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いちまいの皮の包める熟柿かな   野見山朱鳥   曼珠沙華

柿  熟柿  渋柿  干柿  吊し柿  柿簾

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
藤村の血の扁額や柿実る 伊藤敬子 200910  
その頃の雲もまぶしき柿の秋 鷹羽狩行 200911  
柿二つ供へて拝す子規の墓 長浜徳三 春燈 200911  
概算で済ませてをりし柿の数 山田六甲 六花 200911  
縁側に背中まるめて柿を剥く 山田六甲 六花 200911  
留守となり久しき庭に柿あまた ことり 六花 200911  
同行二人の杖を納めし柿日和 佐田昭子 ぐろっけ 200911  
おろおろと柿捥ぐ人を支へをり 赤座典子 あを 200911  
坂の家枝たわわなる富有柿 増田一代 200912  
暮れ残る空へ造形柿たわわ 三川美代子 200912  
柿をもぐ腕白今はパイロット 藤見佳楠子 200912  
柿食うて奈良が恋しくなりしかな 彦根伊波穂 200912  
重力の透けて見えたり朝の柿 田中まや 炎環 200912  
山風のしみたる那須のつるし柿 岡野ひろ子 200912  
日本の色とも柿の信濃ぶり 藤森すみれ 200912  
柿むけば母思ふ憶良ならずとも 辰巳あした 雨月 200912  
柿の村原田泰治の絵のままに 小倉正穂 末黒野 200912  
柿あかあか日進月歩あそぶ日なし 丸山佳子 京鹿子 200912  
不器用に柿剥く子規の忌なりけり 竪山道助 風土 200912  
柿喰めば子規思ふなり泣けるなり 松田延子 風土 200912  
色づきし柿の大樹に足止む 松本和子 酸漿 200912  
甘柿の甘さ極めり朝の膳 井上玉枝 酸漿 200912  
柿をむく板前大志ひそめたる 藤野寿子 あを 200912  
紀ノ川と懐かしき名の黒茶柿 赤座典子 あをかき 200912  
柿の空背をもたせたる板襖 佐藤喜孝 あを 200912  
無農薬たった一つの柿もらふ 鷲見多依子 201001  
野鳥には野鳥の序あり残り柿 落合晃 201001  
天辺は野鳥のものに庭の柿 落合晃 201001  
柿捥ぎに来よと文書く雨の窓 落合晃 201001  
昔なら歩いて登る柿の山 高倉和子 201001  
無住寺の当番札や柿の秋 中田みなみ 201001  
吹き降りのあとの青空木守柿 乙坂きみ子 末黒野 201001  
柿実る里や雲なきけふの空 菅野蒔子 末黒野 201001  
鳴る鐘のなけれど今朝の柿たわわ 横松しげる 遠嶺 201001  
ゆつくりと冷ますほとぼり柿膾 横松しげる 遠嶺 201001  
佳きことの多きひと日や柿実る 穴澤光江 遠嶺 201001  
天領の鐘の音掠め木守柿 徳井節子 馬醉木 201001  
柿たわわ柿泥棒を待てど待てど 西山浅彦 春燈 201001  
駅前交番ともし火色に柿垂れて 市川玲子 春燈 201001  
お地蔵の頭つるてん柿日和 川崎光一郎 京鹿子 201001  
名にし貢ふ限界集落柿たわわ 川崎光一郎 京鹿子 201001  
空想の置きどころなし木守柿 菊池和子 京鹿子 201001  
ちちははの無くて色づく次郎柿 城孝子 火星 201001  
子規に一つ波郷に一つ富有柿 神蔵器 風土 201001  
鈴生りの柿の日向の撓ひをり 池田光子 風土 201001  
東京は根岸二丁目柿日和 浅田光代 風土 201001  
紀州富士遠見に里の柿熟るる 大石よし子 雨月 201001  
柿を捥ぐ竿の焦点さだまらず 廣瀬義一 雨月 201001  
朱色濃き平群の柿を送り呉る 奈辺慶子 雨月 201001  
呼び捨てで声かけられし柿の坂 平居澪子 六花 201001  
斑鳩の三塔見えて柿日和 山村修 酸漿 201001  
見上げたる柿禅寺丸赤々と 高木千鶴子 酸漿 201001  
柿くはへ鴉の黒の際立てり 早崎泰江 あを 201001  
斑鳩の里より届く延命柿 早崎泰江 あを 201001  
練馬から奥は田舎や柿豊年 堀内一郎 あを 201001  
山麓にどつしり構へ柿大尽 佐藤山人 201001  
山里の柿の実熟るる夕日光 橋本ふさ子 201001  
村上枝たわわ藁屋に色添ふ次郎柿 村上克哉 201001  
子規の伊予映画となりて柿撓わ 鈴木てるみ ぐろっけ 201001  
屋根よりのあいさつ柿を投げくれし 安藤久美子 やぶれ傘 201001  
朝市の台を占めたる柿の箱 苑実耶 201002  
柿盗りの猿を許して人住めり 黒坂紫陽子 馬醉木 201002  
豆柿を活けて川越札場宿 菅野日出子 末黒野 201002  
山里や点描のごと柿灯る 河合とき 末黒野 201002  
十戒のひとつそこなふ柿たわわ 山口速 201002  
木守柿明日は落つるかも知れぬ 山口速 201002  
高々と木守柿照る孤独かな 戸辺信重 春燈 201002  
一身に負ひし使命や木守柿 小山徳夫 遠嶺 201002  
鈴振つて迎ふる里や木守柿 林友次郎 遠嶺 201002  
実篤の拓きし村や木守柿 河瀬俊彦 遠嶺 201002  
柿食うてふるさとのこと偲びけり 佐藤健伍 201002  
柿の実を鵯つつきをり師の忌日 山口素基 万象 201002  
母鴉子鴉を呼ぶ柿日和 荻野千枝 京鹿子 201002  
柿実る入口に猫動かざり 市橋敬子 201002  
柿送る一筆箋をしたためて 鬼頭佳子 201002  
枝たわわ藁屋に色添ふ次郎柿 村上克哉 201002  
妹の送りくれたる次郎柿 石井邦子 酸漿 201002  
裸木の中の山柿たわわなり 小島三恵 酸漿 201002  
迷ふのみ悟りもならず残り柿 藤野寿子 あをかき 201002  
紅の濃き化粧のままや木守柿 遠藤実 あをかき 201002  
天辺にランプのやうな木守柿 村上絢子(京都) 馬醉木 201003  
音符めく鄙の軒下つるし柿 数見清子 末黒野 201003  
木守柿吾を窺ふ猫鋭し 近田登志子 遠嶺 201003  
一揆の鐘つきし寺てふ木守柿 大西八洲雄 万象 201003  
山荘の柿があらはに葉を飾ふ 東芳子 酸漿 201003  
淡々と揮身尽くす木守柿 本間春星 遠嶺 201004  
柿を捥ぐ五段梯子の高さかな 丑久保勲 やぶれ傘 201004  
木守柿皮だけとなり乾きをり 堀志皋 火星 201004  
山くだり里なつかしき柿の庭 福田雅子 万象 201010  
柿咥へ離陸よろめく老鴉 品川鈴子 ぐろっけ 201010  
窯元へ柿の色づく道しるべ 佐久間由子 201010  
攻め焚きの窯口小さき柿日和 佐久間由子 201010  
登り窯のかみに残照柿の秋 石脇みはる 201011  
風情ある家並さすが柿の里 松田とよ子 201012  
人恋へば夕日はぢきし柿一顆 コ田千鶴子 馬醉木 201012  
拭き上げて灯のもとに置く柿の色 米山喜久子 201012  
富有柿坐りよければ文机に 大橋晄 雨月 201012  
いいなあー空地に柿の三本なり 吉弘恭子 あを 201012  
里の柿厩鶏小屋納屋母屋 森理和 あを 201012  
柿捥げば高騒ぎせるかつゑ鵙 塩路隆子 201101 柿 →11

 

2020年10月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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