五月 4       100句

朱欒咲く五月となれば日の光り   杉田久女   杉田久女句集

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
五月の薔薇描かれ詠まれ飾られて 真木早苗 八千草 200408  
彩たぬしむ師に戻りまし薔薇五月 鎌田篤 雨月 200408  
風五月人工島の海辺まで 岸本林立 雨月 200408  
画用紙をはみ出す海や五月来ぬ 丹羽啓子 馬醉木 200408  
夕づくはものみな美しく風五月 平子公一 馬醉木 200408  
余呉びとの畑をこまめに五月空 平子公一 馬醉木 200408  
目かくしの雲が五月の祖谷山に 黒田咲子 200408  
霊柩車五月の海へ寄り道す 山田暢子 風土 200408  
神田川のぞく五月の聖橋 平田紀美子 風土 200408  
花博とおなじ平らに湖五月 宮津昭彦 200408  
海底のにごる真珠の五月かな 酒井十八歩 草の花 200408  
五月けふ健やかに我が傘寿かな 小澤登代 草の花 200408  
千の段のぼりて風の五月かな 村田薫 200408  
樺・落葉松五月の池はモネの画布 田所節子 200408  
「なめらう」に乾杯九十九里五月 廣島泰三 200408  
秒針の銀のまばたき風五月 福嶋千代子 200408  
牧五月ミルクにグラス曇らせて 及川茂登子 対岸 200408  
五月病癒えし青年ボート漕ぐ 峰尾秀之 200409  
旅にして五月の青に染まりけり 岸田爾子 200409  
丘五月家族もふえて雀たち 丸山冬鳳 京鹿子 200409  
翻車魚のどうでもいいよな眼の五月 岩松八重 六花 200409  
蒼皿にきびなごの照り五月来ぬ 原田竜子 河鹿 200409  
湾奥の五月の潮目濃く流る 九万田一海 河鹿 200409  
旅にゐて五月は筆のやうな月 八田木枯 晩紅 200409 尾張晩紅塾
したたかに森の息づく五月来し 糸井芳子 200409  
風五月沖ひと色に撓みけり 杉田智栄子 馬醉木 200412  
敷島に武士絶えて五月場所 稲畑廣太郎 ホトトギス 200505  
本復の人に五月の花溢れ 稲畑汀子 ホトトギス 200505  
離陸機の音溌剌と五月来ぬ 泉田秋硯 黄色い風 200505  
窓ごしに五月の日差し火山噴く 徳田正樹 河鹿 200506  
日々おのれ無にする暮し五月来る 小澤克己 雪舟 200506  
鳥の声空に五月を呼びにけり 宮津昭彦 200506  
出羽五月しろき花より咲きはじむ 堀内一郎 あを 200506  
雲動き山動きして五月來る 黒澤千世 帆船 200507  
ぼんやりと過ごす五月の旗日かな 井上みち子 帆船 200507  
藍甕に藍の花咲く五月かな 神蔵器 風土 200507 布礼愛
車椅子憩ふ五月の大き樹下 村越化石 200507  
五月来る家居に夫のシャツを着て 千田百里 200507  
自転車のかごにバイエル五月来る 栗原公子 200507  
ヘッドライト五月の真闇引き裂いて 十亀弘史 200507  
登四郎の詩魂眩しき五月来る 今瀬剛一 対岸 200507  
藍甕に軽き木の蓋風五月 福井隆子 対岸 200507  
世の中はパステルカラー五月病 大塚まや 京鹿子 200507  
庭先に雉子が母衣打ち五月来る 長田秋男 酸漿 200507  
湖に木々の煌めく五月かな 桑久保奈美子 酸漿 200507  
風五月展望の利く岩場なり 久保田雪枝 雨月 200507  
読み漁る旅行雑誌や五月来る 竹村尚紘 200507  
鴎と猫なにかお話五月の窓 田中藤穂 あを 200507  
ハンカチの木のしやべりゐる五月かな 篠田純子 あを 200507  
五月くる信号待ちのデモの列 篠田純子 あを 200507  
降つて湧いたる学生結婚五月くる 森理和 あを 200507  
石橋の耀く擬宝珠五月来る 沼口蓬風 河鹿 200508  
流木の天然オブジェ風五月 泉田秋硯 200508  
検診の嬰へ五月の紫外線 鈴木照子 200508  
忘れゐし腰痛不意に五月病む 瀬尾幸代 200508  
レガッタへ送る声援風五月 山口順子 200508  
意地見せて五月汗なす子の額 藤原たかを 馬醉木 200508  
五月逝くあの目あの声あの笑顔 馬場龍雨 200508  
満潮の川面の渦や五月場所 水野あき子 遠嶺 200508  
父の名を貰うて長壽五月来る 鈴木清子 遠嶺 200508  
消しゴムに花のにほひや五月病 中尾公彦 200508  
棚田いま水を湛へて風五月 松澤秀昭 200508  
紀の国の海や五月の大落暉 中里カヨ 酸漿 200508  
キャベツ採る五月の畑の空青き 伊藤一枝 酸漿 200508  
嬰児の我見て笑むや五月の日 宇佐美ゆき 酸漿 200508  
五月来る無頼派てふ師の背中 荒木甫 200508  
はにわの目五月の風を通しけり 遠山みち子 200508  
仏にも蝶にも会ひて風五月 仲村洋子 百鳥 200508  
ラジオから「詩人の恋」や五月来ぬ 石川英利 百鳥 200508  
風五月人に埋まるパビリオン 二村蘭秋 雨月 200508  
一病の去りし安堵に五月果つ 仙石君子 雨月 200508  
大学は硝子の城や五月来ぬ 柴田久子 風土 200508 明治大学
さゞなみに風吹きわたる五月かな 延川五十昭 六花 200508  
潮騒の躬にひたひたと五月来る 長沼三津失 200508  
父母もゐて炎の記憶五月果つ 芝宮須磨子 あを 200508  
赤牛を放ち五月の草千里 沼口蓬風 河鹿 200509  
鳶笛の空に抜けゆく五月かな 松山正江 河鹿 200509  
窓全てあけて五月を入れにけり 富田征也 ホトトギス 200509  
三四郎池騒がせて五月祭 河内桜人 京鹿子 200509  
そよ風がめくる平積五月号 津田霧笛 ぐろっけ 200509  
こでまりの咲きてまぶしき五月なり 大内恵 酸漿 200509  
残雪の穂高を天に五月来る 内田和子 酸漿 200509  
五月の風蕗の若葉の崖を吹く 瀧春一 菜園 200509 山野抄
麥は穂にいでて五月の空褪せぬ 瀧春一 菜園 200509  
風五月海原を背にコンサート 中村禎子 八千草 200512  
風五月木綿が性に合つてをり 楠原幹子 200601  
馬車洋車マーチョヤンチョのゝしりかはし五月來る 久保田万太郎 春燈 200603 新京にて
隆き胸街路澗歩の五月來る 竹貫示虹 京鹿子 200605  
初戀も昭和も遠し五月の森 竹貫示虹 京鹿子 200605  
犀がゐて五月の空を広げたり 本多俊子 さくらの音 200605  
透明な小筥を開けて五月生る 村田菊子 遠嶺 200606  
五月来る抱へ切れざる郵便も 伊藤白潮 200606  
森五月やすらぎを知る無音界 鈴鹿仁 京鹿子 200606  
歩を合はす子の体臭に五月の路 瀧春一 瓦礫 200606  
大日の耳の金色五月来る 栗栖恵通子 200606  
常陸野に水押し渡る五月来ぬ 問宮陽夫 馬醉木 200607  
雨粒が抽象画描く玻璃五月 林翔 200607  
五月来る荒ぶる風の翼して 森岡正作 200607  
筆を擱く五月の闇の冗舌に 森岡正作 200607  
何時過ぎけむわが華の刻薔薇五月 久保田雪枝 雨月 200607 五月→ 5

 

2014年5月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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