冬立つ 2     32句

あらたのし冬立つ窓の釜の音    鬼貫

冬立つ  立冬  冬に入る  冬来る  今朝の冬

作品
作者
掲載誌
掲載年月
冬立つや低き音してシュレッダー 宮内とし子 201801
群雀一人称に冬立ちぬ 高木晶子 京鹿子 201802
冬立つや鯉くろがねの身を重ね 今井吉子 馬醉木 201802
夫の椅子かの日のままに冬立ちぬ 石川倜子 馬醉木 201802
けあらしや冬立つ今朝の雄物川 園部蕗郷 春燈 201803
冬立つや三和土に響く仕込唄 廣畑育子 六花 201803
冬立つや柱時計の子夜の音 岡野里子 末黒野 201803
ガード下の音けたたまし冬立ちぬ 大橋晄 雨月 201803
落日の黒雲一朶冬立てり 宮元陽子 末黒野 201804
一草に一木に冬立ちにけり 増成栗人 201901
冬立つや姦し年増の湯屋のれん 大塚たきよ 201902
太筆の墨跡蒼く冬立てり 吉田順子 201902
冬立つやきれいにたたむ新聞紙 浅田光代 風土 201902
心解くココア一杯冬立てり 渡辺美智子 末黒野 201903
冬立つや形見の背広子に出して 千葉禮子 202001
冬立つ日桜もみぢの入り日かな 菊谷潔 六花 202002
冬立つや墨に付きたる黴の白 伊藤隆 202002
夫逝きて十年の冬立たむとす 今井千鶴子 ホトトギス 202002
冬立つや海蝕洞の歯朶明り 小坂優美子 馬醉木 202002
冬立つや鳥居は海へ一直線 廣畑育子 六花 202003
稿起こす白紙いちまい冬立てり 岩岡中正 ホトトギス 202004
博品館にバイデンのお面冬立てり 篠田純子 あを 202101
一日に食事は三度冬立てり 田中藤穂 あを 202101
鳩二羽が駅舎掠むる冬立つ日 渡邉孝彦 やぶれ傘 202101
窓越しの山並み蒼く冬立てり 土井三乙 風土 202102
冬立つや駅前町名の天王山 和田絢子 春燈 202201
神楽殿閉ざされて冬立ちにけり 増成栗人 202201
冬立つや防災放送試験中 藤波松山 京鹿子 202203
老松の黒々と冬立ちにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
仏像の眉間に光冬立ちぬ 平松うさぎ 202301
待たされていよいよ着工冬立てり 秋川泉 あを 202301
白々と明くれば鴉声冬立ちぬ 岡野里子 末黒野 202302
冬立つ →1

 

2023年11月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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