大根干す(懸大根・掛大根・干大根) 2    118句

雲は行き懸大根はとどまれり   後藤比奈夫

大根   大根干す  鰤大根  おろ抜大根  大根の花  夏大根

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
きな臭きほどの日当り大根干す 瀧春一 花石榴 201312  
出入りの分だけ空けて懸大根 林昭太郎 201312  
賎ヶ岳のふもと明るし大根干 坂上香菜 201401  
猫眠る軒先低くす干大根 中江月鈴子 201401  
安達太良に智恵子の空や大根干す 渡部節郎 201401  
大根干す浦の苫屋の深庇 蒲田豊彦 雨月 201402  
干大根並びて主役端役なし 祐宗千代子 雨月 201402  
夜もすさぶ湖国の風や掛大根 久保久子 湖心 201402  
手より手へ掛大根の総出なり 浜口高子 火星 201402  
高千穂に日のたつぷりと干大根 井上淳子 火星 201402  
アトリエの入口懸大根光る 高田令子 201402  
まなかひにいつも山あり大根干す 日下部亞こ ろんど 201402  
大根干す力抜けたるさまに垂れ 大石喜美子 雨月 201403  
真向ひは房総の嶺々懸大根 鍋島武彦 末黒野 201403  
部屋の陽を干大根の奪ひをり 田所節子 201403  
半鐘の梯子横掛け大根干す 石橋萬里 ぐろっけ 201403  
三成の里の日和に大根干す 今井洋子 雨月 201403  
背伸びして見やう見真似の大根干し 岡井マスミ 末黒野 201403  
懸大根そびらけだるき波の音 安斎久英 末黒野 201403  
一村をつつむ湯煙干大根 豊谷青峰 春燈 201403  
ベランダの切干大根こがね色 須賀敏子 あを 201403  
軒の下ラインダンスの干大根 石川かおり 福袋 201404  
懸大根景色大根だけとなる 後藤立夫 ホトトギス 201404  
聞けばあり干大根の裏に川 佐藤喜孝 あを 201411  
大根干す妣の百影追ひながら 宮越久子 201501  
干大根白に個性のありにけり 七種年男 201501  
海が見え空港が見え大根干す 樋口英子 201501  
比良見ゆる和邇街道や大根干す 橋添やよひ 風土 201501  
少しづつ煩悩捨つる干大根 鈴木順子 京鹿子 201501  
ゆつくりと日の回りくる掛大根 安藤久美子 やぶれ傘 201502  
干大根釣鐘堂を囲ひけり 十時和子 201502  
田中山富士真向いに大根干す 佐藤みらい ろんど 201502  
寧日や切干大根母をまね 原田たづゑ 春燈 201502  
大根干す波影ろふの舟屋口 岩木茂 風土 201502  
掛大根太平洋の乱反射 宮崎高根 201502  
目印は軒いっぱいの掛大根 笹村惠美子 201503  
ダンスダンスダンス天晴懸大根 鈴木みのり 201503  
白といふ色の発光大根干す 宮内とし子 201504  
房総を指呼に三浦の懸大根 菅野日出子 末黒野 201505  
風紋に轍ふたすぢ懸大根 石黒興平 末黒野 201505  
安房からの風をまともに懸大根 石黒興平 末黒野 201505  
日に風にセピア色増す懸大根 石黒興平 末黒野 201506  
大根干す動くともなき沖の船 石黒興平 末黒野 201506  
一族の墓のかたへの掛大根 大崎紀夫 虻の昼 201510  
北国やどの軒先も大根干す 熊岡俊子 雨月 201512  
大根干すその掛声の重さうに 西村梛子 馬醉木 201602  
里山に風吹き渡り大根干 加藤季代 万象 201602  
大根干す余呉湖の風と伝説と 辻由紀 雨月 201602  
大根干す日射し短き山の里 吉永すみれ 風土 201603  
大根干す休耕田の片隅に 野口希代志 やぶれ傘 201604  
大根干す二軒たちまち四軒に 嶋田一歩 ホトトギス 201608  
母の手の届く所へ掛け大根 工藤ミネ子 風土 201612  
月光に白肌さらす懸大根 池元道雄 馬醉木 201701  
晴るる日は新宿見ゆる掛大根 中田みなみ 桜鯛 201701  
薬師寺の門前高く大根干す 内海保子 万象 201701  
遊び場の天神さまに掛大根 柴田志津子 201701  
懸大根月の雫も沁みこみて 板橋昭子 201701  
波音の星ふやしゆく干大根 西村博子 馬醉木 201702  
大寺に憚りもなき懸大根 小野喬樹 馬醉木 201702  
風落ちて野は舂くも大根干す 南光翠峰 馬醉木 201702  
どこまでもつづく三浦の懸大根 笠井敦子 201702  
晴天の三日が勝負大根干す 岡本敬子 万象 201702  
山里のどの家も軒に干大根 菊池洋子 やぶれ傘 201702  
潮風に懸大根の影細り 林八重子 馬醉木 201703  
住み古りてこその村なり掛大根 佐藤澄世 馬醉木 201703  
泥壁の色となりたる干大根 片桐帆一 万象 201703  
大根干す大地明るくなりにけり 高倉和子 201704  
大灘に日陰日向や大根干す 岸洋子 201704  
存分に日を吸ひ細る懸大根 中島昌子 201704  
海光の千々に弾むや大根干 布施政子 馬醉木 201704  
一竿に満たず大根干してあり 中川句寿夫 ここのもん 201705  
南に低き日輪懸大根 正谷民夫 末黒野 201705  
瀬戸の風干大根を輝かせ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711  
集落や懸大根が竿に伍し 定梶じょう あを 201801  
干大根日毎に力抜きにけり 片山喜久子 雨月 201802  
大根干す金剛山の風を軒の端に 西村操 雨月 201802  
軒深く風音呼んで干大根 一民江 馬醉木 201802  
海峡の風にさらせり掛大根 原田しずえ 万象 201802  
干し大根くすぐるやうな日差しかな おーたえつこ 201803  
伽羅御所の跡に二重の干し大根 柿沼盟子 風土 201803  
半島の日の足早し懸大根 片桐紀美子 風土 201803  
暮るるまで日差しを切に干大根 佐津のぼる 六花 201803  
入母屋の軒の深さや掛大根 岡田史女 末黒野 201803  
貧困の絶ゆる世はなし干大根 高橋将夫 201804  
軒先を埋めつくして大根干す 大橋晄 雨月 201804  
ゆく雲のあかね差しをり懸大根 杉田智榮子 馬醉木 201804  
故郷のなくて吊すや干し大根 高橋泰子 末黒野 201804  
干大根咎あるやうにぶらさがる 大西乃子 201804  
青深めゆく海見ゆる大根干す えとう樹里 201804  
大根干し終へて夕日のなかに立つ えとう樹里 201804  
味のある皺こそよけれ干大根 小泉貴弘 春燈 201805  
風向きの海風となり干大根 森清信子 末黒野 201805  
懸大根連なる先の海光る 渡辺美智子 末黒野 201805  
海峡の沖なきうねり大根干す 深川淑枝 201806  
大らかに細りゆくなり懸大根 川高郷之助 201901  
大根干す連なる山を遠く見て 廣瀬雅男 やぶれ傘 201901  
両手今塞がってをり大根干し 大日向幸江 あを 201901  
戻り来る十石舟や干大根 奥田茶々 風土 201902  
メキシコの国境沿ひの懸大根 柳川晋 201902  
大根干す神なる星と一日目 藤森すみれ 201902  
十本の懸け大根のそぞろ寒 時澤藍 201903  
どの家も軒先庭先懸大根 佐藤玲子 春燈 201903 三島
みづうみに臨む洋館大根干す 金森教子 雨月 201903  
大根干すきのふは網を掛けし竿 南うみを 風土 201903  
潮の香の染みたり軒の掛大根 岡野里子 末黒野 201903  
阿夫利嶺をぐんと引き寄せ掛大根 森清信子 末黒野 201903  
干大根きるにきれない人の縁 小池桃代 末黒野 201903  
大根を掛けて左の端まぶし 根橋宏次 やぶれ傘 201903  
五六本庭の木に干す大根かな 廣瀬雅男 やぶれ傘 201903  
国境のカベになれるか懸大根 近藤かな 201903  
大通寺裏門前の掛大根 半谷洋子 201903  
杉山の繰出す風や大根干す 岸洋子 201904  
ちよつとした枝にも掛くる大根かな 苑実耶 201904  
光芒の走る台地や掛大根 久保寺眞佐子 末黒野 201904  
今年も此処ガードレールに干大根 田中藤穂 あを 201904  
干し大根あち向きこち向き日の光 渡部恭子 201905  
観音の右も左も大根干す 岸洋子 201907  
山影のかぶさる早さ懸大根 柴崎富子 白地 201909 大根干す→ 1

2019年11月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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