原に自転車置き場鵙のこゑ 大島英昭 やぶれ傘 201301  
由緒書きひと隅剥がれ鵙のこゑ 大島英昭 やぶれ傘 201301  
日時計の影は動かず鵙猛る 藤田素子 火星 201302  
波郷忌の粥啜りをり朝の鵙 松本三千夫 末黒野 201302  
一天の瑠璃色ふかむ鵙の声 熊切光子 末黒野 201302  
覚えなき差出人や鵙高音 史あかり ぐろっけ 201302  
傷癒えて鵙の高音のしみとほる 早崎泰江 あを 201302  
高鳴ける鵙より景色展けくる 今村征一 ホトトギス 201303  
舞岡の雑木林や鵙猛る 杉本裕子 末黒野 201303  
鵙鳴いてビユッフェの船を壁に貼る 陽山道子 船団 201304  
里山の初鵙待たず去り給ふ 村上光子 馬醉木 201311 悼 藤原たかを氏
夕鵙やこころにきざむ師の言葉 松本美簾 馬醉木 201311  
鵙日和腰曲げて選る陶器市 阪本哲弘 201312  
鵙猛る胸に不安の種ひとつ コ田千鶴子 馬醉木 201312  
学僧が飯つぎ呉れし鵙の晴 蘭定かず子 火星 201312  
やあ君か鵙よ天より甘え鳴き 山田六甲 六花 201312  
負けん気の強きは血筋鵙の声 藤丸誠旨 春燈 201312  
眠る子の育つ大の字鵙高音 森下康子 201312  
裏返る風のごとくに鵙の声 亀井紀子 201312  
鵙のこゑ火焔の神を祀りけり 野中亮介 馬醉木 201312  
鵙高音雑木林の余白より 池内結 ろんど 201312  
鵙鳴ける江戸の客殿十王図 藤本秀機 201312  
鵙猛る一村の畑流されて 中川すみ子 201312  
鵙猛る旅に目覚めて『田舎教師』 神蔵器 風土 201312  
うとましき護送車通過鵙猛る 坂上香菜 201312  
鵙猛り吟行の空引き締まる 石橋萬里 ぐろっけ 201401  
鵙高音風紋寄する大砂丘 山田春生 万象 201401  
漏刻の静かなりけり猛り鵙 中川すみ子 201401  
宿坊に隠し部屋あり鵙の声 藤田素子 火星 201401  
鵙高音ななめに裂けるセロテープ 関根瑶華 201401  
鵙高音何時も話の外にをり 長谷川歌子 春燈 201401  
鵙日和木偶のさんばら髪を結ふ 福島せいぎ 万象 201401  
鵙鳴くや引越の荷の少なさに 平居澪子 六花 201401  
鵙鳴くや其処は久女の句碑の空 今井妙子 雨月 201401  
水攻図容れ攻防の鵙高音 和田照海 京鹿子 201401  
ちちはは亡し姉亡し鵙の啼いてをり 荒井千佐代 201401  
掃除の手休めてをれば鵙高音 三輪慶子 ぐろっけ 201401  
限りなく蒜山三座鵙日和 碇天牛 雨月 201401  
竹林の奥まで透ける鵙日和 大村かし子 万象 201401  
一瞬の怠惰に鵙の撃たれけり 竪山道助 風土 201402  
赤目渓を貫く一気鵙の声 中井登喜子 201402  
異邦人のパワーランチや鵙高音 南北佳昭 船団 201403  
幾重にも伸びし電線鵙猛る 廣畑育子 六花 201403  
神官が床几を運ぶ鵙日和 津野洋子 京鹿子 201403  
百歳で女は死んで朝の鵙 東英幸 船団 201403  
銃眼の三角四角鵙猛る 田岡千章 201404  
鵙鳴くやホームに立てばみな旅人 岩岡中正 ホトトギス 201404  
騎馬戦の脚より潰れ鵙のこゑ 柴田志津子 201404  
鵙の下なげき乙女の伏身像 桂樟蹊子 201408  
われ生きてあるし合はせや鵙高音 上原重一 201410  
城石の古れる刻紋鵙猛る 国包澄子 201411  
鵙を聞く檜一木(いちぼく)観世音 坂上香菜 201411
城石の古れる刻紋鵙猛る 国包澄子 201411  
鵙鳴きてきりきり痛む葉切り傷 布川直幸 201411  
海からの風止み鵙の来る時刻 高田令子 201411  
鵙を聞く檜一木観世音 坂上香菜 201411  
鵙猛る閂固き勅使門 藤見佳楠子 201412  
飛石に木洩日ゆらぎ鵙の声 石川かおり 201412 妙心寺
越えて来し節目幾つや鵙高音 野坂民子 馬醉木 201412  
鵙猛る松の空透く厨窓 田中臥石 末黒野 201412  
時たまに鵙の主来る見回りに 原田たづゑ 春燈 201412  
くもる休日鵙に啼かれて歩き出す 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
桂郎忌すぎて波郷忌鵙猛る 神蔵器 風土 201412  
庄川の籠の渡しや鵙の声 田中淺子 201501  
産みたての卵啜るや鵙高音 杉本綾 201501  
鵙高音漬物樽の逆さ干し 荒井千佐代 201501  
鵙猛る慥か錠前閉めたはず 吉田政江 201501  
鵙高音漬物樽の逆さ干し 荒井千佐代 201501  
奥の院までは胸突き鵙高音 菅野日出子 末黒野 201501  
夕鵙やこどば継ぎ足す影法師 鴨下昭 201501  
鵙の晴ガラスの中の模型の駅 浜口高子 火星 201501  
草抜きの心たひらに鵙の晴 松井倫子 火星 201501  
白樺に影なかりけり鵙高音 小林輝子 風土 201501  
鵙のこゑきれぎれ日差斜めより 大島英昭 やぶれ傘 201501  
鵙猛りつぐ休日の幼稚園 藤井美晴 やぶれ傘 201501  
蒼天に波郷に鵙は猛りけり 古川忠利 ろんど 201502  
鵙高音天神様へ通りやんせ 及川照子 末黒野 201502  
喜多院の軋む回廊鵙高音 原和三 末黒野 201502  
鵙猛る門限ありし日々昭和 鴨下昭 201502  
鵙猛る墓碑に茂吉の墓とのみ 山田春生 万象 201502  
石棺に手を触るるなと鵙のこゑ 水野恒彦 201502  
IQはさほどでもなし鵙猛る 岩下芳子 201502  
遊びごころ戒むるかや鵙猛る 久保晴子 雨月 201502  
夕鵙や島の電線ひくきかな 竹内弘子 あを 201503  
鵙鳴くや子の眠る間の水仕事 苑実耶 201504  
鵙の声杓底に水残りけり 杉本薬王子 風土 201504 「杓底一残水」の碑あり
朝の鵙七草寺を囃しけり 鈴木鳳来 故山 201505  
鵙高音クレーンの先より暮るる 石川賢吾 201504  
IQはさほどでもなし鵙猛る 岩下芳子 201508  
一声を残して鵙の消えゆけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201510  
鵙高音都心の朝を脅かす 稲畑廣太郎 ホトトギス 201510  
鵙ききと狭庭彩るものとなる 稲畑汀子 ホトトギス 201510  
夕鵙や日記にのみに吐く弱音 卜部黎子 春燈 201511  
鵙猛る山を向き又海に向き 吉永すみれ 風土 201511  
鵙高音故山の天地わがものに 山本喜朗 雨月 201511  
鵙高音天国なんぞ行くものか 上谷昌憲 201511  
戒名に沖と俳の字鵙高音 能村研三 201512  
初鵙や一天支ふ楠大樹 藤岡紫水 京鹿子 201512  
舌抜かるるは人間のみよ鵙の声 中田禎子 201512  
鵙の声山より高く竹とんぼ 吉田葎 201512  
初鵙や泉下の妻に届きしか 小川玉泉 末黒野 201512  
産土の苔むす磴や鵙猛る 長尾タイ 末黒野 201512  
鴉の木鵙の木高し鬼子母神 柴田久子 風土 201512  
沈下橋は村の入口鵙日和 金森教子 雨月 201512  
鵙日和大黒天へ男坂 竹内久子 京鹿子 201601  
空海の像へ発止と鵙のこゑ 田中臥石 末黒野 201601 浜木綿会吟行真言宗勝覚寺
鵙猛る一朶の雲の松林 田中臥石 末黒野 201601  
鵙のこゑ金色の輪となり降り来 近藤喜子 201601  
夕空の闇へと倒る鵙の声 近藤喜子 201601  
霊山のしづけさ鵙の高鳴けり 土江比露 春燈 201602  
神杉や神も移ろふ鵙日和 上野紫泉 京鹿子 201602  
新しき鎌の切れ味鵙日和 阿部澄 万象 201602  
乗りてより行き先決むる鵙日和 矢野百合子 201602  
僧庵の垣に鵙の巣僧帰る 大畑善昭 201609  
鵙日和若狭に残る塩の道 七種年男 201611  
鵙晴のつづく丹塗の大社かな 下平しづ子 雨月 201611  
打つ鍬にカンカン当たる鵙の声 南うみを 風土 201611  
鵙高音図星を逃げる瞳かな 鈴鹿呂仁 京鹿子 201611  
広げ干す行衣の雫鵙高音 宮井知英 201611  
鵙高音遠見の富士の雲を佩き 松本三千夫 末黒野 201611  
鵙鋭声色づく棚田五十枚 松本三千夫 末黒野 201611  
鵙猛り一山紅く燃え立たす 藤代康明 201612  
天の師へ声嗄らし鳴く雨の鵙 森藤千鶴 馬醉木 201612  
居留守よし応対もよし鵙日和 鈴鹿呂仁 京鹿子 201612  
鵙が来てやや大荒れといふ予報 井上信子 201612  
朝の鵙それよりのこと急がるる 井上信子 201612  
図書館の喫茶コーナー鵙日和 高田令子 201612  
鵙高音落第忍者乱太郎 鈴木みのり 201612  
鵙日和用はないけど橋渡る 火箱ひろ 201612  
落日の遠嶺梢に鵙の声 今田清三 馬醉木 201701  
鵙の声わたしのゐない三面鏡 山口ひろよ 201701  
鵙猛る欣一綾子の墓の道 山田春生 万象 201701  
わだつみの波頭真白き鵙日和 石崎和夫 201701  
鵙啼くや余白に韻を生む詩歌 峰崎成規 201701  
鵙三こゑ電車ゆく音絶え間なく 藤井美晴 やぶれ傘 201701  
傷痕の疼く厨に鵙のこゑ 永峰久比古 馬醉木 201702  
鵙日和陣屋の猿戸馬の丈 田勝子 万象 201702  
鵙高音枝に小さき揺れ残る 中村弘 万象 201702  
田園の曲のフィナーレ朝の鵙 小川玉泉 末黒野 201702  
古鵙のこゑや海透く松林 田中臥石 末黒野 201702  
岨道の腹切やぐら鵙猛り 今村千年 末黒野 201702  
鵙鳴くやあまりに小さき右府の墓 菅野日出子 末黒野 201702  
鵙猛るつづらをりゆくくらま径 菊池洋子 やぶれ傘 201702  
宮内庁所轄の小山鵙猛る 竹内喜代子 雨月 201703  
鵙来るころび証文ある寺に 松尾龍之介 201703  
夕鵙や叩いて癒やすぼんの窪 中川句寿夫 ここのもん 201705  
初鵙や指を絡めて反る運動 中川句寿夫 ここのもん 201705  
よく転ける父朝鵙に夕鵙に 中川句寿夫 ここのもん 201705  
探幽の弟という鵙日和 火箱ひろ 船団 201707  
鵙鳴いて森の妖精目覚めゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710  
撓りよき棒高跳びや鵙の晴 能村研三 201711 鵙→ 1

 

2017年11月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。