蕗味噌    110句
作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
蕗味噌の二タ口に酒すすみけり 野沢しの武 風土 199811  
皺の手にむかし話と蕗味噌と 潮崎晋作 199904  
蕗味噌や机並べし人遠く 長谷川通子 俳句通信 199904  
蕗味噌を舐め三伏の山登る 野口みどり 酸漿 199911  
母が味足して蕗味噌しあがりぬ 加藤真起子 火星 200005  
蕗味噌や母の眠りの浅からず 竹内悦子 200005  
蕗味噌や胃の腑静かに引き締まる 篠田純子 あを 200104  
蕗味噌の香る夕餉の一人膳 梅田秀子 酸漿 200106  
蕗味噌に父母のこと里のこと 中島徳子 酸漿 200106  
蕗味噌を嘗めて独りの隠れ里 平松薫 六花合同句集 200205  
蕗味噌に箸染め地酒「初霞」 長谷川閑乙 馬醉木 200305  
蕗味噌や夕餉たのしむ二人膳 鈴木幾子 酸漿 200305  
蕗味噌や山に礼する村百戸 八代嫋 ぐろっけ 200305  
蕗味噌や兜造りの太柱 下山田美江 風土 200307  
蕗味噌が出てもう一本追加する 代田正雄 ぐろっけ 200311  
蕗味噌や瀬音に覚むる片泊 徳田干鶴子 馬醉木 200401  
蕗味噌の香る岩魚に舌を打つ 増田八重 酸漿 200407  
蕗味噌や雨となりたる講の宿 中島寿美 万象 200407  
蕗味噌や甲斐の山脈暮れのこり 武田芳絵 草の花 200407  
蕗味噌に箸も軽やか燗の酒 滝沢伊代次 万象 200502  
蕗味噌や猪口になみなみ越の酒 今井浄子 200505  
蕗味噌や付添さんも村の衆 村越化石 200505  
蕗味噌や藤いろ似合ふ背筋なり 加藤みき 200508  
蕗味噌やパステルカラーの湖北岬 荒川美邦 京鹿子 200509  
木曾谷や蕗味噌の香の五平餅 小林優子 酸漿 200512  
蕗味噌や自問の中に自答あり 小澤克己 遠嶺 200604  
蕗味噌を作り己れをもてなさむ 伊藤白潮 200604  
蓋物の蕗味噌姥の宝なり 佐藤山人 200605  
蕗味噌や姉妹あひ似て共に老い 田所洋子 雨月 200605  
蕗味噌や古びてゐたる三冊子 竹内悦子 200606  
蕗味噌や迂闊なことは言はずおく 赤羽正行 遠嶺 200607  
蕗味噌や生涯下戸の父なりし 林佳枝 酸漿 200607  
蕗味噌を買うも目的墓参り 藤原りくを 八千草 200609  
蕗味噌や舌に太陽ひろがりぬ 浅田光代 風土 200611  
蕗味噌や炊きたてを盛る朝の膳 井口初江 酸漿 200705  
蕗味噌が上手に出来てお裾分 須賀敏子 あを 200705  
蕗味噌に母語りあふ夕餉かな 布村松景 春燈 200706  
蕗味噌やこころ通ひし人の逝く 今井松子 遠嶺 200706  
蕗味噌に箸のすすみて今朝の幸 塩野きみ 遠嶺 200706  
蕗味噌に老の身癒し養ふも 村越化石 200706  
初ものの蕗味噌母へ供へけり 宮崎とき女 200706  
蕗味噌や久し振りなる母の夢 清水淑子 200706  
蕗味噌やお玉しゃもじも年季もの 森一枝 八千草 200708  
蕗味噌や板の間のよく磨かれて 根橋宏次 やぶれ傘 200804  
蕗味噌や寡黙の父の味のして 千田敬 200805  
蕗味噌や叔父の入院知らさるる 森理和 あを 200805  
白粥に蕗味噌をのせ真砂女の忌 原田慶子 200806  
蕗味噌に箸進む子や誕生日 森佳子 遠嶺 200806  
蕗味噌やわたしの中に祖母の声 宇田喜美栄 200806  
手作りの蕗味噌添へし昼餉かな 田中浅子 200807  
蕗味噌やふたりの黙に絆あり 遠藤和彦 彩雲 200901  
蕗味噌をたべてもひとり一人かな 松本桂子 200905  
蕗味噌や通ひ徳利置物に 根橋宏次 やぶれ傘 200905  
蕗味噌の花のあたりをつまみけり きくちきみえ やぶれ傘 200905  
家中を焼蕗味噌の香りかな 山岸甲一 やぶれ傘 200905  
蕗味噌やひとことに人悲しませ 高橋道子 200906  
蕗味噌や故郷日々に離りゆく 尾野奈津子 春燈 200906  
蕗味噌やふと後悔の溝に入る 土居通子 ろんど 201001  
蕗味噌をよろこぶ爺の夕餉かな 滝沢伊代次 万象 201003  
ゆらゆらと蕗味噌つつく箸に酔 ことり 六花 201003  
蕗味噌のこつを教へてそれつきり 井上信子 201005  
蕗味噌や看とり疲れの卓の上 鶴岡紀代 春燈 201005  
蕗味噌に母の生家の匂せり 塩出眞一 ぐろっけ 201005  
蕗味噌に妣を話題の尽くるなし 石垣幸子 雨月 201005  
蕗味噌の香に励まさる朝の膳 河野政恵 酸漿 201005  
蕗味噌の小鉢に香る夕餉かな 星アヤ 酸漿 201005  
蕗味噌の味覚確かよ岩手産 佐藤健伍 201006  
蕗味噌に心身の邪気いなしけり 篠原幸子 春燈 201006  
但馬から叔父が蕗味噌だけをさげ 井上加世子 ぐろっけ 201006  
川に竿のべて蕗味噌にぎりかな 石倉千賀子 ろんど 201006  
蕗味噌や手間隙といふ旨みとも 川上久美 ろんど 201006  
蕗味噌を妻と味はふ子の土産 小松渓水 酸漿 201105  
蕗味噌を手窪より食ぶ物産展 加藤峰子 201106  
蕗味噌や囲炉裏に父座母座あり 大西八洲雄 万象 201106  
蕗味噌の香立つなり朝の碗 青木民子 酸漿 201107  
蕗味噌の一皿揺るる里ごころ 鈴木松柏 末黒野合同句集 201203  
車座に賜ふ蕗味噌旅にゐて 能村研三 201204  
蕗味噌やすなほになつてしまひさう 土居通子 ろんど 201205  
ままごとに似て蕗味噌のこれつぽち 辻美奈子 201205  
蕗味噌や倖せさうな妻の愚痴 遠藤実 あを 201205  
蕗味噌を作り置きして句会へと 三輪慶子 ぐろっけ 201206  
蕗味噌にすすむ一献ありにけり 林いづみ 風土 201206  
パソコンを閉ぢ蕗味噌の味見かな 西田美ち ろんど 201206  
蕗味噌の苦し柱の手斧あと 倉谷紫龍 万象 201207  
蕗味噌のはみ出しているにぎりめし きくちきみえ やぶれ傘 201305  
品書に蕗味噌とありガード下 小池清司 かさね 201306  
焼むすびの蕗味噌香るひとりの餉 亀卦川菊枝 末黒野 201306  
蕗味噌の上をゆきかふ徳利かな 黒住康晴 201404  
手を汚し摘みたるものを蕗味噌に 佐藤喜仙 かさね 201405  
手の甲に蕗味噌貰ふ物産店 中村洋子 風土 201405  
蕗味噌や五臓六腑を香らせて 大越義雄 201405  
蕗味噌や句はあけくれを詠むべかり 塩田博久 風土 201405  
蕗味噌の苦みまたよし世の楽し 武藤嘉子 201405  
蕗味噌に背山の竹の鳴る夜かな 山田六甲 六花 201405  
蕗味噌や厨に夫の燗支度 中村ふく子 201504  
蕗味噌のひとつまみほどにある至福 田中一美 ろんど 201505  
蕗味噌やあまだれの音小止みなく 根橋宏次 やぶれ傘 201505  
蕗味噌や一夜宿りのあつけなし 本間羊山 風土 201506  
蕗味噌のさ緑匂ふ志野小鉢 土江比蕗 春燈 201506  
蕗味噌を旨しと夫の一人酒 橋場美篶 末黒野 201506  
蕗味噌や聞き役のなき老夫婦 川村清子 馬醉木 201506  
蕗味噌の田楽卓に下戸二人 恩塚夕子 馬醉木 201506  
蕗味噌の乗つかつてゐる箸の先 きくちえみこ 港の鴉 201510 桜山
蕗味噌と郷の地酒のある夕べ 栗山恵子 雨月 201605  
蕗味噌や亡妻を憶へど口に出さず 野沢しの武 風土 201607  
蕗味噌をスーパーで買ふ上野駅 七郎衛門吉保 あを 201705  
蕗味噌や少し迷ひし山の径 須賀敏子 あを 201705  
蕗味噌やひねもす風の荒々と 岡田史女 末黒野 201706  
蕗味噌の香の中浮かぶ妻の顔 手島靖一 馬醉木 201707  
蕗味噌の香の深酒となりにけり 小山田子鬼 201807  

 

2019年2月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。