五 月 11       51句

管楽器寝かす五月の海の上   河合凱夫   飛礫

作品
作者
掲載誌
掲載年月
風五月パンデミックが止まらない 平佐悦子 202107
猫暦の猫にキスする五月かな 卯木堯子 春燈 202107
礼拝堂へ装ひ軽き五月かな 農野憲一郎 春燈 202107
五月来る何をするにも腕捲り 川高郷之助 202107
灯台の白立ち上げて五月来る 小林陽子 202107
堰落つる水のきららか五月来る 五十畑悦雄 202107
五月来と槌で割りたる塩の塊 中根美保 風土 202107
川中の飛石渡る五月かな 中根美保 風土 202107
風五月寂れし街となりにけり 山田暢子 風土 202107
ゆつくりと五月の大気すひこみて 木村瑞枝 やぶれ傘 202108
道草も寄り道もなく五月尽 関道子 春燈 202108
髪切りて風新らしき五月かな 石原孝人 京鹿子 202108
一斉に庭いぢる背五月来る 木村純子 末黒野 202108
有頂天の野鳥の声や五月来る 平野秀子 末黒野 202108
上げ潮の太公望や五月来る 平田きみ 末黒野 202108
バス停をはるか眼下に五月山 天野美登里 やぶれ傘 202109
縞馬の縞の機嫌や風五月 井尻妙子 京鹿子 202109
風五月籠の鸚鵡に迎へらる 中島宙 202109
哀しみを笑顔で包み五月ゆく 岩村惠子 ホトトギス 202110
老の待ち野山も待ちし五月来ぬ 木村享史 ホトトギス 202111
美しき五月も会へぬままに果つ 木村享史 ホトトギス 202111
語らねばならぬことある五月三日 直江裕子 京鹿子 202111
礼拝堂へ装ひ軽き五月かな 農野憲一郎 春燈 202201
駆けし児が五月のひかりとなり戻る 井上菜摘子 京鹿子 202205
素晴らしきわが人生や五月来る 山田六甲 六花 202205
五月来と思ふ丁雨忌栗国忌 田中臥石 やぶれ傘 202207
肌寒き五月の雨よ米を研ぐ 谷口摩耶 202207
五月来るふたたび沖へ舫解く 峰崎成規 202207
沢の水森の色して五月来る 平松うさぎ 202207
くつがへる葉に朱の見えて蓮五月 枇杷木愛 202207
虐げて履くスニーカー五月来る 水谷甚 春燈 202207
知らぬ間に蚊にさされゐる五月かな 府川昭子 春燈 202208
髪まとめ五月の女性車引き 松山三千江 春燈 202208
傘寿なほ夢追ひかけて五月晴 大文字孝一 春燈 202208
マリオネットの姫の踊るや五月闇 中島美冬 春燈 202208
水の流れを楽しまむ五月かな 柴田靖子 202208
黄昏るる五月の空を憂ひけり 柴田靖子 202208
旅五月老いても眉を整へて 高村令子 風土 202208
五月来ぬ木曽名物の朴葉巻 小山寿子 風土 202208
ワルツ弾く十指かろやか風五月 山岡純子 202208
五十年を二人三脚五月来る 森清堯 末黒野 202208
五月来て一吐丁雨の忌も過ぎぬ 田中臥石 末黒野 202208
老の刻五月もあつといふ日暮 田中臥石 末黒野 202208
風五月沖縄本土復帰の日 岡田史女 末黒野 202208
せえのおで五月の薔薇の咲きそろふ 佐藤千恵 京鹿子 202208
展帆の船のふくらみ風五月 石黒興平 末黒野 202209
くつがへる葉に朱の見えて蓮五月 枇杷木愛 202301
ベビー服用のハンガー五月来る 曽根富久恵 202304
ながらへて諸々の風五月寒 北川孝子 京鹿子 202305
かりそめと想へば楽し五月過ぐ 北川孝子 京鹿子 202305
足湯して五月の空と五月の樹 井上菜摘子 京鹿子 202305
五月→ 1

 

2023年5月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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