2022年6月26日

安 居     62句

参禅の居士は昔の安居僧    伊万里梅城

安居  雨安居  夏籠  夏行  一夏  夏断  夏書  夏花

作品
作者
掲載誌
掲載年月
結界に杉の葉積みし安居かな 加藤三七子 黄鐘 199808
夏安居の一山の雨青きかな 片田千鶴 馬醉木 199810
夏安居の竹皮草履霧に干す 片田千鶴 馬醉木 199810
夏安居を怠る雲の行方かな 峯尾文世 銀化 199909
余剰とす地球環境夏安居 本山卓日子 京鹿子 199911
夏安居の作務衣籬に干してあり 升本行洋 春耕 200010
夏安居の月の渡りとなりにけり 小形さとる 200010
一の字にためす墨色安居僧 久保東海司 200110
人数の音とはならず安居かな 稲畑汀子 ホトトギス 200205
その後の有髪の尼として安居 稲畑汀子 ホトトギス 200205
青啄木鳥の社に籠る安居かな 阿部悦子 酸漿 200207
草ぐさの青の激しき安居寺 高橋さえ子 200212
こぼんさん安居は二泊三日かな 辻本青塔 ホトトギス 200302
こぼんさん安居むささび聴きにゆく 辻本青塔 ホトトギス 200302
雑巾をかたくしぼりて安居作務 辻本青塔 ホトトギス 200302
地獄絵に空白はなし安居寺 松田都青 京鹿子 200309
終日を火食つつしむ安居かな 根岸善雄 馬醉木 200310
食堂の薬罐ぴかぴか安居寺 藤田かもめ ぐろっけ 200312
雑魚寝して夏安居めく自炊棟 伊藤白潮 200407
砂浴びの雀きてゐる安居寺 中村恭子 200410
夏安居の近し作務僧足早に 水野加代 万象 200603
箒目の渦となりたる安居寺 冨松寛子 200606
夏安居の下弦の月に入りけり 中山純子 万象 200608
安居さながらに肉抜く日なりけり 伊藤白潮 200608
安居寺とて一見何も変りなし 戸田和子 200610
坊の戸を猫にあけをく安居かな 百瀬七生子 海光 200705
裏山へ開いてゐたり安居寺 百瀬七生子 海光 200705
夏安居や写してゐたる百人首 中島陽華 200709
梅雨つづく安居と念ひ雨読せり 今谷脩 ぐろっけ 200710
観音の持物に花よ安居寺 大竹淑子 風土 200808
山寺や門徒こぞりて夏安居 松波とよ子 春燈 200809
夏安居や寺僕閂落す音 上田明子 雨月 200810
夏安居の筆酔ひ覚めのボレロかな 中島陽華 200908
染め上げてゐすわる夕日夏安居 中野京子 200911
夜もすがら李の匂ふ安居かな 山尾玉藻 火星 201008
紫の闇のやつれや夏安居 菅野雅夫 ろんど 201009
坐禅終へ遅き昼餉の安居僧 玉置かよ子 雨月 201010
夏安居の油断してをるムール貝 中島陽華 201108
安居僧夢のなかにも罌粟咲かせ 安立公彦 春燈 201108
石抱く根上がり松や安居寺 松本三千夫 末黒野 201109
夏安居や平助筆の形見わけ 九竜庵玄 201109
釈迦堂の昼の灯冥き安居かな 安立公彦 春燈 201208
夏安居人智に遠き自然界 松本信子 かさね 201209
夏安居や亀の子青き奥の院 城孝子 火星 201210
阿闍梨餅本家と大書安居宿 藤岡紫水 京鹿子 201408
丈長き振り子時計の安居寺 能村研三 201409
蝸牛葉裏安居と見つけたり 藤波松山 京鹿子 201409
籠りゐる姉に安居の届け物 高橋照子 雨月 201508
幽玄の大竹藪や安居寺 鈴木鳳来 春燈 201509
安居果て雛僧晴れて羽根を脱ぐ 藤岡紫水 京鹿子 201608
古机の裏に戯れ書き安居寺 能村研三 201608
夏安居や雨の寺苑の黙深き 菅野日出子 末黒野 201710
濡れ縁の木目干割れし夏安居 能村研三 201807
人の立つやうに木の立つ安居かな 能美昌二郎 201808
一椀の茶粥の縁や夏安居 佐藤信子 春燈 201810
雨安居の密約破るハイヒール 鈴木みのり 201812
夏安居や竹の切口水溜めて 黒滝志麻子 末黒野 201909
夏安居孤影百影揺れもせず 村田あを衣 京鹿子 201910
地獄絵に余白あらざる安居寺 村田あを衣 京鹿子 201910
修行僧しばし人なり安居かな 出利葉孝 202109
夏安居や導き給ふ維摩経 沼田巴字 京鹿子 202205

 

2022年6月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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