風の盆 2   100句

踊るとは生きることかも風の盆 中村苑子

  をどり  盆踊  風の盆

作品
作者
掲載誌
掲載年月
土産さげ人ひとひとの風の盆 保坂加津夫 いろり 200110
風の盆日和迎えて踊りの輪 保坂加津夫 いろり 200110
風の盆人の動きを見てをりぬ 保坂加津夫 いろり 200110
風の盆果てて川音もどりけり 富田房子 春耕 200110
井田川をけぶらす雨や風の盆 富田房子 春耕 200110
風の盆唄って踊って灯も消へて 保坂加津夫 いろり 200110
胡弓より三味にぎやかに風の盆 保坂加津夫 いろり 200110
風の盆音にも酔ふて更けにけり 保坂加津夫 いろり 200110
諏訪町も覗いて雨の風の盆 朝妻力 俳句通信 200110
風の盆うっつけものが恋をして 保坂加津夫 いろり 200110
夜明け来るさすが疲れて風の盆 保坂加津夫 いろり 200110
町流し切れることなき風の盆 保坂加津夫 いろり 200110
蚕の宮に休む踊り子風の盆 富田房子 春耕 200110
風の盆人の流れに夜も更けて 保坂加津夫 いろり 200110
夜明けまで見てゐる阿呆風の盆 保坂加津夫 いろり 200110
風の盆人・ひと・ひとで夜となりぬ 保坂加津夫 いろり 200110
若衆の田起こす所作も風の盆 中川晴美 俳句通信 200111
三味の音に目覚めて風の盆の宿 中川晴美 俳句通信 200111
風の盆草いろの灯の点り初む 高橋とも子 百鳥 200111
聞名寺風の盆うた高まりし 小島とよ子 遠嶺 200112
水汲むや風の盆より帰りきて 小澤克己 遠嶺 200112
恋ことば絡めて風の盆囃子 小澤克己 遠嶺 200112
風の盆心まで染め師の手ぶり 小島とよ子 遠嶺 200112
石垣の坂ゆるやかに風の盆 小島とよ子 遠嶺 200112
風の盆果てて夜明けの瀬音きく 小島とよ子 遠嶺 200112
指先に月の雫や風の盆 木暮陶句郎 円虹 200112
二階の灯消して見てゐる風の盆 木暮陶句郎 円虹 200112
短くも美しく燃え風の盆 角田信子 六花 200112
艶艶と指しみじみと風の盆 角田信子 六花 200112
山の端に月をあげたり風の盆 田辺レイ 200112
月仰ぐ小きき紅唇風の盆 田辺レイ 200112
風の盆粋に踊れて歯をこぼす 木暮陶句郎 円虹 200112
師と歩く坂町風の盆夕ベ 吉野のぶ子 遠嶺 200112
人込みに雀来てをり風の盆 小島とよ子 遠嶺 200112
立山の青き山河と風の盆 今井松子 遠嶺 200112
目の合ひしことが思ひ出風の盆 木暮陶句郎 円虹 200112
闇を斬る両手八の字風の盆 木暮陶句郎 円虹 200112
星ひとつふやして風の盆囃子 吉野のぶ子 遠嶺 200112
風の盆痴人の愛のことをふと 角田信子 六花 200112
風の盆更けて澄みゆく踊かな 稲岡長 ホトトギス 200201
風の盆胡弓は風の音に似て 稲岡長 ホトトギス 200201
路地に灯を浮かせて風の盆囃子 遠藤和彦 遠嶺 200201
風の盆音が先来る町流し 向江醇子 ぐろっけ 200201
黒といふ一塊ほどけ風の盆 稲畑汀子 ホトトギス 200209
ゆったりと街は暮れけり風の盆 斉藤由美子 ぐろっけ 200209
風の盆男女別れて踊りけり 井上輝男 築港 200211
風の盆胡弓弾く人無表情 塩川雄三 築港 200211
山国の星美しき風の盆 鈴木千代 200212
風の盆空港の灯を帰路も見て 長沼三津夫 200212
旅人のわれも一人や風の盆 長沼三津夫 200212
夕なづむ芙蓉の白し風の盆 長沼三津夫 200212
踊るてふ哀しきことを風の盆 長沼三津夫 200212
茶に座して川音にをり風の盆 長沼三津夫 200212
しまひまで手先ゆるめず風の盆 渡辺真奈美 200212
風の盆踊れば誰も彼も親し 長沼三津夫 200212
編笠のうなじが細し風の盆 山崎泰世 200301
雨の八尾仕舞ひ納めの風の盆 中村洋子 風土 200301
丑三つの人眠らせず風の盆 小林玲子 ぐろっけ 200301
横笛を水に浸すや風の盆 堀内一郎 あを 200310
泳ぐ手に足が付きゆく風の盆 阿部ひろし 酸漿 200310
日暮れつつ川波白し風の盆 阿部ひろし 酸漿 200310
滾つ瀬を隔つ人波風の盆 阿部ひろし 酸漿 200310
一降りの後の日ざしも風の盆 阿部ひろし 酸漿 200310
橋の名の十三石も風の盆 阿部ひろし 酸漿 200310
手が泳ぎ足が踊るよ風の盆 阿部ひろし 酸漿 200310
面立を隠す菅笠風の盆 河井史 築港 200311
浄心の背文字ゆれをり風の盆 小平恒子 酸漿 200311
火取蛾も上を下へや風の盆 小平恒子 酸漿 200311
地を蹴つて空を掴んで風の盆 塩川雄三 築港 200311
風の盆この群衆に巻き込まれ 塩川雄三 築港 200311
若衆の雪駄のひびく風の盆 上田功昭 雲の峰 200311
風の盆更けゆくほどに去り難く 郷地美代子 雨月 200311
街角にぬつと現る風の盆 河井史 築港 200311
風の盆格子戸ごしに覗きゐる 石村美智子 築港 200311
人の波押され押されて風の盆 石村美智子 築港 200311
傾げたる笠の花道風の盆 石村美智子 築港 200311
見物人右往左往の風の盆 河井史 築港 200311
風の盆男の衣裳黒づくめ 河井史 築港 200311
恋育て恋の崩れて風の盆 塩川雄三 築港 200311
見上ぐれば潤む月あり風の盆 橋本光子 酸漿 200311
いそいそと出できし旅や風の盆 橋本光子 酸漿 200311
小さき町人で膨らむ風の盆 河井史 築港 200311
掛茶店も風の盆唄流しそむ 阿部文子 酸漿 200311
手さばきも男踊や風の盆 阿部文子 酸漿 200311
つと止まる男こぶしや風の盆 遠藤和彦 遠汽笛 200312
差入れは風の盆てふ新走り 山口マサエ 雲の峰 200312
風の盆下駄の紅緒がうれしくて 長沼三津夫 200312
風の盆山の夕日が町染めて 長沼三津夫 200312
風の盆雑魚寝のひとり帰り来ず 水谷芳子 雨月 200312
足許の闇を踏みゆく風の盆 和田照海 京鹿子 200312
風の盆をとこ踊は影に似て 守屋井蛙 酸漿 200312
手つかずの山河晴れくる風の盆 長沼三津夫 200312
雪洞の雨に明るく風の盆 長沼三津夫 200312
夕映の雨すぢ白し風の盆 長沼三津夫 200312
胡弓の音ふいに人恋ふ風の盆 城石美津子 京鹿子 200312
納得のゆくまで追うて風の盆 水谷芳子 雨月 200312
一川に沿ふ灯籠や風の盆 和田照海 京鹿子 200312
人を恋ふ指しなやかや風の盆 城石美津子 京鹿子 200312
裏町は瀬音の通ふ風の盆 和田照海 京鹿子 200312
風の盆静かに山をゆすりけり 小黒加支 酸漿 200312
風の盆→ 3      

 

2021年9月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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