神の旅 2      56句

蘆の葉も笛仕る神の旅   高浜虚子

十一月  神の留守  神の旅  神無月  神有月

作品
作者
掲載誌
掲載年月
稜線のやがて光線神の旅 小田里己 201403
ライオンの視線の先に神の旅 稲畑廣太郎 ホトトギス 201411
神の旅詩神は残り給ひけり 藤丸誠旨 春燈 201501
溝川に水滾り入る神の旅 松井倫子 火星 201501
風音のかたこと神の旅支度 橋添やよひ 風土 201501
三界の火宅を出でて神の旅 松田都青 京鹿子 201502
神の旅愛の郵便ポストまで 江島照美 201502
神の旅八百万の神湯屋に寄る 谷岡尚美 201502
妙薬のありやなしやと神の旅 江島照美 201602
隅田川舟で下るも神の旅 橋本くに彦 ホトトギス 201603
富士を越す頃には晴れて神の旅 木村享史 ホトトギス 201605
君見捨ておできの神の旅立てる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611
天気図には関りのなき神の旅 大島寛治 雨月 201702
群青の空の彼方へ神の旅 犬塚李里子 201702
ほの冥き高度を行くや神の旅 内藤静 風土 201702
神の旅メトロノームが動かない 高野春子 京鹿子 201703
枡目出る夫の代筆神の旅 落合絹代 風土 201802
神の旅運河に繋ぐ舟のなく 赤石梨花 風土 201802
出雲など寄つたことなし神の旅 柳川晋 201802
神の旅提げるは里の芋焼酎 有松洋子 201802
迷っても笑顔のみんな神の旅 波戸辺のばら 船団 201806
出雲への直行便も神の旅 平野無石 201811
今日で果つ吾の旅明日は神の旅 稲畑廣太郎 ホトトギス 201811
神の旅君までついて行かずとも 稲畑廣太郎 ホトトギス 201811
山の精の木霊の送る神の旅 鈴鹿仁 京鹿子 201811
産土の神の旅立ち母ごころ 鈴鹿呂仁 京鹿子 201812
神の旅番外にゐて奉る 井尻妙子 京鹿子 201901
鷹柱立ちし地をいま神の旅 三木亨 201902
貧乏神の居据つてゐる神の旅 小田嶋野笛 末黒野 201903
跳ぶ雲や神馬使はぬ神の旅 太田良一 末黒野 201903
句の神の旅立ち筆紙ふところに 木村享史 ホトトギス 201905
武の神の旅に重たき腰の太刀 木村享史 ホトトギス 201905
不忍池もお留守か神の旅 平野無石 201905
神の旅吾の旅祝ぎに締め括る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911
留守を守る力道山や神の旅 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911
込み合へる二番窓口神の旅 鈴鹿呂仁 京鹿子 201912
雲上は行かず神の旅は人見つつ 有松洋子 201912
神の旅ルートいろいろありにけり 岩下芳子 201912
神の旅無人の駅の忘れ傘 井尻妙子 京鹿子 202001
大灘の藍深々と神の旅 近藤暁代 馬醉木 202001
影といふ年齢不祥神の旅 深川敏子 京鹿子 202002
自由席に自由はなくて神の旅 おーたえつこ 202003
神の旅ふといなくなる人ばかり 柳川晋 202003
行き先はその日の気分神の旅 住田千代子 六花 202004
跳ぶ雲や神馬使はぬ神の旅 太田良一 末黒野 202004
前の夜はよく眠られず神の旅 高橋将夫 202102
神の旅不要不急と咎められ 柳川晋 202103
乗られしは雲か風かや神の旅 石黒興平 末黒野 202103
飛ぶ鳥の羽搏く音や神の旅 沼田巴字 京鹿子 202111
インスタにその都度あがる神の旅 三木亨 202202
懐にワクチン証明神の旅 荒井ハルエ 春燈 202202
バッカスは置いて行かれよ神の旅 小田嶋野笛 末黒野 202203
田の神の旅にも野良着脛出して 木村享史 ホトトギス 202205
気乗りせぬ年もあらうに神の旅 角野良生 202210
吊橋を揺する人あり神の旅 須賀敏子 あを 202301
台本を逸れて夜汽車に神の旅 井上菜摘子 京鹿子 202310
神の旅 →1

 

2023年11月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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