干 柿     128句

干柿や漫画になつた日露戦争    相原左義長

柿  熟柿  渋柿  干柿  吊し柿  柿簾

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
干柿を買ひて出湯の旅終る 萩野谷三和 遠嶺 199901  
こちたくて干柿簾ほうやれほ 松田曼莉 京鹿子 199903  
吊柿干す倶梨伽羅狐があさり來る 山田耕子 京鹿子 199904  
歯固めの干柿もっとも白寿めく 三神あすか ヒッポ千番地 199910  
柿干して旬日経たる匂ひかな 柳生千枝子 火星 200001  
柿数多干して紀の国目覚めをり 柳生千枝子 火星 200001  
肩に膝に干柿の影出羽媼 岡本まち子 馬醉木 200002  
甘柿や干柿にせんと二十剥く 桑原敏枝 いろり 200012  
柿干して借景狭くなりにけり 飯塚ゑ子 火星 200102  
家ぬちに木曽の里びと柿を干す 金子里美 船団 200102  
軒先に干柿のまだ瑞々し 小峯雅子 酸漿 200201  
干柿のインテリアめく連子窓 泉田秋硯 200202  
裏年の干柿ねらふ小鳥かな 河野友子 六花 200202  
父に酒母に干し柿供へけり 桑垣信子 いろり 200202  
柿干して生れし家が終の家 武田和代 百鳥 200202  
ガサ市の吊す干柿うまさうに 田中章子 酸漿 200203  
干柿の日々に知恵づくやうに皺 閑田梅月 馬醉木 200205  
軒に吊る干柿二連母の待つ 小林美恵子 築港 200301  
干柿も物干竿にゆれにけり 白石秀雄 酸漿 200301  
物干しに柿と作業衣吊るしけり 滝本香世 百鳥 200301  
吹き下ろす風に干柿甘さ締め 堀川福子 馬醉木 200302  
日に風に育つ干柿柿屋建 隅田恵子 雨月 200302  
柿干して大根干して初瀬かな 杉本美智江 雨月 200302  
干柿の色を違へる家二軒 吉田康子 青山椒 200303  
干柿が好き太陽が好きなりし 後藤比奈夫 ホトトギス 200304  
ふるさとの干柿妻に供へけり 田中呑舟 火星 200311  
ベランダに干柿を揉む美味くなれ 須賀敏子 あを 200401  
柿干し場ほまちと婆の仕切りをり 金升富美子 200402  
柿を干す軒に番犬眠りをり 萩谷幸子 雨月 200402  
干柿に朝日集める軒場かな 林裕美子 六花 200403  
干柿の山気に甘味増すといふ 小林佐江子 雨月 200403  
干し柿の影移り行く塀長し 亀井幸子 築港 200403  
干柿に種子なし単身恙なし 江原輝陽子 帆船 200406  
干し柿に噛みこんでをり吊し紐 関根義行 対岸 200406  
干し柿のやうな俳人誰と誰 山田六甲 六花 200412  
楪を敷きて干柿高野より 指尾直子 雨月 200503  
老いてはをれぬ柿干し大根干し 三浦照子 帆船 200503  
干柿のほどよき色の日和かな 笹川イツ子 200505  
剥き痕のぐきぐき柿の干されたる 酒本八重 里着 200506  
光背や干柿列を正しけり 宇都宮滴水 京鹿子 200512  
柿干して村はよそよそしくなりぬ 田中春生 200512  
どの家も軒に柿干し人在らず 水原春郎 馬醉木 200601  
柿干せば山より日和下りてくる 豊田都峰 京鹿子 200601  
湯の町のはづれ柿干す大根干す 篠田純子 あを 200601  
膝ぽんと柿干す渋の手で打てり 長田曄子 火星 200601  
干柿を小鳥へ吊す春の庭 朝倉富次 酸漿 200607  
干柿の横に渡せし縄たるむ 宮津昭彦 200702  
干柿を吊すひとりの生活かな 福地初江 200801  
干柿の甘くなるころ柿の里 吉原一暁 200802  
御詠歌の流れ干柿吊す寺 椿和枝 200802  
山寺の軒びっしりと柿干せる 磯野しをり 雨月 200802  
真つ先に日の差す本家柿を干す 藤井佐和子 200802  
干し柿のすだれにぎはふ峡の村 河井富美子 ぐろっけ 200803  
より高くたかく串柿干し連ね 大石よし子 雨月 200803  
干柿の糸のかげ濃き山日和 笹倉さえみ 雨月 200901  
恒例の干し柿作りふたり住み 飯田美千子 200901  
干柿の頬は冷たし温かし 前川明子 200902  
青丹よし奈良の干し柿哲郎忌 瀬島洒望 やぶれ傘 200902  
剥きたての柿干してある蕎麦処 大島英昭 やぶれ傘 200903  
連山を見飽き干柿吊しをり 高倉恵美子 200905  
干柿や猫うら返る日の光 芝尚子 あを 200911  
干柿のおほほおほほに日暮くる 梶浦玲良子 六花 200912  
干柿や軒先かざる鄙のみち 鈴木美彦 200912  
柿を干す空に色なき武甲山 山岸治子 馬醉木 200912  
ひと竿の干柿軒に鄙に老ふ 落合晃 201001  
戸口のみ空けて干柿鎧ふ家 山岸治子 馬醉木 201001  
軒吊の干柿に富士立ちにけり 山岸治子 馬醉木 201001  
軒下に干柿並び漂ふ香 西川慶子 酸奬 201002  
干柿の朱のうすれゆく漱石忌 竹内弘子 あを 201002  
干柿の種も細りて尖りゐる 秋千晴 201003  
干柿の種の湿つてをりにけり きくちきみえ やぶれ傘 201003  
干し柿に埋もれて村の活気かな 山本初代 ろんど 201003  
干し柿に種いくつある姉妹 伊藤希眸 京鹿子 201005  
軒先の干柿ごしに返事あり 井上淳子 火星 201101  
軒先に干柿ならび月明り 續木文子 あを 201101  
干し柿のひとつひとつに日の雫 中村ふく子 201102  
干し柿の日々に色づく皺の筋 達山丁字 201102  
海風に島の干柿黒ずみし 山崎郁子 万象 201104  
干柿の千余の日向曼陀羅図 鳥居おさむ ろんど 201110  
干柿に小蝿たかれば蟷螂来 細野恵久 ぐろっけ 201210  
柿を干す縄文の湖知りつくし 石田野武男 万象 201212  
柿を干す丹波の里の深庇 国包澄子 201301  
干柿に指圧の痕の二つ三つ 塩路五郎 201301  
干柿の程よき甘さ今年また 西田史郎 201301  
街住みの干柿小さく吊しけり 安立公彦 春燈 201301  
干柿やどの実も底の膨れつつ 中根美保 風土 201301  
干柿に皮めくものの出来てきし 中根美保 風土 201301  
柿干してもと繭倉の簷高き 千手和子 馬醉木 201302  
嫁がせて軒に干し柿増やす日々 吉田カイ 万象 201302  
物干に吊し柿して家居かな 中村月代 末黒野 201302  
干し柿を右に左に村を過ぐ 亀井紀子 201302  
干し柿や湖東三山てふ地酒 村高卯 201303  
柿を干す軒先ありし頃のこと 野上杳 201401  
干柿の下に校長立つてをり 涼野海音 火星 201401  
柿二連干して庵の藁庇 河野亘子 馬醉木 201402  
干し柿を峡の火種と思ひけり 森岡正作 201403  
干柿や信濃の空を軒先に 桑原逸子 201403  
干し柿や去年と同じ軒と樟 白水良子 201406  
嫁がせて軒に干し柿増やす日々 吉田カイ 万象 201302  
柿干して夜の帳をのぞきけり 小林成子 火星 201412  
干し柿に甘くなれよと声をかけ 廣瀬将也(小六) 201501  
城内といふ町ありて柿干せる 野中亮介 馬醉木 201501  
柿のれん干し大根とにぎにぎし 鎌田慶子 ろんど 201502  
吊し柿干せるばかりの色と艶 滋野暁 末黒野 201502  
申し訳ほどの柿干し虚子旧居 落合絹代 雨月 201502  
干柿に三カラットの種残る 高橋龍 201505  
雲掴めそうなベランダ柿を干す 中谷三干子 船団 201508  
違ふ柿干して親しき隣かな きくちえみこ 港の鴉 201510  
干柿に並べ雑魚干す裏通り 平野暁美 馬醉木 201602  
振り分けに柿の干さるる細格子 奥田茶々 風土 201602  
窓と云ふ窓干し柿に日向(ひむか)道 中島陽華 201603  
柿干して生家は世代交代と 野田光江 雨月 201701  
漢来て十筋ほどなる柿を干す 今井妙子 雨月 201702  
マンションの二階三階柿を干し きくちきみえ やぶれ傘 201701  
指に詩生れて干柿仕上りぬ 藤森すみれ 201702  
干柿の舌に吸ひつく里の味 谷渡末枝 万象 201703  
吊るし柿富士より高く干されけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 201711  
干柿や谺和みの峡日和 松本鷹根 京鹿子 201712  
緩やかに一人に慣れて柿を干す 田代貞香 201801  
みづうみの水かげろふに柿を干す 南うみを 風土 201801  
柿干して峡の明るき日暮かな 和田昭海 京鹿子 201801  
干柿の種健在にして老いぬ 丸井巴水 京鹿子 201801  
干柿を厚く剥きたる男の手 須賀敏子 あを 201801  
柿干して高野の里の日のゆたか 大石喜美子 雨月 201802  
軒下の干柿揉んでから味見 須賀敏子 あを 201802  
この歳になれば干柿みな笑ふ 高木晶子 京鹿子 201803  
柿を干す一村かけて富士日和 布施政子 馬醉木 201803  
田遊び果つ干柿の福いただきて 河原敬子 201806  

2018年11月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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