6    180句

嫁ぎゆく友羨しまず柿をむく   竹下しづの女

柿  熟柿  渋柿  干柿  吊し柿  柿簾

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
縞馬の縞美しや柿の秋
竪ヤエ子
春耕
200412
 
境内を駆け回る子等柿日和
谷野由紀子
春耕
200412
 
柿剥いて呻吟の智慧さづかりし
山田六甲
六花
200412
 
干し柿のやうな俳人誰と誰
山田六甲
六花
200412
 
種なし柿小さな種を孕みをり
木村茂登子
あを
200412
 
窓外に柿すだれ成す料金所
安永圭子
風土
200501
 
かたはらに身のほど知らぬ柿の艶
荒井和昭
200501
 
少年に長すぎてゐし柿の竿
荒井和昭
200501
 
柿の種くはへて探す棄てどころ
荒井和昭
200501
 
残り柿大空間をそれぞれ持つ
林翔
200501
 
日陰りの早き遠山つるし柿
代田幸子
200501
 
梵字書く墨たつぷりと柿の秋
山崎祐子
万象
200501
 
甘柿を漁りてゐたり親子熊
佐藤哲
万象
200501
 
柿捥ぐや怪我の思ひ出蘇る
石山民谷
遠嶺
200501
 
吊し柿蔕だけ残る軒の下
土肥屯蕪里
雲の峰
200501
 
アドバルーンゆらりともせず柿の里
土肥屯蕪里
雲の峰
200501
 
旅の身に日曜家族柿を提げ
渡邉友七
あを
200501
 
柿食うて疾くとく戻れ小熊達
芝尚子
あを
200501
 
葉隠れの術見破らる富有柿
東亜未
あを
200501
 
枝付きの市場の柿や母を恋ふ
内堀京子
河鹿
200501
 
種なしの柿に秘佛のやうな種
閑田梅月
馬醉木
200501
 
一枚の葉もなき枝の柿百顆
史あかり
ぐろっけ
200501
 
柿熟るる島に忘れし片ピアス
松本恒子
ぐろっけ
200501
 
標高三百会津身知らず柿畑延ぶ
松崎鉄之介
200501
 
鳥も余す禅寺丸柿生り放題
村井久美子
200501
 
たつぷりと照る日集めて柿熟るる
中坂和子
帆船
200501
 
柿むいて丸かじりせり独りなり
小橋末吉
対岸
200501
 
架け足してあり柿簾青ずいき
小旙普士男
対岸
200501
 
柿日和ゴットン水車ひとまはり
古宇田敬子
対岸
200501
 
柿の皮蚕籠に干せり五箇の庄
須永トシ
栴檀
200501
 
柿たわわ下にアルミの脚立かな
景山まり子
百鳥
200501
 
柿照るや昨夜の嵐の水溜り
小野寺靖
百鳥
200501
 
自転車に空気を入るる柿日和
高橋千美
京鹿子
200501
 
杣留守の柿もぎ竿の置き去りに
淵脇護
河鹿
200502
 
柿もいで夫へ手渡す日の温み
有島夛美
河鹿
200502
 
鈴なりの山柿青き阿蘇ふもと
田代ヨシ
河鹿
200502
 
庭見世や柿栗盛りて宗和膳
築城百々平
馬醉木
200502
 
嫁を待ちこがれし家や柿の秋
太田陽子
200502
 
通されし部屋の明るき柿の秋
杉山晴美
200502
 
墓守に捥いでもらひし柿甘し
大西八洲雄
万象
200502
 
間引子の墓に小柿を一つづつ
森田和子
万象
200502
 
柿捥ぎの頭上に烏騒ぎけり
松尾芳子
万象
200502
 
筆柿や野仏の角曲りたる
竹内悦子
200502
 
廃屋に朱を点したる富有柿
上石哲男
築港
200502
 
峡十戸日ざしを貯むる吊し柿
水谷芳子
雨月
200502
 
義歯たりし母に供へむ醂柿
西村しげ子
雨月
200502
 
通り過ぐ風やはらかに柿簾
吉田眞弓
雨月
200502
 
猪垣の家にかぶさる柿たわわ
福田かよ子
ぐろっけ
200502
 
吊し柿棚田の上の一軒家
松井洋子
ぐろっけ
200502
 
土石流の山家に残る吊し柿
松本恒子
ぐろっけ
200502
 
合併の新しき町柿たわわ
伊藤マサ子
ぐろっけ
200502
 
お見舞へ柿と林檎を剥いて行く
松崎鉄之介
200502
 
白根より吹越しの風吊し柿
村越化石
200502
 
熊飢えて村落の柿貧れる
北村香朗
京鹿子
200502
 
一筋の生家の道や柿うるる
山田耕子
京鹿子
200502
 
柿甘し熊出る里より送り来て
吉田多美
京鹿子
200502
 
沿線の柿が賑やか雨上がる
坪井洋子
200502
 
十ばかり柿を吊して不帰の客
梅原悠紀子
百鳥
200502
 
筬音の軒に日当る吊し柿
田村すゝむ
風土
200502
 
参道に沿ふ家毎の柿たわわ
二瓶洋子
六花
200502
 
地に触れんばかりに柿のたわわなる
二瓶洋子
六花
200502
 
伊那谷や蘭の館の吊し柿
江崎成則
栴檀
200502
 
雲の間農鳥岳のぞき柿赤し
江崎成則
栴檀
200502
 
木曽駒岳の影の上り来柿簾
江崎成則
栴檀
200502
 
甲斐の嶺々晴れ一村の吊し柿
藤原照子
200502
 
柿日和黒きポストの蔵の町
工藤進
200502
 
阿夫利嶺の風のここまで残る柿
小島禾汀
春燈
200502
 
疎開児の声いまもなほ柿すだれ
小島禾汀
春燈
200502
 
柿の実に触れさうで触れない夜空
玉川梨恵
200502
 
老いてはをれぬ柿干し大根干し
三浦照子
帆船
200503
 
吊し柿刃の跡残し飴色に
岡野輝子
万象
200503
 
長谷寺や道の辺に買ふ百目柿
若槻妙子
200503
 
伊那谷の風色増せる吊し柿
土川照恵
栴檀
200503
 
柿すだれ朝日かがよふ山家かな
有島夛美
河鹿
200503
 
柿すだれ声張りあげて九九の声
土生逸磨
河鹿
200503
 
はしゃぎつゝ柿をもぎけり孫達と
木村鈴代
200503
 
柿実る飲めば安堵す保健薬
松永ハツエ
200503
 
身不知柿荷を解かれて酔い醒ます
物江晴子
八千草
200504
 
山がらす嘴を磨いて柿を食う
川口松生
200504
 
老象の鼻が探るや柿ひとつ
中山まり
200505
 
柿の実や百済観音立ち賜ふ
若泉真樹
200505
 
残り柿唎酒をして朦朧と
大山夏子
200505
 
剥き痕のぐきぐき柿の干されたる
酒本八重
里着
200506
 
落日ヘトリオを奏づ小守柿
山元志津子
八千草
200506
 
先ず仰ぐ山門脇の柿簾
春日久子
八千草
200506
 
斑鳩の柿の色せり迦楼羅面
原田達夫
虫合せ
200506
 
星月夜粉ふいてゐる吊し柿
高橋将夫
星の渦
200507
 
義仲寺の成らずの柿茂りをり
梅村五月
栴檀
200509
 
秋天をかくさふ庭木栗も柿も
瀧春一
菜園
200509
 
秋の川撓みて柿の村をいだく
瀧春一
菜園
200509
瀧山丘陵
鈴生りの柿もしづかに葉をふらす
瀧春一
菜園
200509
古河
柿剥くや大いなる樫の幹ならぶ
瀧春一
菜園
200509
 
山風の通ふ道あり吊し柿
稲畑汀子
ホトトギス
200510
 
木に登り柿を食べゐる山の熊
滝沢伊代次
万象
200510
回想
百日経に未だ青さの富有柿
伊丹さち子
馬酔木
200511
 
古泉閣隣の客が柿を食ふ
山田六甲
六花
200511
柿干して村はよそよそしくなりぬ
田中春生
200512
山の湯の一軒の宿柿簾
吉原房子
200512
堰のおと絶えて夕づく柿の里
武藤嘉子
200512
いつまでも残つてをりし柿の渋
前田美恵子
200512
柿の秋過ぎつこの家の柿たわわ
阿部ひろし
酸漿
200512
禅寺丸柿本陣の門に色づけり
中里信司
酸漿
200512
柿剥けば柿の思ひ出語る母
南原正子
酸漿
200512
ひきこもる青年の家柿たわわ
小黒加支
酸漿
200512
太郎無くさてもさてもの次郎柿
大橋敦子
雨月
200512
妻病めば捥ぎたる柿を袖でみがく
戸栗末廣
火星
200512
吊し柿風が磨きし彩を生み
鈴鹿仁
京鹿子
200512
光背や干柿列を正しけり
宇都宮滴水
京鹿子
200512
柿ひとつ天王山をころがれり
浅田光代
風土
200512
しばらくは締切もなし柿啜る
山田六甲
六花
200512
伊丹の地柿実のる木と実のらぬ木
阪口久子
築港
200512
卓上の五つの柿の明るさに
須賀敏子
あを
200512
たわわなる柿の木つづく塩の道
丸山ゆう
200512
どの家も軒に柿干し人在らず
水原春郎
馬醉木
200601
柿照るや赤児のやうな雲を置き
星井千恵子
遠嶺
200601
柿赤し農の狭庭の地鎮祭
小林眞彦
遠嶺
200601
洋館の四角の日溜まり吊るし柿
浮田宏子
四葩
200601
酒蔵の見学一行柿赤し
廣畑忠明
火星
200601
神前に供へある柿五角形
吉田康子
火星
200601
蒼天に今日も増やしぬ吊し柿
長田曄子
火星
200601
啄かれし痕のゆれゐる吊し柿
長田曄子
火星
200601
吊し柿渋染む指の太かりき
長田曄子
火星
200601
膝ぽんと柿干す渋の手で打てり
長田曄子
火星
200601
富有柿ピサの斜塔のごと盛られ
竹内悦子
200601
落柿や大往生といふがあり
近藤喜子
200601
柿赤き大八洲国山日和
中野京子
200601
空は青し眼前に柚子をちに柿
林翔
200601
柿干せば山より日和下りてくる
豊田都峰
京鹿子
200601
夕焼を溜めて太りし柿の數
吉田多美
京鹿子
200601
山柿を捥ぐにほどよき野面石
飛鳥由紀
200601
柿吊す夫婦阿吽の呼吸かな
飛鳥由紀
200601
初物の柿食ふ猿の顔をして
大坪景章
万象
200601
大榎下の地蔵に柿一つ
大坪景章
万象
200601
柿一枝大ぶりに活け欣一忌
岩崎眉乃
万象
200601
豆柿を大壺に挿し荒物屋
近藤てるよ
酸漿
200601
柿もぎし竿立てかけてありにけり
小泉豊流
酸漿
200601
真野湾に傾く畑やおけさ柿
川原典子
酸漿
200601
一人とて柿ただ一つ買ひにけり
兼子栄子
酸漿
200601
柿の実を争ふ椋鳥見つめをり
佐野つたえ
風土
200601
柿ちぎる落ちたる人の話して
柴田佐知子
200601
初柿のごまの数だけ夫頑固
秋千晴
200601
湯の町のはづれ柿干す大根干す
篠田純子
あを
200601
発つ人に言い尽くせなくて柿をむく
斉藤裕子
あを
200601
柿食ふや大志抱きし遠き日よ
坂元フミ子
河鹿
200602
柿花火罪あるごとく宙に溶け
西村純太
200602
青梅路や蕎麦屋二階も吊し柿
山川好美
春潮
200602
武蔵野や野川をくだる柿ひとつ
石川英利
百鳥
200602
一連の思はぬ重さ吊し柿
清水ミツコ
200602
一生を壮年の意気富有柿
渡辺民親
遠嶺
200602
柿たわわ里はかそけき遠筑波
道給一恵
遠嶺
200602
笛吹川ふえふきの瀬音や軒の柿簾
小林眞彦
遠嶺
200602
老びとを要の村や柿すだれ
窪田粧子
馬醉木
200602
斑鳩の里に塔寂ぶ柿日和
渡邉英子
馬醉木
200602
柿さらす目はくれなゐに寝間ふかめ
鶴見遊太
200602
庭の柿食ひに四・五羽の雀日々
松崎鉄之介
200602
世の端のその端に住み吊し柿
村越化石
200602
卒寿の伯父庭の柿剥きもてなせり
寺田文子
200602
豪農の軒を占めたる吊し柿
井出やすはる
酸漿
200602
白壁や軒一連の柿すだれ
井出やすはる
酸漿
200602
吊り柿に囲まれ爺の火照り顔
三橋早苗
ぐろっけ
200602
空にこころ委ねし一と日吊柿
八木柊一郎
ぐろっけ
200602
白壁に和んでゐたる柿一個も
丸山佳子
京鹿子
200602
びん乏柿一番高い裾野村
禰寝瓶史
京鹿子
200602
見つからぬままの遊びへ柿剥かる
丸井巴水
京鹿子
200602
吊し柿粉を噴き初む蚕屋二階
須永トシ
栴檀
200602
鈴なりの小柿の家の続きをり
小林朱夏
200602
柿剥けば亡母を語りて夫涙
坂元フミ子
河鹿
200603
村ひとつ暖色となる吊し柿
佐久間はるみ
200603
吊し柿吊して売れり布留の里
駒形祐右子
万象
200603
鐘楼に小粒ばかりの吊し柿
中條今日子
万象
200603
仲間同士の御年賀に買ふあんぽ柿
松崎鉄之介
200603
白壁に影ひとつづつ吊柿
師岡洋子
ぐろっけ
200603
カーテンに淡き長影つるし柿
角谷美恵子
ぐろっけ
200603
柿十個児が真直ぐに並べたる
高橋大三
ぐろっけ
200603
椋鳥の数に等しき柿のあり
大山妙子
酸漿
200603
童謡の時報流れし柿すだれ
宇田喜美栄
200603
柿を捥ぐ真青な空へ枝返し
横田晶子
風土
200603
気楽さも時にはかなし柿をむく
綿谷美那
雨月
200603
群からす浚ひては翔つ柿花火
伊藤希眸
京鹿子
200603
落柿の匂いに噎せる里の道
内山弘幸
八千草
200604
突風が匂ひ攫ひぬ吊し柿
三関浩舟
栴檀
200604
日蓮に帰依して柿を捥ぐ家族
駒井でる太
200605
田につづく柿畑佐渡は広すぎる
駒井でる太
200605
わが家にも主婦のつれづれ吊し柿
浅井青陽子
ホトトギス
200605
アパートの狭き窓辺に柿簾
松沢芳子
四葩
200605
山々の霧らひて柿の照りいでぬ
瀧春一
常念
200606
風花やすでに粉をふく吊し柿
瀧春一
常念
200606
傷つけるKきてのひら柿を愛づ
瀧春一
常念
200606

學徒動員

の長男

干柿を小鳥へ吊す春の庭
朝倉富次
酸漿
200607
その他てふ気安さにあり柿の村
宇都宮滴水
京鹿子
200609
句碑の寺葉うらがくれの柿の独樂
丸山冬鳳
京鹿子
200610

 

2019年11月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。