きさらぎ 2     35句

および折りうち數ふればきさらぎも夢の如くにすぎにけらしも   良寛

如月  きさらぎ  二月  三月  二月尽  二ン月

作品
作者
掲載誌
掲載年月
きさらぎの瀬音光を運び来る 飛高隆夫 万象 201605
きさらぎと呼べばきらきらして来たる 飛高隆夫 万象 201605
きさらぎの雲の流るる競走馬 戸栗末廣 201605
音なくてこのきさらぎのひかりかな 雨村敏子 201605
きさらぎの砂利を踏みゆく靴の音 山田春生 万象 201606
きさらぎや息かけ磨く姫鏡 玉置かよ子 雨月 201606
きさらぎの風吹き上ぐる勿来かな 内海保子 万象 201610
子の忌来る外はきさらぎの寒さかな 片桐てい女 春燈 201704
きさらぎの空に絵となる千年杉 橋添やよひ 風土 201705
きさらぎの木の洞に棲む濤の音 内藤静 風土 201705

 悼岩崎眉乃さん

きさらぎが永の別れとならうとは

大坪景章 万象 201705
きさらぎの辻々に置く砂ぶくろ 岡本敬子 万象 201705
きさらぎの青空を航くプロペラ機 藤井美晴 やぶれ傘 201705
きさらぎやどの枝先もぷつくりと 加藤みき 201804
きさらぎの真ん中にゐてある五蘊 鈴鹿仁 京鹿子 201804
きさらぎの語るも語る五線塀 鈴鹿仁 京鹿子 201804
きさらぎの闇ゆがめをる焔かな 南うみを 風土 201805
きさらぎや味ほのぼのと加賀おでん 浅井青二 雨月 201806
きさらぎやぎいと島押す浮桟橋 田中とし江 201808
きさらぎの晴生駒嶺の青深し 樺山翠 雨月 201903
凡ミスの続くきさらぎ口への字 河崎國代 春燈 201904
きさらぎの身をのせて研ぐ和包丁 長谷川翠 馬醉木 201905
衣更着のうしろに母の背筋あり 熊川暁子 201905
きさらぎの遥かに望む銀山湖 熊岡俊子 雨月 201905
きさらぎの名ゆゑ二月を愛しけり 森なほ子 あを 201905
きさらぎの隅へながせりわが芥 井上菜摘子 京鹿子 201906
きさらぎの耳うずうずとゴッホ展 波戸辺のばら 201906
きさらぎの水道水に刺のあり 大日向幸江 あを 202004
きさらぎの風のさみどり岩畳 佐久間由子 202005
きさらぎの山へ山へと送電塔 戸栗末廣 202006
きさらぎの風に吹かるる光かな 藤生不二男 六花 202006
きさらぎの海に背を向け松並木 小林輝子 風土 202006
きさらぎの湯屋煙突の火の粉かな 田中佐知子 風土 202104
きさらぎの土は微熱を包みをり 平松うさぎ 202104
きさらぎやロイヤルブルーのインク壼 林いづみ 風土 202105
きさらぎの鋸目するどく立ちにけり 南うみを 風土 202106
きさらぎを割りゆく鳥の丸き胸 服部早前 202108
きさらぎや柳行季に妣の帯 菅野日出子 やぶれ傘 202207
きさらぎの遠景に船浮いてをり 深川淑枝 202211
寺宝へときさらぎの廊深入りす 倉橋あつ子 京鹿子 202305
きさらぎ →1

 

2024年2月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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