9     102句

里ふりて柿の木もたぬ家もなし   芭蕉

柿  熟柿  渋柿  干柿  吊し柿  柿簾

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
柿簾分けて挨拶かはしをり ことり 六花 200812  
法然・潜・三鬼出し国柿赤し 松崎鉄之介 200812 (注)潜は共産党創始者片山潜
熊になどやるまいやるまい柿を挘ぐ 水船みどり 200901  
方言の祖母の手やさし柿を剥く 増田一代 200901  
恒例の干し柿作りふたり住み 飯田美千子 200901  
天辺に鳥よけかかし柿撓わ 三原利枝 200901  
真青なる空に手を入れ柿を挘ぐ 伊藤憲子 200901  
忌を修すふる里の寺柿たわわ 水船みどり 200901  
柿を挘ぐ夫と姑との出雲弁 和田森早苗 200901  
飛鳥人仏と石と柿を守る 水原春郎 馬醉木 200901  
月の水際に柿渋の溜まりつつ 大島翠木 200901  
マンションの十一階に吊し柿 赤木亜華里 200901  
夕暮の蔵開いてをり柿すだれ 川口襄 遠嶺 200901  
調理こそ老の脳トレ柿ソテー 隅田享子 200901  
やすらぎは晩年にあり柿日和 林和子 200901  
柿照りて大和のいろとなりにけり 平野みち代 200901  
熟柿落つ夜毎烈しく豚の庭に 二輪通 炎環 200901  
寝室の軒にめぐらし柿すだれ 長谷川智弥子 炎環 200901  
柿ひとつ詰め放題に詰め切れず 萩尾亜矢子 炎環 200901  
柿撓むほど生りたるも鳥の餌 佐藤健伍 200901  
旧街道マラソン人に柿たわわ 四條進 200901  
渋柿の柿色待ちて小禽来る 和田政子 200901  
柿熟るる唐人お吉に墓ふたつ 七種年男 200901  
熟れ柿の臨界点といふ容 鶴見遊太 200901  
蓑笠のうしろひろごる柿の空 外川玲子 風土 200901 落柿舎
あてもなき旅ころ柿の里歩く 山田暢子 風土 200901  
夕月の降りてくるかな柿をもぐ 鈴木朗月 万象 200901  
柿熟れて昔話のやうな家 吉田カイ 万象 200901  
裏庭の渋柿を売る長屋門 藤岡健夫 万象 200901  
柿むいて胸襟ひらきすぎしかな 丸山佳子 京鹿子 200901  
何はとも奈良に住み古り柿の秋 村上悦子 雨月 200901  
干柿の糸のかげ濃き山日和 笹倉さえみ 雨月 200901  
豊作の富有柿を捥ぐ一家族 岸本林立 雨月 200901  
柿好む妣に似て来て吾もまた 前川千恵子 雨月 200901  
御饌の柿陶光りして句碑を祝ぐ 水谷靖 雨月 200901  
柿の秋門葉集ひ句碑除幕 久保田雪枝 雨月 200901  
豆柿のひたすらといふ稔り方 服部早苗 200901  
熟柿に声も満ちたる目白かな 伊藤一枝 酸漿 200901  
海凪ぐや島津御殿の柿日和 長田秋男 酸漿 200901  
薪積みて農家静もり柿熟るる 鈴木良子 酸漿 200901  
八つ切りの熟柿の光る夜の皿 安藤久美子 やぶれ傘 200901  
うからのひりし寒肥梅に柿にやる 瀧春一 深林 200901  
吾が家の消長今年最も柿豊年 瀧春一 深林 200901  
柿は黄に照り顕れて数へ切れず 瀧春一 深林 200901  
雨又風に戦く柿を思ひ寝る 瀧春一 深林 200901  
朝は柿を讃へそれぞれ勤めに出づ 瀧春一 深林 200901  
熟るる柿待つほどに子らは成長す 瀧春一 深林 200901  
お人好しの一家なれども柿豊年 瀧春一 深林 200901  
柿蜜柑供へて平和いとうれし 藤野寿子 あを 200901  
作り手のまめまめしさや干柿食ぶ 須賀敏子 あを 200901  
柿は黄に修復終へし長屋門 瀬島洒望 やぶれ傘 200901  
柿を剥くドイツ生まれの刃物もて 塩路隆子 200902  
ダーウインの進化論柿熟しをり 竹内悦子 200902  
あかあかと喜びつまる柿の秋 中野京子 200902 祝「白猪」上梓
てつぺんの柿へ十節の竹鋏 岡野ひろ子 200902  
柿の実をまあるくまあるく剥く手かな 黒澤登美枝 200902  
柿を捥ぎ天の一彩吾が掌にす 和田照子 200902  
吊し柿家取り囲み風物誌 山崎泰世 200902  
柿真赤夕日も真赤田主丸 穐好樹菟男 馬醉木 200902  
吊し柿下より抜けて軒端かな 工藤ミネ子 風土 200902  
日溜りのもつとも密に十夜柿 橋添やよひ 風土 200902  
日に焦げて小粒となりし吊し柿 工藤ミネ子 風土 200902  
豆柿の甘さや渋のいつまでも 大坪景章 万象 200902  
柿の葉を出でし鮨の香四日かな 山尾玉藻 火星 200902  
柿を取るための高枝切り鋏 大東由美子 火星 200902  
おほかたは鳥に分ちて屋敷柿 植村よし子 雨月 200902  
もたらさる黄菊家柿句座溢れ 仙石君子 雨月 200902  
柿秋や子規の聞きたる鐘の声 高木典子 雨月 200902  
柿に網かけつぱなしの田舎かな 森津三郎 京鹿子 200902  
干柿の頬は冷たし温かし 前川明子 200902  
父在りし頃の生家に柿簾 木原今女 ぐろっけ 200902  
兄の技適はず熟柿川に落つ 木原今女 ぐろっけ 200902  
入れ歯なきロにツルツル熟し柿 石川裕美 ぐろっけ 200902  
白壁に映ゆる内子の吊し柿 山口博通 ぐろっけ 200902  
熟れ柿を小鳥ら攻めて来たりけり 筒井八重子 六花 200902  
夕暮や鳥なほ集ふ残り柿 青木陽子 酸漿 200902  
吊し柿お天道様に包まれし 浅野惠美子 酸漿 200902  
熟柿の種ある味を楽しみつ 小平恒子 酸漿 200902  
柿を捥ぐ柿の高さの空を見て きくちきみえ やぶれ傘 200902  
柿すだれあはひに山を置きにけり きくちきみえ やぶれ傘 200902  
青丹よし奈良の干し柿哲郎忌 瀬島洒望 やぶれ傘 200902  
一本にして千成りの柿の秋 鷹羽狩行 200903 入野田千寿子句集『柿すだれ』
幸ひとつづつ吊すかに吊し柿 竹内すま子 200903  
どの畦に佇ちても山の柿はろか 中西咲央 炎環 200903  
藤蔓の箕にてころ柿裏返す 仙石君子 雨月 200903  
日を重ね育つ枯露柿粉を吹く 仙石君子 雨月 200903  
柿屋辞す玉露一煎賜りて 仙石君子 雨月 200903  
三段に柿を吊して峡七戸 中石紀美代 万象 200903  
くつくつと国栖人笑ふ熟柿掌に 岡本高明 船団 200903  
剥きたての柿干してある蕎麦処 大島英昭 やぶれ傘 200903  
おけさ柿佐渡八珍ともたらさる 本城布沙女 雨月 200904  
やすやすと園児の寝落つ柿日和 荒井千佐代 200904  
手に受けてほの暖かき熟柿かな 浅野恵美子 酸漿 200904  
連山を見飽き干柿吊しをり 高倉恵美子 200905  
庭の柿二日の旅に色付けり 奥太雅 万象 200908  
雀引く皮一枚となりし柿 奥太雅 万象 200908  
熟柿手に祭よばれの礼を言ふ 八田木枯 晩紅 200908  
柿の木に鵯の大声あげゐたる 滝沢伊代次 万象 200909  
しなしなと揺れてをりけり柿簾 ことり 六花 200909  
柿食うて子規の天寿でありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200910  
柿捥ぎの竿の塀より出て迷ふ 鷹羽狩行 200910  
柿捥ぎの右往左往の竿の先 鷹羽狩行 200910 柿 →10

 

2014年11月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。