初月(初月夜)        36句

ほのぼのと渚は近江初月夜   阿波野青畝   除夜

初月  二日月  三日月  眉月  新月

作品
作者
掲載誌
掲載年月
初月とよぶ美しき真暗がり 長山あや 円虹 199812
咒のかたち鯛の鯛なり初月夜 平橋昌子 199911
計画はいよよ進むか初月夜 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912
夕ごころ誘ひ初月消えにけり 長山あや ホトトギス 200001
父想ふ時初月の濡れてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200003
初月やともしび洩るる坐禅堂 永沼弥生 春耕 200110
初月の消えて山の端沈みけり 稲畑汀子 ホトトギス 200309
初月のこれより期待置ける夜に 稲畑汀子 ホトトギス 200309
初月を見し敦煌を偲ぶのみ 稲畑汀子 ホトトギス 200309
初月に空を譲らぬ火星かな 稲畑汀子 ホトトギス 200409
猫だけが迎へてくれる初月夜 松山美眞子 雲の峰 200410
初月明りしたるホテルのプールかな 福盛悦子 雨月 200410
重箱にとりどりの彩初月夜 北川孝子 京鹿子 200512
初月のあやふく白し富士の空 木村享史 ホトトギス 200603
通夜了へし僧を照らせり初月夜 本多遊方 春燈 200711
初月や心のつかへ失せて居り 小國佐世子 遠嶺 200712
間違へて声掛けにけり初月夜 山田六甲 六花 200810
浜の真砂と只ごと俳句初月夜 松平菩提子 京鹿子 200812
思ひ込みすこし離れて初月夜 北川孝子 京鹿子 200901
初月に呪はれたるかタイガース 稲畑廣太郎 ホトトギス 200909
聖堂の扉は重し初月夜 稲畑廣太郎 ホトトギス 201109
初月夜より夜々重ね行くべかり 稲畑汀子 ホトトギス 201209
初月のそれより夜々をかぞへ来て 稲畑汀子 ホトトギス 201209
初月を遠州灘の果に見る 稲岡長 ホトトギス 201301
湯上がりの眺むる空や初月夜 及川信二 末黒野 201412
棟梁の墨壺匂ふ初月夜 多田ユリ子 201511
初月や遺影の夫に留守まかせ 笹村政子 六花 201711
船屋口洗ふ波音初月夜 柴田昭子 雨月 201801
初月や夜々太白に見守られ 大石勲 ホトトギス 201802
初月の敦煌の旅忘れめや 稲畑汀子 ホトトギス 201809
癒え給へ初月の満ち来たる夜々 稲畑汀子 ホトトギス 201809
初月を重ね三十八回忌 稲畑廣太郎 ホトトギス 201809
初月や浮世の未練うつすらと 大口堂遊 春燈 201812
初月や草履保育の三姉妹 廣畑育子 六花 202001

 

2023年9月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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