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三千の俳句を閲(けみ)し柿二つ    正岡子規

柿  熟柿  渋柿  干柿  吊し柿  柿簾

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
裏山に球体思考の残り柿
若森京子
船団
200006
ちちははの留守にもう慣れ柿の家
今城知子
船団
200006
値踏する牛の貫禄柿は実に
保坂加津夫
いろり
200009
当麻寺へ道真直や吊し柿
松宮幹彦
春耕
200010
柿の秋どの径行くも塔見える
小林光美
春耕
200010
桐の木のとなり柿の木蝉時雨
木下野生
200010
柿青し両目をあけて惚れもせず
上原祥子
海程
200010
あの家は十ばかりなる吊るし柿
中原幸子
遠くの山
200010
師に忠を死後もつくせり柿の天
山田六甲
六花
200010
柿たわわ誰も嘗めてはくれもせず
山田六甲
六花
200010
柿の実をけぶらせてゐる登り窯
山田六甲
六花
200011
秀明の窯に再見柿の天
山田六甲
六花
200011
柿一つもんぺで拭きてかじり食ぶ
長谷川登美
ぐろっけ
200011
柿の皮干して遊里でありし町
朝妻力
俳句通信
200012
深吉野や渋搗く柿のはやもがれ
深川知子
俳句通信
200012
高野みち高野槙売り柿を売り
池田草
雨月
200012
柿吊す軒端いつしか昏れてゐし
乾佐知子
春耕
200012
柿の実や朝から鳥の喧騒が
福田みさを
いろり
200012
柿吊す竹原格子拭き込みて
品川鈴子
ぐろっけ
200012
もの思ふうなじとなりて柿を剥く
鈴木まゆ
馬醉木
200101
くり返すお辞儀に柿の落ちにけり
夏秋明子
火星
200101
少年の跳んで走つて柿に色
奥田節子
火星
200101
若狭過ぐいつもの柿の木に黙礼
林唯夫
海程
200101
掌に柿の丸みを頂戴す
安徳由美子
200101
柿の実や青き屋根置く弁天堂
三澤福泉
俳句通信
200101
大きかり柿衞文庫の由来の柿
阪上多恵子
雨月
200101
手の届く柿の一つを祝福す
村越化石
200101
わが生家浮かぶよ柿の秋となる
村越化石
200101
柿不作鴉にすべてまかせけり
渡美知子
200101
方丈の玻璃のゆがみや柿日和
三井公子
酸漿
200101
衰へぬ一徹夫の柿をもぐ
宮本道子
酸漿
200101
方丈の屋根黒光り柿の秋
高木良多
春耕
200101
柿落ちぬけはひに現を抜かしゐて
武田菜美
銀化
200101
いつもなら祖母が剥いてるつるし柿
保坂加津夫
いろり
200101
柿たわわ帰らざる人待つ様に
中野辰子
いろり
200101
太郎より次郎柿の面がまへ
保坂さよ
いろり
200101
柿すだれ夕日吸ひつくしたるかな
林裕子
風土
200102
柿の秋高野への径七曲り
金國久子
遠嶺
200102
柿熟るる椋の極楽浄土かな
町野昭人
遠嶺
200102
地蔵坂柿に夕陽の残りけり
三橋泥太
遠嶺
200102
柿の色して残りゐし朝の月
阿部ひろし
酸漿
200102
柿干して借景狭くなりにけり
飯塚ゑ子
火星
200102
子規慕ふココアと柿と硯あり
飯塚ゑ子
火星
200102
柿すだれ短く吊し海人の家
武井清子
200102
柿を捥ぐわれ作りたる挟み竹
大堀鶴侶
雨月
200102
霜降りて世に出づ美濃の富有柿
大堀鶴侶
雨月
200102
皆の目を集めし柿も落ち尽くす
村越化石
200102
県境すずなりの柿ばかりなり
清水結化
いろり
200102
軒先を紅色に染めるつるし柿
茂木とみ
いろり
200102
枯露柿の粉ふいてゐる裏おもて
皆川盤水
春耕
200102
家ぬちに木曽の里びと柿を干す
金子里美
船団
200102
黒雲に押しつぶされて吊し柿
鎌倉喜久恵
あを
200102
はらからの集う一日や次郎柿
竹下昭子
ぐろっけ
200102
柿穫れば隣家も柿を切る気配
竹下昭子
ぐろっけ
200102
枝柿を担ぎて回る三軒目
塩貝朱千
京鹿子
200103
せかされて色づく柿の昏からむ
鳥居真里子
船団
200103
柿の空男のシャツを叩き干す
ふけとしこ
船団
200103
吊し柿鳥語辞典を編むつもり
藤田守啓
船団
200103
串柿を股火鉢して忘れ来し
山田六甲
六花
200103
山頂に移る夕日や吊し柿
鈴木とし子
遠嶺
200104
大屋根の柿の実二つ四つ相撲
秋野火耕
船団
200105
柿たわわ飛ぶ屋根やねの黒瓦
樫井賢一
船団
200105
少年がいるどの家も柿たわわ
中林明美
船団
200106
柿吊し朱の鉄壁にこもり棲む
伊藤鯰子
ぐろっけ
200106
柿すだれ分けだんべえで迎へらる
伊藤鯰子
ぐろっけ
200106
船の吾に子の絵手紙の柿すだれ
伊藤鯰子
ぐろっけ
200106
柿吊しながら秩父のまつり唄
伊藤鯰子
ぐろっけ
200106
山柿の切なきまでの青まろぶ
木村公子
200108
奥会津どの道行くも柿簾
鈴木大林子
春耕
200110
柿二つ分けて折合ふ話かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200111
健啖の子規が余せし柿を食ふ
神蔵器
風土
200111
色づきて鈴なりの柿見つけたり
渡邊仁
いろり
200111
色づきて隣家の柿の数知れり
松崎鉄之介
200111
胡露柿に昔のつまみどころあり
岡井省二
200111
私小説めきて柿剥く妻眺む
鈴木鷹夫
200112
柿簾並ぶ農家に母思ふ
二宮桃代
雨月
200112
届きたる柿の歪の甘きこと
石原勢津子
雨月
200112
柿ぶだう病よき日のてのひらに
白岩三郎
馬醉木
200112
よくひびく子猫の鈴や柿日和
内田雅子
馬醉木
200112
柿あまた生りておのおのしづかなる
飯島士朗
銀化
200112
柿かぢる音かろやかに目の笑ふ
溝口八重子
雲の峰
200112
晴十日つづけり妻の吊し柿
杉本寛
200112
子規の忌はをとつひ柿の色づきぬ
荒井正隆
200112
神輿のごと藏を飾れり吊し柿
託正夫
200112
船笛を鳴らして島は柿日和
蓮尾あきら
風土
200112
柿喰ふや舟屋の浦を一望に
岩木茂
風土
200112
柿もぎに登れば見ゆるむかしかな
石橋翠
いろり
200112
枝落とし柿のみ一つ残しけり
渡邊仁
いろり
200112
柿食べて家族の前の白き皿
小山森生
200112
子規没後百年の日の柿のいろ
夏秋明子
火星
200112
稜線を紺太に書き柿のころ
豊田都峰
京鹿子
200112
柿の秋箱に並びし夕日色
阿部ひろし
酸漿
200112
観音に大き法灯富有柿
武田孝子
春耕
200112
合掌家見事軒々柿簾
間瀬淑子
春耕
200112
種なし柿故郷に穴のひとところ
堀内一郎
あを
200112
日当りて無人の店の柿が照る
坂口みほ子
ぐろっけ
200112
豊作に捨て置く山の柿花火
荒川美邦
京鹿子
200201
可能性使ひ残して柿うまし
児玉素朋
京鹿子
200201
引越し屋が背伸びに柿をもぎにけり
伊藤多恵子
火星
200201
柿ひとつ供へてありぬ辻祠
岡和絵
火星
200201

2019年11月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。