4       48句

  葛切  葛餅  葛饅頭  葛湯  葛の花

作品
作者
掲載誌
掲載年月
翻る葛の葉陰の異人墓地 田中嘉信 春燈 201812
葛あらし戸籍をたどる調べもの 稗田寿明 201812
葛の葉を天地返しに潮の風 中西恒弘 201812
真葛原風の行きつくところかな 定梶じょう あを 201812
道に葛樹上にも葛雨しとど 小林和子 201901
灘風の意のまま一日真葛原 伊藤よし江 201901
縺れたる蔓のほどけぬ真葛原 天谷翔子 201902
風の来るたび塗替へて真葛原 山田佳乃 ホトトギス 201903
葛の葉のタワーに入りて風をきく 平居澪子 六花 201908
鉄塔の四脚を葛の競り登る 平居澪子 六花 201909
齢重ね本音同志や葛ざくら 白澤よし子 馬醉木 201909
山しぐれ真葛原をひた走り 小林紫乃 春燈 201912
鳶鳴くや葛の葉分けの風の音 田中嘉信 春燈 201912
セスナ機の頭上かすむる真葛原 持田信子 春燈 201912
白雲の遊んでゐたり真葛原 寺田すず江 201912
絡みつく裏見葛の葉風の音 中村月代 末黒野 202001
二上山を覆ふ雨雲葛嵐 佐藤信子 春燈 202001
山里の懐深し真葛原 岡田史女 末黒野 202002
牛乳を噴きこぼしけり葛あらし 宇都宮敦子 琴引鳥 202002
真葛原出会ひがしらに犬が吠え 有賀昌子 やぶれ傘 202002
湧き水の音ふんだんに真葛原 戸栗末廣 202006
人買ひの屋敷跡てふ葛あらし 南うみを 風土 202012
おもむろに風道見せて真葛原 森清堯 末黒野 202012
トラックの風道端の葛乱る 大坂正 末黒野 202012
枯葛の這ふを忘るも神意かな 鈴鹿呂仁 京鹿子 202101
人去れば家を呑み込む真葛原 柴田佐知子 202101
薙ぎ払ふ真葛が原に光る霧 善野行 六花 202101
朽ちかけし小屋の形に葛かづら 窪みち子 202102
橋崩えて瀑布のごとく葛垂るる 青木朋子 202105
葛あらし一気に山を駆けのぼる 南うみを 風土 202110
玉葛の這ひ上りたる空家かな 小林輝子 風土 202110
難解な句ほど深奥真葛原 石田康明 春燈 202110
葛の葉や墓地造成の進む丘 菅野日出子 末黒野 202111
山深き寺の籬や真葛 佐藤まさ子 春燈 202112
裏返る葉もなき真昼真葛原 森清堯 末黒野 202112
競ふやう壁を伝はり蔦葛 平野秀子 末黒野 202112
道なきをもろ手泳がせ真葛原 藤生不二男 六花 202112
葛藤の末の秋天なりしかな 高橋将夫 202112
葛かづら何処へ行くにも坂ありて 関妙子 202112
葛蔓や屋根こじあけて上に出づ 藤波松山 京鹿子 202201
葛の葉のうねりに遅れ渓の風 森清堯 薫風 202205
御陵みち葛蔓が空探りをり 半谷洋子 202211
パスワード一字まちがえ葛嵐 佐藤千恵 京鹿子 202212
水分りの風の強か葛なだる 大西逸子 京鹿子 202301
葛原や一枚の風歪ませて 湯川雅 ホトトギス 202302
馬眠る地の膨らみや葛かづら 中田みなみ 202309
化野や風の骸を抱く真葛 鈴鹿呂仁 京鹿子 202310
葛→1

 

2023年10月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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