今朝の冬   192句

出羽人も知らぬ山見ゆ今朝の冬   河東碧梧桐

冬立つ  立冬  冬に入る  冬来る  今朝の冬
作品
作者
掲載誌
掲載年月
兼六園縄新しく冬来る 中田寿子 ぐろっけ 201102
桐箱に香爐の碧し今朝の冬 小澤克己 遠嶺 199902
道迷ひつつ羽衣や今朝の冬 稲畑廣太郎 ホトトギス 199911
空き缶の集っている今朝の冬 中林明美 船団 199912
沼尻に浮き葉の寄りし今朝の冬 内藤八重 俳句通信 200001
誰が掃きし継信の墓所今朝の冬 田中としを 雨月 200002
朝潟に漁る舟や今朝の冬 小澤克己 遠嶺 200002
神鶏の声の昂り今朝の冬 立島あきら 春耕 200010
玉葱の苗の三畝や今朝の冬 亀山節子 春耕 200010
今朝の冬水なき橋を渡りけり 鬼頭桐葉 春蘭 200010
季はずれの桃の咲きをり今朝の冬 市場基巳 200101
手水舎の杓新しき今朝の冬 邑橋淑子 遠嶺 200102
一礼に写経筆とる今朝の冬 竹内喜代子 雨月 200102
指先にノブまぎれなき今朝の冬 佐々木踏青子 200112
御神木占める鴉や今朝の冬 出岡実 春耕 200201
水底にひかりしものや今朝の冬 小林あつ子 火星 200202
セーターのトンネル抜ける今朝の冬 大東由美子 火星 200202
台布巾固く絞りて今朝の冬 清水晃子 遠嶺 200202
料理教室蛇口数多や今朝の冬 広渡紀子 200202
空色に鎌研ぎあげて今朝の冬 小澤克己 遠嶺 200209
瀬戸を航く汽笛短し今朝の冬 植松昌子 馬醉木 200302
姿見の襟の白さや今朝の冬 祐森彌香 遠嶺 200302
一さじの砂糖ふやせり今朝の冬 吉田島汗 火星 200302
マンホールより湯気の立つ今朝の冬 於久昭臣 雲の峰 200302
今朝の冬富士との生活始まりぬ 加藤晴子 ホトトギス 200303
今朝の冬渚を馬の曳かれゆく 谷屋恵美子 ホトトギス 200303
今朝の冬ひきずりこまれさうな湖 谷屋恵美子 ホトトギス 200303
窓開けて光束なす今朝の冬 吉村ひさ志 ホトトギス 200303
寺普請身構へもして今朝の冬 古田考鵬 雨月 200303
決心のにぎり拳や今朝の冬 長谷川守可 百鳥 200303
今朝の冬彼女逝きたるおない年 細川コマヱ 雨月 200401
手について剥がすセロファン今朝の冬 渡辺美代 対岸 200401
薪割りの狙ひの逸れし今朝の冬 伊藤たいら 雲の峰 200401
僧出でて道の砂掃く今朝の冬 岡本眸 200401
洗ふ菜の白き葉脈今朝の冬 山中宏子 200402
山門の真柱に触る今朝の冬 小池槙女 火星 200402
屈み癖のわれを鞭打つ今朝の冬 西村しげ子 雨月 200402
病みて知る命はひとつ今朝の冬 蒔元一草 河鹿 200403
産みたての卵かゞやく今朝の冬 滝沢伊代次 万象 200411
本抜けば本寄りかかる今朝の冬 太田佳代子 春燈 200501
鍵ひとつ忘れて戻る今朝の冬 林田江美 馬醉木 200502
揺り椅子に日差しやはらか今朝の冬 相沢有理子 風土 200502
買場紗綾市立つ通り今朝の冬 田村すゝむ 風土 200502
蜂蜜の一匙固し今朝の冬 山本浪子 風土 200502
全身を水ゆき渡る今朝の冬 浅田光代 風土 200502
嬰の髪を斜めに梳きて今朝の冬 田中聡子 遠嶺 200502
池の鯉ひとかたまりに今朝の冬 小山漂葉 酸漿 200503
眼帯に目をふさがれて今朝の冬 大橋敦子 雨月 200512
水芭蕉芽を揃へゐて今朝の冬 川原典子 酸漿 200601
見はるかす空に雲なし今朝の冬 荻原麗子 酸漿 200601
劉生の麗子に会ひに今朝の冬 東亜未 あを 200601
靴音の勝気な素振り今朝の冬 尾堂Y 河鹿 200602
飛石に雀来てゐる今朝の冬 野口光江 遠嶺 200602
平明に山河詠みたし今朝の冬 岩淵彰 遠嶺 200602
饅頭屋の湯気濃くなりて今朝の冬 三由規童 雨月 200602
空き缶と戯る鴉今朝の冬 芦川まり 八千草 200605
ぼろ菊の絮の白さや今朝の冬 長田秋男 酸漿 200701
青天に淡き月影今朝の冬 福澤乙 酸漿 200701
今朝の冬風神雷神荒れ狂ふ 今越みち子 万象 200702
今朝の冬新刊二冊届きけり 加藤暢一 200702
風音のかたさ額に今朝の冬 山元志津香 八千草 200705
今朝の冬素足に踏みし新聞紙 白石不舎 200706
バス停にミニスカートの子今朝の冬 中山静枝 200801
三上のひとつに居りぬ今朝の冬 佐藤喜孝 あを 200801
靴先のひかり尖りて今朝の冬 片山由美子 200802
望楼に連峰迫る今朝の冬 いしだゆか 遠嶺 200802
背びれ立て真鯉水切る今朝の冬 大坪景章 万象 200802
指立つて人待つてをり今朝の冬 折橋綾子 200802
湖鳴りをたたみたたみて今朝の冬 成川和子 200802
小走りにポストにむかふ今朝の冬 赤座典子 あを 200802
服薬の白湯さめやすし今朝の冬 煙山郷子 200804
瀬の音も硬質と聴く今朝の冬 勝原文夫 ペン皿 200811
今朝の冬リハビリの椅子軋みけり 稲見寛子 炎環 200901
浮島に舟寄せてあり今朝の冬 水野あき子 遠嶺 200902
山畑に竹籠ひとつ今朝の冬 新井田晃 遠嶺 200902
久々の雨となりたる今朝の冬 萩谷幸子 雨月 200902
雲の意にそふ漂泊や今朝の冬 川口襄 遠嶺 200903
留袖の歩幅小さき今朝の冬 和田森早苗 201001
今朝の冬ふるさとの色あちこちに 飯田ひでを 201001
軒下の雨粒美しき今朝の冬 岡田真澄 風土 201001
墨の色締まるを覚ゆ今朝の冬 加藤北天 雨月 201001
蒼空へ神杉の秀や今朝の冬 高瀬史 馬醉木 201002
畳屋の間口全開今朝の冬 松尾京子 末黒野 201002
喉とほる水の硬さや今朝の冬 中野さき江 春燈 201002
竹簷に葉の影揺るる今朝の冬 小山徳夫 遠嶺 201002
片意地も時に脆くて今朝の冬 宮崎きみ枝 201002
やはらかな日差し賜る今朝の冬 山口耕堂 万象 201002
今朝の冬新居成らむとしてゐたり 今井千鶴子 ホトトギス 201003
起き出でて襟かき合はす今朝の冬 高橋明 末黒野 201003
踏切のちんちん竿や今朝の冬 冨山俊雄 山居抄 201008
今朝の冬通勤電車ふくらみ来 水原春郎 馬醉木 201101
自転車の手に風のあり今朝の冬 海老名ムツヱ 酸漿 201101
沸点の薬缶笛吹く今朝の冬 遠田澄子 馬醉木 201102
今朝の冬顔を小さく洗ひけり 直井たつろ 風土 201102
生きてゐる痛い足裏や今朝の冬 小野口正江 末黒野 201102
今朝の冬ブラックバスがまた釣れて 竹内喜代子 雨月 201103
今朝の冬比叡行者に行き合へり 小西和子 201201
こきざみに草木の揺るる今朝の冬 沼田桂子 春燈 201201
受診券機械にもらふ今朝の冬 吉田政江 201201
丸四角庭師刈込む今朝の冬 石脇みはる 201202
コーヒーをココアに替へて今朝の冬 竹内慶子 春燈 201202
予報また外れしままに今朝の冬 中原敏雄 雨月 201202
珈琲を濃いめに落とす今朝の冬 葉山彰 ろんど 201202
油送貨車の鋭き停止音今朝の冬 森清堯 末黒野 201203
走り根の荒肌見せて今朝の冬 森清信子 末黒野 201203
中天の月耿々と今朝の冬 鍋島武彦 末黒野 201203
今朝の冬徒歩一里てふ日課かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201211
干瓢を塩でもみをり今朝の冬 酒井秀郎 返り花 201211
鉄瓶のちんとうたへる今朝の冬 藤丸誠旨 春燈 201301
雨戸あけ首すくめけり今朝の冬 安藤虎酔 かさね 201301
仕付け糸抜けば艶めく今朝の冬 すずき巴里 ろんど 201301
吠える犬唸る犬をり今朝の冬 長崎桂子 あを 201301
目覚ましの律義疎まし今朝の冬 松嶋一洋 201301
堤防の杭打ちひびく今朝の冬 米山のり子 馬醉木 201302
アッシジの僧院の鐘今朝の冬 前田玲子 ぐろっけ 201302
今朝の冬バス停までかけ足で 東秋茄子 京鹿子 201303
蘭に気を通はせて挿す今朝の冬 竹内喜代子 雨月 201303
輪塔の紫だちて今朝の冬 竹内喜代子 雨月 201303
今朝の冬雲置く嶺々のなかりけり 竹内喜代子 雨月 201303
牛の仔に蕎麦湯を飲ます今朝の冬 亀田やす子 ははのこゑ 201306
手袋のやうな靴下今朝の冬 大日向幸江 あを 201401
挑戦といふが信条今朝の冬 笠井清佑 201401
雨脚の見えて音なし今朝の冬 松本三千夫 末黒野 201402
今朝の冬人らやさしく声かけて 石田朝子 末黒野 201402
音たてて滾るティファール今朝の冬 塩路五郎 201402
夫の歩に合はせて歩く今朝の冬 柴田久子 風土 201402
目覚しを鳴る前に解く今朝の冬 田村園子 201402
拭きこみし柱の匂ふ今朝の冬 山田美恵子 火星 201402
登校の駆け行く子等や今朝の冬 榊山智惠 末黒野 201403
パソコンの固まつてをる今朝の冬 足立良雄 201403
沢庵の歯切れ良き音今朝の冬 塩路五郎 201501
古利根に鴎きてをり今朝の冬 佐藤喜孝 あを 201501
己が命おのれが抱き今朝の冬 久保久子 春燈 201502
沢風に尖る水音今朝の冬 伊藤よし江 201502
つくばひの水を掻い出す今朝の冬 山本耀子 火星 201502
白粥の碗を厚めに今朝の冬 西村しげ子 雨月 201502
鉢植のミントの匂ふ今朝の冬 服部珠子 雨月 201502
引出しは私語のたまり場今朝の冬 江澤弘子 201502
何なくて硯に向かふ今朝の冬 佐藤凉宇子 ろんど 201502
イコン画を照らすキャンドル今朝の冬 田中信行 201503
今朝の冬槌音高き分譲地 原久栄 末黒野 201503
今朝の冬ひとかたまりの川の鯉 谷島弘康 末黒野 201503
喉走る水の硬さや今朝の冬 谷島弘康 末黒野 201503
オリーブオイルに果実の匂ひ今朝の冬 はしもと風里 船団 201505
診察券吸ひ込まれゆく今朝の冬 太田佳代子 春燈 201602
九十度に開く聖書や今朝の冬 佐渡谷秀一 春燈 201602
遠峯の白く粧ひ今朝の冬 野村鞆枝 京鹿子 201602
説教の短き神父今朝の冬 大島寛治 雨月 201602
白樺の幹の白さや今朝の冬 渕田則子 末黒野 201602
学校のカーテンは白今朝の冬 曽根富久恵 201604
幾波濤挽歌を聞きぬ今朝の冬 間宮あや子 馬醉木 201701
パラフィン紙透かし見るよな今朝の冬 今井春生 201701
今朝の冬言葉鋭き批評読む 森岡正作 201701
黒づくめの苑のランナー今朝の冬 浅井青二 雨月 201702
耳たぶの冷たさに知る今朝の冬 梅村すみを 201702
衝立の奥より立てり今朝の冬 熊川暁子 201702
禅寺の砂紋の深き今朝の冬 浅田光代 風土 201702
大寺の檜皮の厚し今朝の冬 太田慶子 春燈 201702
赤き実を図鑑に探す今朝の冬 大霜朔朗 末黒野 201704
今朝の冬百のマネキン口開き 近藤真啓 春燈 201712
投薬の白湯芳しき今朝の冬 石谷淳子 雨月 201801
釈迦牟尼のかんばせの笑み今朝の冬 加藤榮一 末黒野 201802
音もなき雨に目覚むる今朝の冬 中村紀美子 春燈 201802
掃き清む木の実いつぱい今朝の冬 今井充子 201802
米を研ぐ水の硬さや今朝の冬 大川暉美 末黒野 201803
行くまいか行かうか迷ふ今朝の冬 藤波松山 京鹿子 201806
コーヒーの湯気濃しと思ふ今朝の冬 金森信子 雨月 201901
黄身二つめでたき卵今朝の冬 奥田茶々 風土 201902
ぽつかりと痛みの穴や今朝の冬 片山煕子 京鹿子 201902
今朝の冬いやに鴉の鳴きにけり 寺田すず江 201902
白湯飲みて透けゆく心今朝の冬 阪倉孝子 201902
戸惑へる肌の感覚今朝の冬 森清堯 末黒野 201902
今朝の冬そぞろ歩きにつまづきぬ 飛田典子 末黒野 201903
石鎚山の空鴇色に今朝の冬 石本秋翠 馬醉木 202001
起き抜けの白湯一碗や今朝の冬 長谷川翠 馬醉木 202001
飛びながら尖り鳴く鳥今朝の冬 大坂正 末黒野 202002
ハビリの夫の靴拭く今朝の冬 小原紀子 末黒野 202002
ゆつくりと射し込む朝日今朝の冬 山口登 末黒野 202002
今朝の冬味噌汁の具は千六本 渡辺やや 風土 202002
体調を取り戻したる今朝の冬 武藤節子 やぶれ傘 202002
手のひらの木綿豆腐や今朝の冬 柳橋繁子 202002
居間に日の深く差し入る今朝の冬 小森泰子 馬醉木 202002
白煙を立つるコルベン今朝の冬 近藤真啓 春燈 202007
厨まだ睡りしままや今朝の冬 大西由美子 春燈 202102
世話になるステロイド剤今朝の冬 木下晃 末黒野 202102
今朝の冬山気の芯の固くなり 涌羅由美 ホトトギス 202103
今朝の冬手荒れの指の打つスマホ 岩崎藍 末黒野 202103
今朝の冬手荒れの指の打つスマホ 岩崎藍 末黒野 202103
カフェ・ラテにシナモンを振る今朝の冬 栗原公子 202201
金堂に微塵ののぼる今朝の冬 浅田光代 風土 202202
講堂を巡る鈴の音今朝の冬 六車佳奈 風土 202202
八十歳は重き響きや今朝の冬 浅岡麻實 末黒野 202204
会釈して浄域過ぐる今朝の冬 服部早苗 202205

 

2022年11月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。