かき氷 2       62句

子が食べて母が見てゐるかき氷    森澄雄

氷水  かき氷  夏氷 氷旗  氷店・削氷

作品
作者
掲載誌
掲載年月
青が好き舌を真青に欠氷 赤座典子 あを 201707
かき氷幼きころのいちご色 竹下陶子 ホトトギス 201708
旗たててかき氷日和と申すかな 大草由美子 春燈 201708
かき氷向かひの影を猫が行き 大崎紀夫 やぶれ傘 201708
二の鳥居までの寄り道かき氷 瀬島酒望 やぶれ傘 201708
かき氷「泣いた赤鬼」とけてゆく 鳥羽夕摩 京鹿子 201710
食べにけり顔よりでかいかき氷 溝渕弘志 六花 201710
蝉しぐれ頭にジーンかき氷 菊谷潔 六花 201710
名園の茶店の床几かき氷 堀井英子 雨月 201710
父好きの少女なりけりかき氷 齊藤陽子 201711
白い山赤青の峰かき氷 橋本くに彦 ホトトギス 201712
竹の匙添へて真冬のかき氷 倉澤節子 やぶれ傘 201806
かき氷崩す和服の袖たもと 内山照久 201809
親子喧嘩の水掛け論やかき氷 豊谷ゆき江 春燈 201809
かき氷舌代と書く勘定流 藤岡紫水 京鹿子 201810
五種類の松ぼくり有りかき氷 石森理和 あを 201809
三分の二までがんばるかき氷 高橋まき子 風土 201810
曼荼羅を拝し真白きかき氷 中田禎子 201811
うぶすなの山気ふはりとかき氷 布施政子 馬醉木 201811
いつまでも尖つてをれずかき氷 金子野生 京鹿子 201812
かき氷濡るる釣銭渡さるる 石黒興平 末黒野 201812
腑に落ちぬ話や欠氷水に コ田千鶴子 馬醉木 201908
子は赤の我は緑のかき氷 手島靖一 馬醉木 201909
男坂一気に上りかき氷 早川俊久 馬醉木 201909
かき氷舌に濁世の赤残し 宮内とし子 201909
テーブルの端に日当るかき氷 大崎紀夫 やぶれ傘 201910
北野坂かき氷までまだのぼる おーたえつこ 201910
昔日や兄の指添ふかき氷 柳田秀子 201910
崩すだけ崩してしまふかき氷 きくちきみえ やぶれ傘 201911
かき氷昭和レトロの十三よ 竹村淳 201912
かき氷食べて一服することに 箕田健生 やぶれ傘 201912
二の腕と笑窪が誘うかき氷 朧潤 船団 201912
かき氷食べて忘るる怒りかな 秋津 令 201912
かき氷最初の匙の入れどころ 山本則男 201912
かき氷食べて忘るる怒りかな 秋津令 202002
かき氷最初の匙の入れどころ 山本則男 202002
くづれゆくときの美しかき氷 芝田幸惠 末黒野 202009
積み上げてあとは崩してかき氷 きくちきみえ やぶれ傘 202010
安曇野の水軟らかやかき氷 松川昌義 末黒野 202012
盛り上げて海の青さのかき氷 住田千代子 六花 202012
その辺をすこし歩いてかき氷 根橋宏次 やぶれ傘 202109
入場券買つて駅中かき氷 奥田温子 やぶれ傘 202110
かき氷星の図鑑を濡らしけり 小野寺束子 202110
決心のつかず崩せりかき氷 村上葉子 202111
舌出して色を見せあふかき氷 金子正道 京鹿子 202111
伊勢うどんお口直しのかき氷 山田六甲 六花 202207
かき氷赤福餅の暖簾かな 山田六甲 六花 202207
かき氷赤しおそろし吾が齢 伊藤希眸 京鹿子 202209
飛ぶように売れ伊予柑のかき氷 山田六甲 六花 202206
かき氷静かな午後となりにけり きくちきみえ やぶれ傘 202209
かき氷着工式のごと匙を 安藤久美子 やぶれ傘 202209
かき氷昨日の夢を追ひて老ゆ 七郎衛門吉保 あを 202209
かき氷ひと押へしてまた積めり 田尻りさ 六花 202209
かき氷押してつぶして掬ひをり 野口希代志 やぶれ傘 202210
かき氷孫の手紙の大人びて 笹村政子 六花 202210
孫の分一口もらふかき氷 志方章子 六花 202210
銭湯のお釣りを足してかき氷 升田ヤス子 六花 202210
かき氷頭痛知らずの頭痛かな 升田ヤス子 六花 202210
かき氷匙を銜へて雨逃がる 永田万年青 六花 202210
兄ちやんに何度も取られかき氷 草場つくし 六花 202210
髭文字の旗に飲む唾かき氷 磯野青之里 六花 202210
かき氷言葉は匙でかき消され 鈴木順子 京鹿子 202210
かき氷→ 1

 

05/07/25 作成