秋夕焼 2      100句

夕焼  秋夕焼  冬夕焼  寒夕焼  春夕焼  春茜

作品
作者
掲載誌
掲載年月
秋夕焼雲の果ての寂光土 藤岡紫水 京鹿子 201510
秋夕焼南まはりに来たりけり 井上信子 201510
かごめかごめ港の正面秋夕焼 田村すゝむ 風土 201511
格子戸を曳く手の影や秋夕焼 黒滝志麻子 末黒野 201511
秋夕焼善き一日でありしかな 安立公彦 春燈 201512
玻璃越しの空に映ゆるや秋夕焼 曽根京子 春燈 201512
デザートは山もり龍眼秋夕焼 中島陽華 201512
夕焼けを見ず幾日ぞ秋ついり 飛高隆夫 万象 201512
足跡を追うてひとりや秋夕焼 松井季湖 201512
秋夕焼小焼の丘に星一つ 根岸善行 風土 201512
与謝村の秋夕焼やげんの墓 安永圭子 風土 201512
秋夕焼柿の木坂の寮歌祭 遠藤逍遙子 風土 201512
秋夕焼逆さの蛇口残されて 水井千鶴子 風土 201512
相聞の遠くとほくに秋夕焼 上野紫泉 京鹿子 201601
野の湿り空に移れり秋夕焼 成田美代 201601
秋夕焼サーファーを呑む波頭 小川玉泉 末黒野 201601
澄み声の赤前垂の秋夕焼 中島陽華 201601
秋夕焼雲のかけらを染めてをり 三好かほる 万象 201602
秋夕焼倶利伽羅谷の底にまで 三屋英俊 万象 201602
窓閉づにためらうてをり秋夕焼 笠井敦子 201602
学舎は更地となりて秋夕焼 亀井紀子 201602
母さんと呼びたきやうや秋夕焼 有賀鈴乃 末黒野 201602
捨て船の秋夕焼けに染まりいる 福田葉子 201602
鼻高き裕次郎像秋夕焼け 中嶋陽子 風土 201603
遠き日の切れし下駄の緒秋夕焼 浦川哲子 201603
跫音が大地に沈む秋夕焼 水野恒彦 201609
日の暮れて儚く褪せし秋夕焼 山荘慶子 あを 201610
秋夕焼遠くの国から来たやうな 佐藤喜孝 あを 201611
ちちははの通りすぎゆく秋夕焼 犬塚李里子 201611
宍道湖の秋夕焼観る美術館 山本喜朗 雨月 201611
海に沿ふプロムナードや秋夕焼 今村千年 末黒野 201612
大鍋のロールキャベツや秋夕焼 豊谷ゆき江 春燈 201612
指切りげんまん秋夕焼をからめをり 中山皓雪 201612
秋夕焼火の鳳を羽搏かす 相良牧人 201612
峰雲のくづれし秋の夕焼かな 藤生不二男 六花 201612
秋夕焼背にしてお辞儀したる人 永田万年青 六花 201612
丘の上の高き鉄塔秋夕焼 岡淑子 雨月 201612
秋夕焼豆腐を買ひにゆくところ 根橋宏次 やぶれ傘 201701
秋夕焼群羊笛に戻りけり 須賀ゆかり 201701
秋夕焼一抜け二抜け金蘭簿 木戸渥子 京鹿子 201701
さざ波千里秋夕焼が追ひかくる 茂木なつ 春燈 201701
秋夕焼群羊笛に戻りけり 須賀ゆかり 201701
身じろげず秋夕焼けの消ゆるまで 志方章子 六花 201702
秋夕焼朱色の鳥居溶けてをる 近藤紀子 201702
秋夕焼ひと日の果てにこだはりて 窪田佳津子 雨月 201702
港まで船が船曳く秋夕焼 黒滝志麻子 末黒野 201711
きつとなるいつもの吾に秋夕焼 加藤峰子 201711
秋夕焼山の奥まで差し人れて 田尻勝子 六花 201712
漁りの浜に孤舟の秋夕焼 延川笙子 六花 201712
秋夕焼焼け尽くさずに果てにけり 片山博介 春燈 201712
水切りの石の行方や秋夕焼 今井弘雄 春燈 201712
大波小波縄をまはせり秋夕焼 中山皓雪 201712
秋夕焼鉄橋渡る一車輌 安斎久苗 末黒野 201712
秋夕焼佐渡黒々と浮かびをり 佐藤三男 万象 201712
本籍てふ他郷の町の秋夕焼 鈴木まゆ 馬醉木 201712
秋夕焼鎌鍬手足洗ひけり 苑実耶 201801
草ロールの芯まで染めし秋夕焼 大内和憲 万象 201801
秋夕焼ほむらの中へ身を投ず 寺田すず江 201801
山燃ゆる北の大地の秋夕焼 栗山恵子 雨月 201801
雨あとのグランドを染め秋夕焼 廣畑育子 六花 201801
下唇噛みて見上ぐる秋夕焼 谷口一献 六花 201801
鍬掛けて両の手空きぬ秋夕焼 原友子 201802
町川の鷺の憩ふや秋夕焼 飯田マサ江 末黒野 201802
見つめゐる顔みな紅し秋夕焼 石黒興平 末黒野 201802
秋夕焼母の遺品を持ち帰る 曽根富久恵 201803
味噌蔵の暗さに深く秋夕焼 齊藤實 201810
秋夕焼むかしは富士の見えし坂 田中藤穂 あを 201811
くっつき虫つけてひとりや秋夕焼 松井季湖 201812
言葉にも人にも死あり秋夕焼 江島照美 201812
秋夕焼核のボタンは金メッキ 平野多聞 201812
束の間の秋夕焼やハーモニカ 吉田順子 201812
秋夕焼何の鳥かや過りたる 加藤みき 201812
釣舟のもどる漁港や秋夕焼 黒滝志麻子 末黒野 201812
くっつき虫つけてひとりや秋夕焼 松井季湖 201901
若き日の一枚のフォト秋夕焼 遠山悟史 京鹿子 201901
ひとすぢの日矢を残して秋夕焼 塩貝朱千 京鹿子 201901
再会に街をステップ秋夕焼 川井さち子 風土 201901
六本木よりはるか都庁を秋夕焼 丑久保勲 やぶれ傘 201901
秋夕焼灘に迸る日のかけら 松橋輝子 末黒野 201902
炭鉱の友はちりぢり秋夕焼 石橋幾代 201904
道後かな漱石も佇つ秋夕焼 治部少輔 201905
熊付けし車窓の泥に秋夕焼 工藤ミネ子 風土 201905
秋夕焼核のボタンは金メッキ 平野多聞 201908
忘却といふ救ひあり秋夕焼 江島照美 発火点 201909
秋夕焼飽かずに浜の砂遊び 渡邊孝彦 やぶれ傘 201911
ひと恋はば秋夕焼の目つぶしに 山田六甲 六花 201911
秋夕焼宇和の夕日に墓ぬくみ 山田六甲 六花 201911
忘れ潮に忘れられたる秋夕焼 木村あさ子 201911
鉄棒に一日の余熱秋夕焼 近藤真啓 春燈 201911
秋夕焼明日へ希望の入り日かな 溝越教子 春燈 201911
秋夕焼Siriはやさしくきいてくる 篠田大佳 あを 201912
秋夕焼潟に刺さりしやうな舟 柴田佐知子 201912
見送りし貌半分に秋夕焼 永田万年青 六花 201912
秋夕焼立てかけてある竹箒 武藤節子 やぶれ傘 201912
秋夕焼山なき総の空一枚 菅谷たけし 201912
秋夕焼三角野球まだ続き 大川ゆかり 201912
秋夕焼沖に弧を張る白帆かな 齊藤いさを 馬醉木 201912
秋夕焼野鳥の森のふくれ来る 吉田順子 201912
大淀の秋夕焼の燃え盛る 大橋晄 雨月 201912
海のほか染めるものなし秋夕焼 島玲子 風土 201912
秋夕焼 →3      

 

2021年10月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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