路地といふ街の行間氷旗 |
土田栄 |
朝 |
199901 |
風に鳴る昔の色の氷旗 |
上林孝子 |
朝 |
200010 |
かき氷旗を百年飛ぶ千鳥 |
亀丸公俊 |
銀化 |
200011 |
寧楽の世の朱雀大路に氷旗立つ |
中川濱子 |
ぐろっけ |
200108 |
風なびくことを意匠に氷旗 |
能村研三 |
沖 |
200109 |
ナホトカをなほ指す岬氷旗 |
中原道夫 |
銀化 |
200110 |
暮れてゆく一人の茶店氷旗 |
栢森敏子 |
あを |
200110 |
駅前の大樹に括り氷旗 |
広渡紀子 |
朝 |
200208 |
氷旗の誘惑に負け道半ば |
木村幸 |
苑 |
200210 |
降りだして海がまつ黒氷旗 |
植松安子 |
朝 |
200310 |
峠路の雨にさらされ氷旗 |
中島瑞枝 |
百鳥 |
200311 |
氷旗鍵屋の辻に鳴りにけり |
伊藤多恵子 |
火星 |
200409 |
しばらくは人通りなき氷旗 |
真保喜代子 |
朝 |
200601 |
一湾の茫々たるに氷旗 |
加瀬美代子 |
朝 |
200609 |
海照や終日風の氷旗 |
高橋さえ子 |
朝 |
200610 |
山門の暮るれば仕舞ふ氷旗 |
加瀬美代子 |
朝 |
200710 |
林間や秋風に鳴る氷旗 |
岡本眸 |
朝 |
200711 |
町裏の風すぢ立ちぬ氷旗 |
半澤正子 |
馬醉木 |
200712 |
氷旗児の足取りの軽くなり |
土井くみこ |
璦 |
200910 |
氷旗ぐるりと風に裏返り |
瀬島洒望 |
やぶれ傘 |
200910 |
氷旗さゆらぎもせぬ真昼かな |
三村純也 |
ホトトギス |
200912 |
往還に見て奈良坂の氷旗 |
小林成子 |
璦 |
201010 |
浜茶屋に氷旗ゆれにもつ番 |
櫻木道代 |
ぐろっけ |
201011 |
頂上の小屋に翩翻氷旗 | 正谷民夫 | 末黒野 | 201110 |
水濡れの灯影に映り氷旗 | 中田みなみ | 空 | 201609 |
公園の茶店の氷旗風に揺れ | 藤波松山 | 京鹿子 | 201611 |
カフェバーへ心揺らめく氷旗 | 布施由岐子 | 末黒野 | 201711 |
人を呼ぶやうに揺れたり氷旗 | 廣瀬雅男 | やぶれ傘 | 201910 |
氷旗だらりと猫は木の下に | 大崎紀夫 | やぶれ傘 | 202209 |
2023年7月29日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
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