二日月          29句

薄より萱より細し二日月   正岡子規   寒山枯木

初月  二日月  三日月  眉月  新月

作品
作者
掲載誌
掲載年月
牡丹の花芯覗けり二日月 二本松輝久 風土 199909
雪しろき奥嶺があげし二日月 藤田湘子 200006
木枯しに研かれつ昇る二日月 林裕子 風土 200102
ひんがしに二日月あり藷の苗 中島陽華 200108
二日月手水に低き足のをと 鎌倉喜久恵 あを 200109
廻らねば水車氷らむ二日月 太田昌子 馬醉木 200304
菊食べて喉もと匂ふ二日月 小林和子 風土 200412
メタセコイアの一本芯に二日月 間島あきら 風土 200412
吹き荒れて枯野の果ての二日月 西村勝美 春燈 200605
二日月沈む花野を我が抱く 中川芳子 200612
流木を集めて焚けり二日月 大山文子 火星 200612
稜線の余光に高し二日月 永見嘉敏 酸漿 200712
帰宅路の空寒々と二日月 山口キミコ 200805
耕せる背にまだ昼の二日月 藤井昌治 200806
沖波の一と呑みに失す二日月 北川英子 200811
二日はや車窓に仰ぐ二日月 数長藤代 200904
駅前にパチンコ屋あり二日月 中川すみ子 200911
木偶倉の鍵穴さがす二日月 中村風信子 馬醉木 201012
深海の怪魚揚がりし二日月 あさなが捷 201111
二日月電動ベッドの小さき母 頓所友枝 冬の金魚 201209
猫の眼のまんまるとなる二日月 大日向幸江 あを 201211
少し酔ひ無口饒舌二日月 水野範子 ぐろっけ 201311
二日月忽ち雲に溺れけり 伊庭玲子 201411
鉄塔に灯が点滅す二日月 藤井美晴 やぶれ傘 201411
二日月揚げ音羽の冬紅葉 塩路隆子 201502
稜線を梅雨の名残の二日月 安斎久英 末黒野 201511
モナリザの眉より淡し二日月 白井友梨 馬醉木 201512
噴水の胴上げしたる二日月 松尾龍之介 201611
空の何を苅らんと寒の二日月 小田嶋野笛 末黒野 201805
赤星を際立たせゐる二日月 延川笙子 六花 201812

 

2021年9月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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