芽 柳 2       40句

芽柳のおのれを包みはじめたる    後藤比奈夫

柳の芽  芽柳    青柳  夏柳  葉柳

芽柳の小名木川べり芭蕉庵 山本無蓋 201705
芽柳の触るる川面に磁気生るる 加藤峰子 201705
芽柳や古地図のままに堀曲り 青谷小枝 やぶれ傘 201705
芽柳の吹かるるままや川明り 清部祥子 201705
芽柳や水ほとばせるダムの壁 金子正道 京鹿子 201706
芽柳や行き交ふ人に情あり 志方章子 六花 201707
芽柳の濃き川端や乳母車 坂入妙香 春燈 201707
芽柳や檀波羅蜜の真つ最中 瀬川公馨 201708
さ緑を流す芽柳水の綺羅 長尾タイ 末黒野 201804
芽柳や一糸一糸に風あそび 升田ヤス子 六花 201805
芽柳の風のまにまに池の端 齋藤朋子 やぶれ傘 201806
芽柳や水路に舟の櫓の軋み 谷村祐治 雨月 201806
芽柳の丈に風あるお壕端 佐津のぼる 六花 201806
芽柳の梳りたき乱れかな 住田千代子 六花 201806
芽柳やひそかにすすむ代替り 赤石梨花 風土 201806
啄木忌北上川と芽柳と 千葉惠美子 末黒野 201904
芽柳のきらりと池面芭蕉句碑 荒井貞子 末黒野 201904
芽柳や絵本特集書評欄 赤座典子 あを 201904
芽柳や糸をひきゐる弱き雨 山本泰人 春燈 201905
芽柳や野に光るものあふれ出で 岡尚 風土 201906
芽柳の千筋の糸や令和祝ぎ 千田百里 201907
芽柳の風の終はりの太鼓橋 山田佳乃 ホトトギス 201908
芽柳の揺るる大波小波かな 山本久枝 やぶれ傘 201908
芽柳やゐの字ゑの字を風に書き 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
芽柳を潜れば観世能楽堂 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
芽柳吹く岸に寄せくる水心 菊池和子 京鹿子 202005
芽柳や帰り着きたる杜氏の文 丸井巴水 京鹿子 202006
芽柳の彩育むや小糠雨 高木邦雄 末黒野 202008
芽柳の風を捌いてをりにけり 角野良生 202010
芽柳のふりそそぎくる浅みどり 宮下桂子 202101
芽柳の揺れて風知る夕ベかな 小池桃代 末黒野 202105
芽柳や何処かが揺れてゐる地球 千田百里 202105
芽柳や漆喰壁の美術館 泉一九 やぶれ傘 202105
芽柳の光のかぜとなりにけり 津川かほる 風土 202106
芽柳の触れなばくすと笑ふべし 升田ヤス子 六花 202106
芽柳や濠に漣絶え間なく 上月智子 末黒野 202107
芽柳や風吹かぬ日の所在なし 岩下芳子 202107
芽柳の枝の先まで水明り 山田正子 202108
柳の芽柳川水路めぐるかな 山田六甲 六花 202204
芽柳やシネマ帰りのカフェテラス 橋本雅代 春燈 202206
芽柳の滝の如くに六角堂 杉本薬王子 風土 202206
芽柳や風に光を散らしをり 加藤静江 やぶれ傘 202207
芽柳のシャワーを浴びぬ身ぬちまで 升田ヤス子 六花 202207
芽柳のそこだけ景色けぶりけり 升田ヤス子 六花 202207
芽柳やざらつく岩のぬくみあり 住田千代子 六花 202207
芽柳→ 1

 

 

2023年2月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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