聖五月 1

落葉松の空の濡れをり聖五月    古賀まり子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
明日のこと明日にまかせて聖五月
杉本艸舟
ぶどうの木
199806
アンテナに鳩の呼ぴ合ふ聖五月
松崎鉄之介
199807
バイオリン弾く道化師や聖五月
山田禮子
遠嶺
199808
どの家も花ある暮し聖五月
木村公子
199808
カステラの双目糖ザラメも嬉し聖五月
黒田さつき
船団
199811
森を抜けさあハーブティー聖五月
三池 泉
船団
199811
聖五月身ぬちに大河つらぬけり
小澤克己
遠嶺
199905
聖五月北よりはづむ便りの来
保坂加津夫
いろり
199906
このところ予定一杯聖五月
松沢久子
いろり
199906
搾乳の乳ほとばしる聖五月
和田和子
馬醉木
199907
聖五月多羅葉ハガキ妻へ書く
神蔵器
風土
199907
聖五月ニコライ堂の鐘の音
中沢三省
風土
199908
日時計の影くつきりと聖五月
芳賀雅子
遠嶺
199908
少年の鶏冠軽く聖五月
真安昌子
海程
199908
岩田帯きりりと巻きて聖五月
荒木治代
ぐろっけ
199908
木洩日のゆれ美しき聖五月
宇佐美茂栄瑠
199909
聖五月粉引茶碗の譲らるる
林裕子
風土
199909
雪白とふ視力もどりぬ聖五月
窪田佳津子
雨月
199909
詰襟に痩身を吊る聖五月
墨谷ひろし
船団
199909
退院すしゃばは耀く聖五月
安井よしこ
ヒッポ千番地
199910
婚の荷の中に臍の緒聖五月
立石萌木
雨月
199911
アボガドが卓に巣籠り聖五月
千田百里
巴里発
199911
森林の木洩れ日遊ぶ聖五月
保坂さよ
いろり
200006
みなそこの日輪掬ぶ聖五月
小野恵美子
馬醉木
200007
聖五月羽交ひじめてふ愛のあり
鈴木節子
200007
はるかより鐘の音とどく聖五月
柳沢杏
酸漿
200007
聖五月失くした夢は惜しかりき
保坂加津夫
いろり
200007
火の山に雨の青紗や聖五月
鈴木まゆ
馬醉木
200008
聖五月掬うてみたき星の数
村田近子
遠嶺
200008
拝謁の寸時無となる聖五月
小池槇女
火星
200008
聖五月思ひ出話くり返し
井上三千女
200008
断崖の修道尼院聖五月
管谷弘子
雨月
200008
一粒の真珠の光聖五月
阿部正枝
遠嶺
200009
聖五月ゆたかな湖の息づかひ
佐藤ナオ子
遠嶺
200009
水色の上衣着てゆく聖五月
安原ときこ
遠嶺
200009
聖五月一山男樹となれり
今井松子
遠嶺
200009
ピアスに十字架美輪明宏の聖五月
朝日彩湖
船団
200009
聖五月餃子みたいな君の耳
阿部吉友
海程
200010
珊瑚樹の赤い葉ゆれる聖五月
山岸みずき
船団
200011
聖五月 2→      

 

2021年5月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。