青 田 9      29句

早苗饗  早乙女  田植  植田  青田

作品
作者
掲載誌
掲載年月
満目の青田波打つ夕べかな 高木邦雄 末黒野 202012
百年の酒蔵浮かぶ青田波 林徹也 202101
銀の玉のせて青田のしづまれり 青木朋子 202102
青田風起こす一輛電車かな 澤田英紀 202107
青田なか汽笛ならして「メロス号」 秋谷美智子 202107
はや雲の入る隙なき青田面 吉田政江 202108
大利根の先細るまで青田かな 澤田英紀 202108
白壁の五個荘の里青田 小泉三枝風 春燈 202108
峡の田の大小百や青田風 門間としゑ 末黒野 202108
こだはりの蕎麦屋一軒青田風 伊藤美緒 末黒野 202108
一望の青田素直な風となり 高橋あさの 202109
青田風古墳に残る炭化米 頓所友枝 202109
青田よりさざ波空へひろごりぬ 栗城静子 202109
自転車を漕げり真つ向青田風 田中臥石 末黒野 202109
青田風ハガキ二枚の近況報告 菅原朋子 202109
中干しや青田の株のみなぎつて 南うみを 風土 202109
生きるとは息をすること青田風 高村令子 風土 202109
昼時の呼び声遠き青田かな 澤田英紀 202110
一面の青田千枚靄の中 小野寺束子 202110
円墳の一基青田の風の中 森高武 風土 202110
青田風そろばん塾の底力 菊池和子 京鹿子 202110
青田より風得て走者ひたすらに 黒滝志麻子 末黒野 202111
ゆつくりと予後の夫ゆく青田波 亀卦川菊枝 末黒野 202111
穂孕みの青田一枚つむじ風 鈴木礼子 末黒野 202111
白馬岳を背の青田風渡る 内山みち 末黒野 202111
満目の青田を統ぶる鷺一羽 亀井福恵 京鹿子 202111
水音の走る千枚青田風 西村白仔 京鹿子 202111
風誘ひ風をころがす青田かな 石原孝人 京鹿子 202111
一枚の青田とみしは五枚かな 小川玉泉 薫風 202205
青田風植ゑたる子等の未来へと 稲畑廣太郎 ホトトギス 202207
累代の墓石の崩えて青田中 秋山信行 やぶれ傘 202208
遠鳴りに傾るる越の青田波 平松うさぎ 202208
青田波鷺を白帆のごとく置き 亀井福恵 京鹿子 202209
マスクして自転車を漕ぐ青田径 田中臥石 末黒野 202209
古稀越えのスポーツカーぞ青田風 浜田久美子 六花 202209
白鷺のどこまで白き青田かな 浜田久美子 六花 202209
どこまでも青田播州平野なり 浜田久美子 六花 202209
六軒の建売のある青田道 柴崎和男 やぶれ傘 202210
どこ迄も青田どこ迄も海上郡 栗坪和子 202210
富士よりの風をとらへて青田波 森田節子 風土 202210
蒲生野の古墳なでゆく青田風 岡本尚子 風土 202210
恐ろしき世にもさわさわ青田風 時澤藍 202210
一望の庄内平野青田風 宮澤靖子 末黒野 202211
里山の添景となる青田かな 横路尚子 末黒野 202211
大阿賀の青田もたげて美しき 五十嵐敏子 202211
青田原風に機運を待つばかり 亀井福恵 京鹿子 202212
声明のこゑを遠くに青田道 秋山信行 やぶれ傘 202307
青田風そらへ空へと棚田駆く 澤田英紀 202307
伊吹嶺の稜線磨き青田風 稲畑廣太郎 ホトトギス 202307
青田風富士の裾野を洗ひ上げ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202307
青田波都市の一画彩れり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202307
青田 →1

 

2023年7月29日 作成

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