2020年2月14日

蕗の薹 1    100句

見て置いて探しにやるや蕗の薹   梅室

蕗のたう  蕗の薹    蕗味噌

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
蕗の薹たらの芽も買ひややわびし 和田祥子 馬醉木 199904  
蕗の薹父の忌まつすぐ歩みくる 長尾康子 風土 199904  
蕗の薹手を差し延べてもらひけり 村越化石 199904  
失せ物は出て來ず蕗の薹ふたつ 中原道夫 銀化 199904  
蕗の薹鬼籍の父を呼び起こす 戸田悠 銀化 199904  
筆先に溜めし力や蕗の薹 細原順子 俳句通信 199904  
水動く音のかすかに蕗の薹 三澤福泉 俳句通信 199904  
つるつると水かけ地蔵蕗の薹 内藤八重 俳句通信 199904  
スケツチの手を休めたる蕗の薹 長谷川通子 俳句通信 199904  
眠たがる男とゐたり蕗の薹 夏秋明子 火星 199905  
男手に蕗の薹焼き地酒かな 水野節子 雨月 199905  
都府楼址の続きに出でて蕗の薹 樺山翠 雨月 199905  
合併のうはさの小村蕗の薹 北吉裕子 俳句通信 199905  
そつとしておきたき固さ蕗の薹 小宮山勇 青胡桃 199905  
桟橋に銀の雨ふる蕗の薹 花島陽子 遠嶺 199906  
みどり解く分校のあと蕗の薹 阪上多恵子 雨月 199906  
土のいろやうやうはなれ蕗の薹 小林輝子 風土 199907  
身のうちに扉をさがす蕗の薹 中村浩治 京鹿子 199907  
遠き日のことにも触れて蕗の薹 穴澤光江 花菜風 199907  
蕗の薹ほろびの館の井はぬくし 丸山海道 丸山海道句集 199910  
活断層ゆるめて蕗の薹出づる 千田百里 巴里発 199911  
庭の辺の初のみどりや蕗の薹 能村登四郎 芒種 199911  
ほろ苦きもののはじめや蕗の薹 田中藤穂 水瓶座 200002  
これ誓子これ不死男よと蕗の薹 鷹羽狩行 200002  
宵の灯やからりと揚がる蕗の薹 水原春郎 馬醉木 200004  
果樹園の日差しあかるし蕗の薹 武田孝子 春耕 200004  
蕗の薹椀に一片浮きてをり 加藤君子 火星 200005  
蕗の薹肉たふたふとゆれにけり 各務耐子 200005  
蕗の薹みどり何枚着てゐるか 山田弘子 円虹 200005  
日溜りが日向に変り蕗の薹 星野高士 円虹 200005  
蕗の薹ころころするを弄ぶ 宮津昭彦 200005  
蕗の薹むくろのごとく猫眠る 朝妻力 俳句通信 200005  
蕗の薹本家と分家畦つづき 三嶋八千穂 ぐろっけ 200005  
「蕗の薹出た」の便りはi―mode 三橋早苗 ぐろっけ 200005  
友情は煮つめて苦し蕗の薹 松本鷹根 京鹿子 200006  
蕗の薹人におくれて影が過ぐ 宮津昭彦 200006  
蕗の薹摘みつつ阿蘇の馬柵長し 和田敏子 雨月 200006  
蕗の薹長け行く塔の姿して 宮津昭彦 200007  
蕗の薹牧草地にも顔を出す 宮津昭彦 200007  
いつも陽の溢るる径や蕗の薹 稲辺美津 夏椿 200007  
もつとも遠き嶺見てをりぬ蕗の薹 小澤克己 遠嶺 200008  
蕗の薹首のすわらぬ嬰抱いて 中原幸子 遠くの山 200010  
きのふより鼻むづ痒き蕗の薹 夏秋明子 ヒッポ千番地 200010  
蕗の薹未来摘まれてしまひけり 稲畑汀子 ホトトギス 200102  
土こぼし香をこぼしけり蕗の薹 稲畑汀子 ホトトギス 200102  
蕗の薹すこし力が二の腕に 吉弘恭子 あを 200103  
掌をころげ易くて蕗の薹 行方克巳 知音 200104  
蕗の薹摘めど摘まねどふるさとは 行方克巳 知音
二つ三つ庭の贅なす蕗の薹 神蔵器 風土 200104  
水音のひびく堤や蕗の薹 長井ヒサ子 春耕 200104  
知らさずにゐし知られずに蕗の薹 堀内一郎 あを 200104  
懐石に一味締むる蕗の薹 斉藤静枝 あを 200104  
蕗の薹緑広がる椀の中 須賀敏子 あを 200104  
荷揚場の石垣弛む蕗の薹 渡邉英子 馬醉木 200105  
右手に杖左手蕗の薹を摘む 金子皆子 海程 200105  
蕗の薹掌より零れれば暗し 金子皆子 海程 200105  
酒好きの亡き父偲び蕗の薹 多田節子 雨月 200105  
水音にむらさき脱ぎし蕗の薹 稲岡長 ホトトギス 200106  
枝折戸の奥に殖え来し蕗の薹 杉浦富士子 遠嶺 200106  
北海道の土の味せる蕗の薹 宮津昭彦 200106  
不細工な包で着きし蕗の薹 川崎不坐 火星 200107  
飯盛山の春を告げてや蕗の薹 堀田清江 雨月 200107  
十和田湖畔の蕗の薹摘み旅果つる 阪上多恵子 雨月 200107  
常世より返信のあり蕗の薹 武田菜美 銀化 200107  
アルプスの雪のつきたる蕗の薹 武井美代子 風土 200108  
やはらかき流れのありて蕗の薹 芳賀雅子 航跡 200108  
蕗の薹寺苑を恃む氏素性 荒川美邦 京鹿子 200201  
声に出てひーふーみーよー蕗の薹 鷹羽狩行 200203

「菜殻火」

五十周年を祝して

北陸の雪をかむりし蕗の薹 渡辺立男 馬醉木 200204  
蕗の薹挨拶のごと土もたぐ 吉川啓示 200204  
蕗の薹見てきて読書すすみけり 大串章 百鳥 200204  
鉄棒の低きが親し蕗の薹 辻のぶ子 雲の峰 200204  
人住まぬ庭にころころ蕗の薹 内藤順子 酸漿 200204  
はけ水の流れかすかや蕗の薹 中島八起 春耕 200204  
環濠あと今も水鳴り蕗の薹 中村風信子 馬醉木 200205  
陽光のしるき水辺や蕗の薹 穴澤光江 遠嶺 200205  
そのままの形揚げたる蕗の薹 宮津昭彦 200205  
貯木場の朽木の屑に蕗の薹 安藤孝助 200205  
鉢巻土居ほどけしところ蕗の薹 酒井ひろ子 200205  
蕗の薹まづ初物は仏壇に 長田秋男 酸漿 200205  
紙漉小屋廃れし水場蕗の薹 宮川杵名男 春耕 200205  
蕗の薹湧き水の輪の山上湖 出岡実 春耕 200205  
若狭路の風やはらかく蕗の薹 石川C子 馬醉木 200206  
声のある方にひろがる蕗の薹 清水明子 遠嶺 200206  
朝市の小さき笊より蕗の薹 片山茂子 遠嶺 200206  
蔵裏や撒きしごとくに蕗の薹 野沢しの武 風土 200206  
一品は天ぷらにして蕗の薹 野沢しの武 風土 200206  
手の届きさうな山の日蕗の薹 上崎暮潮 円虹 200206  
蕗の薹集ふ地の神集ふ如 上崎暮潮 円虹 200206  
一筋の墓への道の蕗の薹 中道錦子 200206  
火渡の腓のほてり蕗の薹 延広禎一 200206  
両の手に集めし色や蕗の薹 小浦遊月 酸漿 200206  
蕗の薹川底をゆく水の影 金山千鳥 酸漿 200206  
内緒ないしょ帰りに摘まな蕗の薹 堀田恵美子 雨月 200206  
色褪せしポスターの笑み蕗の薹 田中武彦 六花 200206  
小包は伊吹の里の蕗の薹 勝野薫 ぐろっけ 200206  
日溜りに解れてゐたり蕗の薹 垂水イツ子 ぐろっけ 200206  
雪解野にまづ捜しみる蕗の薹 恩塚典子 ぐろっけ 200207  
真つ白な枢が行きぬ蕗の薹 小澤克己 遠嶺 200210  
あたま寄せあひて岩間の蕗の薹 鷹羽狩行 200303 蕗の薹 →2

2020年2月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

掲載年月順です。

ご希望の季語又は語彙がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。